高知県には、穴が開いていて飲み干さないとお酒がこぼれてしまうおちょこや、底がとがっていて飲み干さないとテーブルに置けないおちょこがある。
**解説:**
高知県には、ユニークな形状をしたおちょこが存在します。それは、底に穴が開いているものや、底が尖っているものです。
**穴あきおちょこ**
穴あきおちょこは、その名の通り底に小さな穴が開いています。そのため、お酒を注いだら、穴からお酒が漏れ出す前に飲み干さなければなりません。これは、お酒をゆっくりと味わうというよりも、一気に飲み干すことを目的とした、ある意味"罰ゲーム"的なおちょこと言えるでしょう。
**尖底おちょこ**
一方、底が尖ったおちょこは、テーブルに置くことができません。お酒を注いだら、飲み干すまで手で持っていなければならないのです。こちらも、ゆっくり飲むことを許さない、ある種の"飲兵衛泣かせ"のおちょこと言えるでしょう。
これらの特殊な形状のおちょこは、高知県の宴会文化、特に「献杯・返杯」の習慣と深く結びついています。献杯・返杯とは、互いにお酒を注ぎ合い、飲み交わすことで親睦を深める行為です。穴あきや尖底のおちょこを使うことで、相手に注がれたお酒を飲み干すことが半ば強制され、より積極的に献杯・返杯が行われると考えられます。
これらのユニークなおちょこは、高知県の酒文化を象徴するだけでなく、宴会を盛り上げるための、一種のエンターテイメントとしての役割も担っていると言えるでしょう。
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