1月17日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
震災を忘れず備える心: 防災とボランティアの日
1995年(平成7年)1月17日に発生した阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)にちなんで制定された記念日。1995年(平成7年)12月の閣議で記念日の制定が決定。災害に対する自主的な防災とボランティア活動の認識を深め、災害への備えの充実を図ることが目的で政府が制定。震災から11年目の2006年(平成18年)に「ひょうご安全の日」として兵庫県が制定した日にもなります。
Q: なぜ1月17日が「防災とボランティアの日」と定められたのですか?
A: 1995年1月17日に発生し、甚大な被害をもたらした阪神・淡路大震災を決して忘れることなく、災害への備えや互いに助け合うことの重要性を再認識するために、この日が選ばれました。政府によって閣議決定された記念日です。
Q: この記念日の制定によって、どのようなことが期待されていますか?
A: 国民一人ひとりが災害に対する防災意識を高め、日頃から避難場所の確認や備蓄品の準備などを行うこと、そして災害発生時に自発的に助け合うボランティア活動への理解と参加を深めることが期待されています。
Q: 兵庫県が制定した「ひょうご安全の日」とはどのような関係がありますか?
A: 「防災とボランティアの日」と同じく、阪神・淡路大震災が発生した1月17日を「ひょうご安全の日」として兵庫県が2006年に制定しています。震災の経験と教訓を風化させることなく次世代に伝え、安全で安心な社会づくりを進めることを目的としており、「防災とボランティアの日」と趣旨を共有するものです。
心を結ぶ日本の味: おむすびの日
「ごはんを食べよう国民運動推進協議会」が2000年(平成12年)に制定。ごはんの「おむすび」だけでなく、人と人との心を結ぶ「おむすび」という意味も込められています。

Q: なぜ1月17日が「おむすびの日」なのですか?
A: 阪神・淡路大震災(1995年1月17日発生)の際に、多くのボランティアによるおむすびの炊き出しが被災者を励ましたという事実にちなんでいます。ごはんの大切さ、手作りの温かさ、そして助け合いの心を象徴する日として、公募により選ばれました。
Q: 「おむすび」という言葉にはどのような意味が込められていますか?
A: 単に米飯を握り固めた食べ物を指すだけでなく、古くから「お米の神様との縁を結ぶ」「人と人との温かい心を結びつける」といった意味合いが込められていると考えられています。この記念日も、そうした「結びつき」を大切にしようという願いが反映されています。
Q: 制定した「ごはんを食べよう国民運動推進協議会」とはどんな団体ですか?
A: 日本の食生活における米(ごはん)の重要性を再認識し、消費拡大と食文化の継承を目指して活動していた団体です。(現在は活動を終了しているようですが、記念日は広く認知されています)
現代史の転換点の一つ: 湾岸戦争開戦の日
1991年(平成3年)のこの日、アメリカ軍などの多国籍軍がイラク軍の撤退期限切れで空爆を開始。戦争に突入。
Q: 湾岸戦争とは、どのような経緯で始まったのですか?
A: 1990年8月にイラク共和国が隣国のクウェート国へ軍事侵攻し、全土を占領したことが直接的な原因です。国連安全保障理事会はイラク軍の即時無条件撤退を求める決議を採択しましたが、イラクがこれに応じなかったため、アメリカを中心とする多国籍軍がクウェート解放を目的とした武力行使に踏み切りました。
Q: なぜ1月17日が「湾岸戦争開戦の日」とされているのですか?
A: 国連安保理決議が定めたイラク軍のクウェートからの撤退期限は1991年1月15日(米国時間)でした。この期限が過ぎてもイラク軍が撤退しなかったため、多国籍軍は現地時間(イラク時間)の1月17日未明に、イラクおよびクウェート領内のイラク軍関連施設への大規模な空爆作戦「砂漠の嵐」を開始しました。この軍事作戦の開始日をもって、湾岸戦争の開戦日とされています。
Q: この戦争はどのような影響をもたらしましたか?
A: 多国籍軍の勝利によりクウェートは解放されましたが、戦闘によるインフラ破壊や環境汚染(油田火災など)が発生しました。また、冷戦終結後の新たな国際秩序の形成や、精密誘導兵器などが多用された現代戦の様相を示すなど、軍事的・政治的に大きな影響を与えました。
文学作品に由来?: 今月今夜の月
1897年(明治30年)1月17日に、尾崎紅葉の代表作である小説『金色夜叉』が読売新聞で連載開始されたことに由来すると言われています。作中の熱海の海岸での有名な台詞「来年の今月今夜のこの月を…」から連想された記念日のようですが、制定した団体などは特に定められていません。
Q: 『金色夜叉』の有名な場面とはどのようなものですか?
A: 主人公の間貫一(はざま かんいち)が、自分を裏切り富豪のもとへ嫁ぐことになった元婚約者の鴫沢宮(しぎさわ みや)に対し、熱海の海岸で別れを告げる場面です。激しい怒りと悲しみの中で宮を蹴り、「来年の今月今夜になったらば、僕の涙で必ず月は曇らしてみせる」と言い放ちます。この劇的なシーンは非常に有名です。
Q: この記念日は一般的に知られていますか?
A: 「防災とボランティアの日」や「おむすびの日」ほど広く認知されているわけではありません。主に文学愛好家や、記念日・雑学に関心のある人々の間で知られている、ややマイナーな記念日と言えるでしょう。