1月13日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
幕末の歴史的航海へ出発: 咸臨丸出航記念日
江戸幕府の軍艦「咸臨丸(かんりんまる)」が、江戸品川沖を出発したのが1860年(万延元年)の今日(旧暦1月13日)とされることから。1960年(昭和35年)に咸臨丸を描いた切手も日米修好通商百周年記念切手のひとつとして発行されました。
Q: なぜ1月13日(旧暦)が咸臨丸出航記念日なのですか?
A: 1860年(万延元年)の旧暦1月13日に、江戸幕府の軍艦「咸臨丸」が日米修好通商条約の批准書交換のための遣米使節団に随行し、太平洋横断という歴史的な航海へ向けて江戸品川沖を出航した日とされるためです。ただし、実際の出航日は諸説あり、新暦では2月となります。
Q: 咸臨丸の航海の目的は何でしたか?
A: 主な目的は、日米修好通商条約の批准書を交換するためにアメリカへ向かう日本の使節団本隊を乗せた米軍艦ポーハタン号に万一があった際の予備艦としての役割と、日本人乗組員による航海術の実地訓練でした。艦長格の軍艦奉行・木村摂津守をはじめ、勝海舟、福沢諭吉、ジョン万次郎など、後の日本を担う人物が乗船していました。
Q: この航海はどのような意義がありましたか?
A: 日本人自身の操船による(記録に残る)初の太平洋横断であり、日本の近代化や海洋技術の習得において重要な一歩となりました。また、福沢諭吉らが西洋の文化や技術を直接見聞する機会となり、その後の日本の発展に大きな影響を与えました。1960年には日米修好通商百周年を記念して咸臨丸を描いた切手が発行されています。
発祥地の名を冠した干し柿: 伊達のあんぽ柿の日
「あんぽ柿」の発祥地である福島県伊達市梁川町五十沢(いさざわ)のいさ(13)から12月13日、1月13日、2月13日の3日間を記念日としたもの。JAふくしま未来が制定。

Q: なぜ1月13日が「伊達のあんぽ柿の日」なのですか?
A: あんぽ柿の発祥の地とされる福島県伊達市梁川町五十沢(いさざわ)の「いさ(13)」の語呂合わせから、JAふくしま未来によって制定されました。出荷シーズンである冬場の12月13日、1月13日、2月13日の3日間が記念日となっています。
Q: あんぽ柿とはどのような干し柿ですか?
A: 渋柿(主に平核無柿や蜂屋柿)を硫黄で燻蒸(くんじょう)してから乾燥させる、福島県伊達市発祥の独特な製法で作られる干し柿です。硫黄燻蒸により、カビの発生を抑え、果肉が鮮やかなオレンジ色に仕上がり、水分を多く含んだジューシーでとろりとした柔らかい食感が特徴です。
Q: 「あんぽ柿」の名前の由来は何ですか?
A: 発祥地である五十沢で、天日で干して作られていたことから「天干(あまほし)柿」と呼ばれていたものが、時を経て訛り「あんぽ柿」になったという説が有力です。大正時代にアメリカの干しぶどうの製法(硫黄燻蒸)を応用して現在の製法が確立されました。
戦後の希望を名に: タバコの日 / ピース記念日
1946年(昭和21年)のこの日、高級タバコ「ピース(Peace)」が初めて発売されました。当時の価格は10本入りで7円でした。戦後の混乱した世相の中で、平和への願いを込めて「ピース」と名付けられたと言われています。
Q: なぜ1月13日が「タバコの日」や「ピース記念日」と呼ばれるのですか?
A: 1946年(昭和21年)1月13日に、日本の代表的なタバコ銘柄の一つである「ピース」が初めて発売されたことを記念しているためです。「タバコの日」として広く制定されているわけではありませんが、特に「ピース」の発売日として記憶されています。
Q: 「ピース」という名前にはどのような意味が込められていますか?
A: 第二次世界大戦終結から間もない時期の発売であり、新しい時代の平和(Peace)への強い希望や願いが込められていると言われています。パッケージデザインに採用されているオリーブの葉をくわえた鳩も、国際的に平和の象徴とされています。
Q: 当時のタバコはどのような状況でしたか?
A: 戦後の物資不足の中で、タバコは貴重品であり、配給制が敷かれていました。「ピース」は自由販売ではなく、配給ルートを通じて販売された比較的高級な銘柄として登場し、その香りの良さなどから人気を博しました。