1月5日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
年の初めの宮中儀式: 新年宴会
宮中の儀式の一つで、新年の初めにその年を祝う宴会をいう。
Q: 新年宴会はいつ、誰が参加して行われる儀式ですか?
A: 歴史的には、天皇が元日または年の初めに、皇族や臣下(公卿や官僚など)を招いて催した公式な祝宴です。時代によって形式や規模は異なりますが、国家の安寧や豊穣を祈り、君臣間の関係を確認する重要な儀式でした。
Q: 現代でも新年宴会に類する行事はありますか?
A: 現在の皇室では、形を変えて「新年祝賀の儀」などの儀式が行われています。また、一般社会で行われる会社の新年会なども、広い意味では年の初めに集まって祝うという点では新年宴会の流れを汲んでいると見ることもできますが、宮中の儀式とは異なります。
Q: かつての新年宴会ではどのようなことが行われましたか?
A: 天皇への拝賀(挨拶)、祝辞の奏上、詩歌の披露、雅楽の演奏、饗宴(食事や酒)などが厳かな雰囲気の中で行われました。その年の豊作や平和を祈願する意味合いが強く込められていました。
15歳への応援メッセージ: いちごの日
「いち(1)ご(5)」と読む語呂合わせから。高校受験を間近に控えた15歳の学生にエールを送る日で、果物の苺の日(苺の日は1月15日)ではない。
Q: なぜ1月5日が「いちごの日」なのですか?
A: 日付の「1(いち)5(ご)」を「いちご」と読む語呂合わせから来ています。
Q: 果物の苺の日(1月15日)とはどう違うのですか?
A: こちらの1月5日は、主に「15(いちご)歳の世代」、つまり高校受験などを控えた中学3年生くらいの人たちにエールを送る日として提唱されています。一方、1月15日は「いい(1)いちご(15)」の語呂合わせで、果物のイチゴの記念日として全国いちご消費拡大協議会などが制定したものです。由来と対象が異なります。
Q: 受験生へのエールとしては、どのような意味が込められていますか?
A: 人生の節目を迎える15歳という多感な時期の若者たちに対し、「頑張れ!」という応援の気持ちや、「未来にはたくさんの可能性があるよ」といった励ましのメッセージが込められていると考えられます。
盤上の頭脳スポーツを楽しむ: 囲碁の日
「い(1)ご(5)」と読む語呂合わせから。日本棋院が提唱。囲碁に関連する記念日として1月15日に「いい碁の日」というのもあります。

Q: 囲碁の日はなぜ1月5日なのですか?
A: 日付の「1(い)5(ご)」を「いご(囲碁)」と読む語呂合わせから、囲碁の普及と発展を目指す日本棋院が提唱しました。
Q: 日本棋院とはどのような団体ですか?
A: 日本における囲碁のプロ棋士を統括し、棋戦の主催、段位の認定、囲碁の普及活動などを行っている公益財団法人です。囲碁界の中心的な役割を担っています。
Q: 囲碁の魅力はどのような点にありますか?
A: シンプルなルールながら、盤上の石の配置によって無限とも言える変化が生まれ、非常に奥深い戦略性や思考力が求められる点です。年齢や性別に関わらず楽しめ、対局を通じてコミュニケーションが生まれる点も魅力の一つです。(1月15日の「いい碁の日」も同様に囲碁の普及を目的とした記念日です)
世紀のロマンスが始まった日: シンデレラの日
アメリカのハリウッドで女優として活躍するグレース・ケリーと、モナコ公国のレーニエ3世が 1956(昭和31)年1月5日に婚約を発表。そのシンデレラストーリーにちなんだ記念日 とされています。
Q: なぜこの出来事が「シンデレラストーリー」と呼ばれるのですか?
A: アメリカの人気女優であったグレース・ケリーが、ヨーロッパの小国とはいえ一国の元首であるモナコ公国のレーニエ3世と結婚したことが、まるでおとぎ話のシンデレラのように、一般の女性が王子様と結ばれるというストーリーになぞらえられたためです。世界中の注目を集めた華やかな出来事でした。
Q: グレース・ケリーはどのような女優でしたか?
A: 1950年代に活躍したハリウッド女優で、アルフレッド・ヒッチコック監督の『裏窓』『ダイヤルMを廻せ!』などに出演し、アカデミー主演女優賞も受賞するなど、美貌と演技力を兼ね備えたトップスターでした。公妃となった後は女優業を引退しました。
Q: この婚約発表は当時どのように報じられましたか?
A: まさに「世紀の婚約」として世界中のメディアが大きく報じました。ハリウッドのトップ女優とヨーロッパの君主という組み合わせは多くの人々の関心を引き、翌年の結婚式も盛大に行われ、世界中に中継されました。
家庭の安全を守る第一歩: ホームセキュリティの日
日本で初めての警備保障会社として創業したセコム株式会社が「ホームセキュリティシステム」を発売した日にちなんで。
Q: ホームセキュリティシステムとはどのようなものですか?
A: 家庭にセンサーなどを設置し、侵入や火災などの異常を検知した場合に、警備会社の監視センターに通報され、警備員が駆けつけたり、警察・消防へ通報したりするシステムのことです。留守中の家を守るだけでなく、在宅時の安全確保にも役立ちます。
Q: セコムが日本初の警備保障会社として創業したのはいつですか?
A: セコム株式会社(創業時の社名は日本警備保障株式会社)は、1962年(昭和37年)に創業されました。1964年の東京オリンピックで選手村などの警備を担当したことで、その名が広く知られるようになりました。
Q: なぜ1月5日が記念日になったのですか?
A: セコムが日本で初めて本格的なオンライン・ホームセキュリティシステム「マイアラーム(現:セコム・ホームセキュリティ)」を発売開始したのが1981年(昭和56年)1月5日であったことに由来し、同社が制定しました。家庭の防犯意識を高める日とされています。
未来への想いを形にする: 遺言の日
「い(1)ご(5)ん」(遺言)と読む語呂合わせと、正月休みで家族や親族が集まる機会があり、その時に遺言について話し合えるということから。相続のトラブルを少なくできる遺言書の作成の普及が目的。
Q: 遺言の日が1月5日である理由は何ですか?
A: 日付の「1(い)5(ごん)」で「いごん(遺言)」と読む語呂合わせが主な理由です。加えて、お正月に家族や親戚が集まる時期であることから、この機会に相続や遺言について話し合ってみてはどうか、という提案も込められています。
Q: 誰が制定し、どのような目的があるのですか?
A: 特定の団体が制定したというよりは、語呂合わせや時期的な要因から提唱されるようになった記念日です。遺言書を作成しておくことの重要性を啓発し、相続を円滑に進め、家族間のトラブルを未然に防ぐことを目的としています。
Q: 遺言書にはどのような種類がありますか?
A: 主に、自分で全文を手書きする「自筆証書遺言」、公証役場で作成する「公正証書遺言」、内容を秘密にできる「秘密証書遺言」の3種類があります。それぞれ作成方法や効力、保管方法などが異なりますので、専門家(弁護士や司法書士など)に相談するのが確実です。
新年の市場の活気始め: 魚河岸初競り
多くの魚市場(特に東京の豊洲市場など)で、新年最初の取引となる「初競り」が行われるのが通例1月5日です。特にマグロの初競りは、その年の景気を占うとも言われ、高値が付くことでニュースになります。
Q: 初競りではどのような魚が高値で取引されるのですか?
A: やはり注目度が高いのは、最高級とされる国産(特に青森県大間産など)のクロマグロ(本マグロ)です。毎年の初競りでは、縁起物として通常よりもはるかに高い価格(ご祝儀相場)で競り落とされ、その年の最高値がいくらになるかが話題となります。
Q: なぜ初競りのマグロはそんなに高値がつくのですか?
A: 単なる魚の価格というよりも、その年に一番のマグロを競り落とすこと自体が、企業(寿司店や仲卸業者など)にとって縁起担ぎや宣伝効果が大きいと考えられているためです。「一番マグロ」を競り落としたことがニュースになることで、お店の知名度向上にもつながります。
Q: 初競りは一般の人も見学できますか?
A: 市場によって異なります。例えば豊洲市場では、専用の見学者通路からマグロの競りなどを見学することができますが、市場のルールを守り、取引の邪魔にならないように注意が必要です。事前に市場のウェブサイトなどで確認することをおすすめします。