1月24日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
平和と開発の礎となる学びの価値: 教育の国際デー (International Day of Education)
世界の平和と開発のために教育が果たす重要な役割を確認し尊重することを目的に、2018年(平成30年)に国連総会で制定されました。
Q: なぜ「教育の国際デー」が制定されたのですか?
A: 教育が、貧困の削減、健康の増進、男女平等、持続可能な社会の構築など、様々な地球規模の課題を解決するための鍵となる最も強力な手段の一つであるという認識に基づき、その重要性を国際社会全体で再確認し、質の高い教育へのアクセスを全ての人に保障するための取り組みを強化するために国連によって制定されました。
Q: この国際デーではどのようなことが呼びかけられていますか?
A: 各国政府、国際機関、市民社会、教育関係者、若者など、すべての関係者が協力し、インクルーシブで公平な質の高い教育を提供し、すべての人々の生涯学習の機会を促進することの重要性を強調し、具体的な行動を呼びかけています。
Q: 世界の教育における課題にはどのようなものがありますか?
A: 未だに多くの子どもたちが学校に通えていない現状、地域や経済状況による教育格差、教育の質の低さ、紛争や災害による教育機会の喪失、女子教育への障壁などが、世界が直面している教育に関する重要な課題として挙げられます。
近代日本の通信網の始まり: 郵便制度施行記念日
1871年(明治4年)のこの日、「郵便規則」が制定されました。同年3月1日から、東京・京都・大阪間で郵便業務が開始されました。
Q: なぜ明治政府は郵便制度を導入したのですか?
A: 明治維新後、近代国家としての体制を整える中で、迅速かつ確実な情報伝達手段の確立が急務でした。それまでの飛脚制度に代わる、全国均一料金で誰もが利用できる官営の郵便制度を導入することで、国内の統一と産業の発展、国民生活の向上を図ろうとしました。
Q: 制度開始当初はどのような状況でしたか?
A: まずは日本の主要都市である東京、京都、大阪の三都市間とその沿線で業務が開始されました。翌年には対象地域が全国に拡大され、郵便ポストの設置や郵便切手の発行も始まり、国民の間に徐々に定着していきました。前島密が制度の創設に大きく貢献したことで知られています。
Q: 当時の郵便料金はいくらくらいでしたか?
A: 東京-大阪間の書状(手紙)の料金は、重さによって異なりましたが、最も軽い区分で100文(もん)でした。これは当時の物価からすると、決して安いものではなかったようです。
一攫千金の夢と歴史を変えた発見: ゴールドラッシュの日

1848年のこの日、アメリカ・カリフォルニア州のアメリカン川のほとりで大工として働いていたジェームズ・マーシャルが、川底にキラリと光る砂金を発見しました。これが、世界中から一攫千金を夢見る人々が殺到する「カリフォルニア・ゴールドラッシュ」の発端となりました。日本でも1949年(昭和24年)に北海道南部の日方川(歴舟川)近くで大金鉱発見というニュースが世間を騒がせたが、当局の調査では、期待されたほどの金は見つからなかったというエピソードがあります。
Q: ゴールドラッシュはアメリカ社会にどのような影響を与えましたか?
A: カリフォルニアへの移住者が爆発的に増加し、短期間で人口が急増しました。サンフランシスコなどの都市が急速に発展し、鉄道網の整備も進みました。一方で、先住民の土地が奪われたり、環境破壊が進んだりといった負の側面もありました。アメリカ西部の開発を大きく進める契機となった出来事です。
Q: ジェームズ・マーシャル自身は金発見で裕福になったのですか?
A: 皮肉なことに、金の発見者であるマーシャル自身は、ゴールドラッシュによって富を得ることはできませんでした。彼の発見した土地の所有権を主張できず、押し寄せる採掘者たちによって土地は荒らされ、結局貧しいまま生涯を終えたと言われています。
Q: 日本のゴールドラッシュ騒動はどうなったのですか?
A: 1949年に北海道で金鉱発見のニュースが報じられ、一時的に注目を集めましたが、その後の調査で商業的に採掘できるほどの金量は確認されず、大規模なゴールドラッシュには至りませんでした。しかし、日本にもかつて佐渡金山など、金を産出した場所は各地に存在します。
青少年育成運動の世界的な広がり: ボーイスカウト創立記念日
1908年(明治41年)のこの日、イギリスの退役軍人であるロバート・ベーデン=パウエル卿が、自身の著書『スカウティング・フォア・ボーイズ』に基づいて、実験的なキャンプを経て青少年育成団体「ボーイスカウト」を結成しました。
Q: ボーイスカウトはどのような目的で創立されたのですか?
A: ベーデン=パウエル卿は、当時のイギリスの少年たちが都市化の中で自然と触れ合う機会を失い、心身ともに虚弱になっていることを憂いていました。野外活動やグループでの活動を通じて、少年たちの自立心、協調性、責任感、リーダーシップ、社会奉仕の精神などを育むことを目的として創立されました。
Q: ボーイスカウトの活動内容はどのようなものですか?
A: キャンプ、ハイキング、ロープワーク、応急処置、地図読みなどの野外技能の習得、地域社会への奉仕活動、国際交流、様々な技能や知識を学ぶ進級制度(バッジシステム)など、多岐にわたります。年齢に応じた部門があり、少女を対象としたガールスカウトも同様の理念で活動しています。
Q: ボーイスカウト運動は世界にどのように広がりましたか?
A: ベーデン=パウエル卿の理念と活動は国境を越えて共感を呼び、急速に世界各国へ広がりました。現在では、世界スカウト機構(WOSM)に加盟する国・地域は170以上にのぼり、数千万人が参加する世界最大級の青少年運動となっています。