根本 寝坊之助食左衛門(のもと ねぼうのすけくいざえもん)
**トリビア詳細説明:**
「根本 寝坊之助食左衛門」は、江戸時代後期の実在した人物、根本弥太郎が自ら名乗ったとされる通称です。
弥太郎は現在の茨城県常陸太田市にあたる地域に住み、代々庄屋を務める家の出身でした。しかし、彼は家業を継ぐよりも、学問や武芸に興味を持ち、自由奔放な生活を送っていたようです。
このユニークな通称は、彼の生活態度を端的に表しています。「寝坊之助」は文字通り朝寝坊をすること、「食左衛門」は食いしん坊であることを意味します。つまり、彼は朝寝坊で食いしん坊な人物だった、というわけです。
自らこのような自虐的な通称を名乗るあたり、彼のユーモラスな性格や、世俗的な価値観にとらわれない生き方が垣間見えます。庄屋の跡取りという立場でありながら、自ら「寝坊之助食左衛門」と名乗ることで、格式ばった社会に対する反骨精神を表現していたのかもしれません。
なお、この通称は地域の人々に親しまれ、彼自身もそれを気に入っていたと伝えられています。現在でも、彼の墓石には「根本 寝坊之助食左衛門」の名が刻まれています。
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