徳島県民が自分たちのことを関西人だと「思っている」かどうかは、一概には言えません。しかし、地理的、歴史的、文化的な繋がりから、関西との結びつきが非常に強いのは事実です。
徳島県は四国地方に位置していますが、本州とのアクセスは淡路島を経由するルートが主要であり、大阪や神戸といった関西圏との交流が活発です。特に経済面では、関西の企業との取引が多く、生活圏も関西と密接に結びついています。
歴史的にも、阿波国(現在の徳島県)は江戸時代には蜂須賀氏が治め、大阪を拠点とする商人と深く関わっていました。また、明治時代以降も、関西の資本が徳島県の産業発展に大きく貢献しました。
文化面でも、徳島県の方言は関西弁に近いイントネーションを持ち、食文化も関西の影響を受けています。お好み焼きやたこ焼きといった関西の食文化が浸透している他、出汁の文化も関西風です。阿波おどりも、大阪の盆踊りの影響を受けているという説があります。
ただし、徳島県民は「関西人だ」と強く主張するわけではありません。あくまで、関西との繋がりが深く、親近感を持っているという程度でしょう。県民意識としては、四国の一員であるという自覚も強く持っています。
つまり、徳島県民と関西の関係は、単なる所属意識ではなく、歴史や文化、経済など、様々な要因が絡み合った複雑なものと言えるでしょう。
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