長崎県のお盆おこなわれる歌で有名な「精霊流し」はしんみりした静かなものだと思われがちだが、実際は盛大に爆竹を鳴らしてとても賑やか。
長崎の夏の風物詩「精霊流し」。お盆の時期、故人の霊を弔い、極楽浄土へ送り出す伝統行事です。
この行事、名前から想像すると、しめやかに灯籠を流すような、静かで物悲しいイメージを持つかもしれません。しかし、現実はその真逆! 爆竹がけたたましく鳴り響き、まるで戦場のような騒がしさなのです。
故人の霊を乗せた精霊船は、親族や友人たちが手作りで飾り付けた、華やかで巨大なもの。この船を引いて街を練り歩き、爆竹を鳴らしまくります。爆竹の音は、故人の霊を悪霊から守り、迷わずあの世へ旅立てるようにとの願いが込められているとか。
精霊船は、故人が初めてお盆を迎える「初盆」の場合、特に豪華絢爛になる傾向があります。中には、全長10メートルを超える巨大な船も! さながら動くテーマパークです。
「精霊流し」は、故人を偲ぶ厳かな儀式であると同時に、長崎の人々の熱い思いが詰まった、エネルギッシュなお祭りでもあるのです。
▶︎いつもありがとう!
▶︎ SNS