1月1日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
新年の幕開け、国民の祝日: 元日
年の最初の年で「国民の祝日」のひとつ。1948年(昭和23年)に公布・施行された「祝日法」により制定。

Q: 「元日」と「元旦」の違いは何ですか?
A: 「元日(がんじつ)」は1月1日という一日全体を指すのに対し、「元旦(がんたん)」は元日の朝、特に日の出の時刻を指す言葉です。「旦」の字は地平線から太陽が昇る様子を表しています。ただし、現在では元旦も元日とほぼ同じ意味で使われることも多くなっています。
Q: なぜ元日は「国民の祝日」なのですか?
A: 1948年に施行された「国民の祝日に関する法律」(祝日法)によって、「年のはじめを祝う」日として定められました。新しい年の始まりを国民全体で祝い、幸福や繁栄を祈る日とされています。
Q: 元日にはどのような習慣がありますか?
A: 新年の挨拶(あけましておめでとうございます)、初詣(神社仏閣へ新年の参拝)、おせち料理やお雑煮を食べること、年賀状の確認、家族や親戚と過ごすなど、様々な伝統的な習慣があります。多くの店舗や企業が休みとなり、静かで厳かな雰囲気を持つ一日です。
日本アニメ史の幕開け: 鉄腕アトムの日
1963年(昭和38年)のこの日に、手塚治虫原作の『鉄腕アトム』のテレビ放映が開始された。日本初の30分テレビアニメシリーズでもあります。全193話、1966年(昭和41年)12月31日まで放送されました。
Q: なぜ1月1日が「鉄腕アトムの日」なのですか?
A: 1963年(昭和38年)1月1日に、フジテレビ系列で手塚治虫原作のアニメ『鉄腕アトム』の第1話が放送されたことに由来します。この日は、日本のアニメーション史において重要な転換点となりました。
Q: 『鉄腕アトム』はどのような作品ですか?
A: 天才科学者・天馬博士によって、事故死した息子・トビオの身代わりとして作られた少年ロボット「アトム」が主人公です。お茶の水博士に引き取られたアトムが、人間とロボットが共存する未来社会で、10万馬力のパワーや七つの力を駆使して悪と戦い、活躍する物語です。
Q: 日本初の30分テレビアニメシリーズとして、どのような影響がありましたか?
A: それまでのアニメ(当時は「テレビまんが」とも呼ばれた)は短いものが主流でしたが、『鉄腕アトム』の成功により、毎週30分の連続テレビアニメというフォーマットが確立されました。これにより、多くのアニメ制作会社が生まれ、日本のアニメ産業が大きく発展する礎となりました。
新年の元気を餃子で!: 肉汁水餃子の日
縁起の良い食べもの「水餃子」を食べて一年を元気に過ごしてほしいとの思いから、務用餃子の餃包や点心の製造・卸し・販売などを手がける会社が制定。日本記念日協会により認定・登録。
Q: なぜ1月1日が「肉汁水餃子の日」なのですか?
A: 新年の始まりである元日に、中国などで縁起が良いとされる食べ物である「水餃子」を食べることで、一年を元気に過ごしてほしいという願いを込めて制定されました。制定したのは、餃子などの製造・販売を行うアトム株式会社です。
Q: 中国では水餃子はどのように縁起が良いとされるのですか?
A: 水餃子の形が、昔のお金(馬蹄銀)に似ていることから、富や財産をもたらす縁起の良い食べ物とされています。特に、旧正月(春節)の大晦日から元日にかけて家族で餃子を作り、食べる習慣は広く見られます。また、「餃子(ジャオズ)」の発音が、古い年から新しい年に切り替わる時間帯を意味する「交子(ジャオズ)」と同じであることも縁起が良いとされる理由の一つです。
Q: 日本では水餃子以外に元日に食べる縁起物はありますか?
A: 日本の元日には、おせち料理やお雑煮が代表的な縁起物です。おせち料理の各品目(黒豆、数の子、田作りなど)にはそれぞれ子孫繁栄や健康長寿などの意味が込められています。お雑煮も、地域によって形や具材は異なりますが、年神様へのお供え物をいただくことで一年の豊作や家内安全を願う料理です。
宮中での新年の祈り: 四方拝(しほうはい)
天皇が元旦の早朝に、宮中三殿の近くにある神嘉殿(しんかでん)の南庭で、天地四方の神々や歴代天皇の御陵(みささぎ)を拝礼し、国家と国民の安寧、五穀豊穣を祈願される宮中祭祀です。一年の最初に天皇が国民のために祈る重要な儀式とされています。
Q: 四方拝はどのような儀式ですか?
A: 天皇陛下が特定の装束を身に着け、伊勢神宮、天神地祇(てんじんちぎ=天地すべての神々)、及び武蔵国一宮(氷川神社)、山城国一宮(賀茂神社)、石清水八幡宮、熱田神宮、鹿島神宮、香取神宮といった特定の神社、そして神武天皇陵をはじめとする歴代天皇の御陵のある方角を向いて拝礼されます。
Q: この儀式はいつ頃から行われているのですか?
A: その起源は平安時代にまで遡るとされ、天皇が国全体の安泰を祈る重要な儀式として受け継がれてきました。現在も宮中祭祀令に基づき、元旦の未明から早朝にかけて執り行われています。
Q: 四方拝は一般の人々も見ることができますか?
A: いいえ、四方拝は宮中で行われる非公開の儀式であり、一般の人々が直接見ることはできません。ニュースなどを通じて、儀式が行われたことが伝えられます。