鹿児島の中心となっている鹿児島中央駅は「西駅」と呼ばれことがある。
鹿児島中央駅は、現在、鹿児島の玄関口として多くの人に利用されていますが、かつては「西駅」と呼ばれることがありました。
これは、鹿児島本線が全線開通する以前の名残です。明治時代、鹿児島本線は熊本方面から徐々に延伸してきましたが、鹿児島市街地への乗り入れは遅れていました。そのため、現在の鹿児島駅(当時は鹿児島駅)が終着駅として機能していました。
その後、鹿児島本線の延伸計画が進み、鹿児島市街地の西側に新たな駅が建設されることになりました。この駅が、現在の鹿児島中央駅、当時の「西鹿児島駅」です。鹿児島駅に対して西側に位置することから、地元の人々を中心に「西駅」と呼ばれるようになったのです。
1913年に西鹿児島駅が開業し、鹿児島本線の終着駅が移転しました。その後、長らく「西鹿児島駅」として親しまれてきましたが、2004年の九州新幹線開業に合わせて、現在の「鹿児島中央駅」に改称されました。
しかし、現在でも年配の方を中心に、鹿児島中央駅のことを「西駅」と呼ぶ人がいます。これは、長年親しんだ愛称が、人々の記憶に深く根付いている証拠と言えるでしょう。
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