投稿日: 2020.05.08 最終更新日: 2024.05.18
トリビア（雑学）歴史60 - アメリカ独立後初の戦争はリビア
アメリカ合衆国が独立して最初に戦争した国はリビア
アメリカ合衆国が独立後、初めて本格的な戦争を行った相手は、リビア（当時のトリポリタニアを含むバルバリア諸国）でした。これは「第一次バーバリ戦争」（1801年 - 1805年）と呼ばれます。
18世紀末から19世紀初頭にかけて、北アフリカのバルバリア諸国（トリポリタニア、アルジェリア、チュニスなど）は、地中海を航行する商船に対し、通行料を要求していました。拒否した場合、海賊行為を行い、船や積荷を略奪し、船員を捕虜にして身代金を要求するという、文字通りの"海のギャング"のような振る舞いをしていたのです。
アメリカ合衆国も例外ではなく、独立後、海軍力が弱かったため、バルバリア諸国に貢納金を支払っていました。しかし、トーマス・ジェファーソン大統領は、このような"ショバ代"を払い続けることを拒否し、海軍を派遣して武力による解決を目指しました。
第一次バーバリ戦争では、アメリカ海軍がトリポリの海上封鎖を行うなど、一連の戦闘が行われました。最終的に、アメリカ合衆国はトリポリと和平条約を結び、貢納金の減額に成功しました。この戦争は、弱小国であったアメリカ合衆国が、国際的な舞台で自国の権益を守るために武力行使を行った、初期の事例として重要です。
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