現代では多くの楽曲にアニメーションが取り入れられ、アーティスト自身をアニメーションによる表現だけというのも当たり前な時代です。そんなありふれたアニメーションですが、70〜90年代のミュージックビデオともなれば、珍しく非常にインパクトのあるものでした。セルによるアニメをはじめ、ストップモーションやクレイアニメーション、実写を合成したものなど様々な手法で表現されています。そんなミュージックビデオの中から、ぽんぷーの好きなのをチョイスしてご紹介します。思い出したらまた追加するかもしれません。
アーハ/テイク・オン・ミー
ノルウェーのシンセポップバンドa-haの「テイク・オン・ミー」は、1984年10月にリリース。オリジナル・バージョンの他にイギリスでは2つのバージョンも発売。ミュージックビデオは、鉛筆のスケッチで表現されたアニメーションと実写の映像を組み合わせて制作。完成には3ヶ月半以上を要したそうです。
アラン・パーソンズ・プロジェクト/ドント・アンサー・ミー
イングランド出身の音楽ユニットのヒット曲のひとつで1984年2月リリース。このミュージックビデオには、セル、ストップモーション、クレイ、の手法が使われ40人のスタッフによって23日を要して撮影されたそうです。
デヴィッド・ボウイ/風が吹くとき
イギリスの作家レイモンド・ブリッグズの映画「風が吹くとき」の主題歌として1986年リリース。この映画の楽曲すべてをボウイが担当する予定だったが、ボウイ自身のアルバム制作もあり断念。主題歌のみを担当となりました。
ローリング・ストーンズ/ハーレム・シャッフル
Bob&Earl(ボブ&アール)のカバー曲で、1986年にリリース。アニメーションは実写とアニメを合成させた内容で、制作は初めて成人指定されたアニメーション「フリッツ・ザ・キャット」等のラルフ・バクシが担当。
レディオヘッド/パラノイド・アンドロイド
Rdadioheadの3rdアルバム「OK コンピューター」に収録された楽曲の先行シングルカット曲で1997年5月リリース。アニメーションは、スウェーデンのアニメーション作家であるマグナス・カールソンが担当。レディオヘッドのメンバーたちが彼のファンであったことから抜擢。
ポーラ・アブドゥル/甘い誘惑
1988年にリリースしたデビューアルバム「Forever Your Girl」からシングルカットされた楽曲。猫のキャラクターと実写のアブドゥルが戯れるアニメーションは画期的でした。ポーラ・アブドゥルは、元NBAのチアリーダーという経歴をもち、ジャネット・ジャクソンの振り付けを担当したことから注目され、エディ・マーフィ主演映画「星の王子 ニューヨークへ行く」など多くの映画作品に登場するダンスシーンの振り付けを担当。
エックス・ジャパン/ラスティ・ネイル
日本のロックバンドX JAPANが1994年7月にリリースした10枚目のシングル。「WEEKEND」の第2章として作られ、同バンド初のオリコンチャート1位を獲得。このアニメーションは、X JAPANのSFアニメ映画制作時(お蔵入り)のパイロット版を再編集したもの。
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