5月4日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
自然への感謝を深める国民の祝日: みどりの日
日本の「国民の祝日」の一つ。「自然にしたしむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」ことを趣旨としています。元々は、生物学者であり自然を深く愛された昭和天皇の誕生日である4月29日が「みどりの日」でしたが、2007年(平成19年)の祝日法改正により4月29日は「昭和の日」となり、「みどりの日」は5月4日に移動しました。

Q: なぜ「みどりの日」は5月4日に移動したのですか?
A: 2007年の祝日法改正で、昭和天皇の誕生日である4月29日が「昭和の日」として制定されることになりました。それに伴い、それまで4月29日だった「みどりの日」を別の日に移動する必要が生じました。ゴールデンウィーク期間中であり、国民の祝日ではなかった5月4日を新たに「みどりの日」とすることで、大型連休を維持しつつ、自然に親しむという祝日の趣旨を継続することになりました。
Q: 昭和天皇はどのように自然を愛されたのですか?
A: 昭和天皇は、海洋生物学、特にヒドロ虫の研究者としても知られ、多くの論文を発表されています。皇居内の自然にも深い関心を寄せ、植物の観察や研究を続けられました。こうした自然への深い造詣と愛情が、「みどりの日」制定の背景にありました。
Q: みどりの日にはどのように過ごすのがおすすめですか?
A: 公園や森林、植物園など自然に触れられる場所へ出かけたり、ハイキングやキャンプを楽しんだりするのがおすすめです。また、家庭菜園やガーデニングを始めたり、地域の清掃活動や環境保全活動に参加したりするのも良いでしょう。自然の恵みに感謝し、その大切さを考える日です。
緑の輝き、宝石の女王をPR: エメラルドの日
コロンビア産エメラルドの輸入業者などで構成されるコロンビアエメラルド輸入協会が2000年(平成12年)に制定。緑色の宝石の代表格であるエメラルドの魅力をPRする日です。日付は、国民の祝日である「みどりの日」(当時は4月29日、現在は5月4日)にちなんでいます。
Q: なぜ「みどりの日」に合わせて制定されたのですか?
A: エメラルドの最大の特徴である鮮やかで美しい「緑色」と、自然や新緑をイメージさせる「みどりの日」を結びつけることで、エメラルドへの関心を高め、その魅力を効果的にアピールすることを狙いとしています。
Q: エメラルドはどのような宝石ですか?
A: ベリル(緑柱石)という鉱物の一種で、クロムやバナジウムを含むことで美しい緑色に発色します。ダイヤモンド、ルビー、サファイアと並ぶ世界四大宝石の一つとされ、古くからクレオパトラにも愛されたと言われるなど、高い価値を持つ宝石として珍重されてきました。5月の誕生石としても知られています。
Q: コロンビア産エメラルドの特徴は何ですか?
A: コロンビアは世界最大のエメラルド産地であり、特に「コロンビア産」のエメラルドは、特有の深く鮮やかで温かみのある緑色と、高い透明度を持つものが多く、最高品質のエメラルドとして世界的に評価されています。
水上の格闘技、創始者を讃える: 競艇の日
競艇(ボートレース)の創設と発展に大きく貢献した笹川良一(ささかわ りょういち)氏の誕生日(1899年5月4日)にちなんで、山口県にあるボートレース下関(下関競艇場)などが制定しました。競艇場のイメージアップと、競艇ファンの裾野を広げることを目的としています。
Q: なぜ5月4日が「競艇の日」なのですか?
A: 日本における競艇事業の創設と発展に尽力し、「競艇の生みの親」とも呼ばれる笹川良一氏の誕生日であることに由来しています。彼の功績を称え、競艇というスポーツ・公営競技への関心を高める日としています。
Q: 笹川良一氏は競艇とどのように関わったのですか?
A: 笹川氏は、戦後の日本の復興と造船業の振興などを目的として、モーターボートを使ったレースを公営競技として開催することを提唱し、その実現に主導的な役割を果たしました。1951年にモーターボート競走法が制定され、翌1952年に長崎県大村市で初めてのレースが開催されました。彼はその後も全国モーターボート競走会連合会の会長などを務め、競艇の普及・発展に尽力しました。
Q: 競艇(ボートレース)の魅力は何ですか?
A: 6艇のモーターボートが水面を高速で走り抜ける迫力あるレース展開や、選手たちの巧みな操縦技術(モンキーターンなど)、そしてレース結果を予想する推理の面白さなどが魅力です。舟券(勝舟投票券)を購入してレースを楽しむことができます。公営競技として、その収益の一部は社会貢献活動にも役立てられています。
植物の多様性と学びの拠点: 植物園の日
全国の主要な植物園が加盟する公益社団法人 日本植物園協会が2007年(平成19年)に制定。日付は、国民の祝日である「みどりの日」(5月4日)にちなんでいます。
Q: 植物園の日は、どのような目的で制定されましたか?
A: 植物園が、単に様々な植物を収集・展示するだけでなく、植物に関する調査・研究、絶滅危惧種の保全、環境教育の普及、そして人々に憩いの場を提供するなど、多様で重要な社会的役割を担っていることについて、広く一般の人々の理解と関心を深めてもらうことを目的としています。
Q: なぜ5月4日が「植物園の日」なのですか?
A: 国民の祝日であり、「自然にしたしむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」ことを趣旨とする「みどりの日」と同日である5月4日を記念日とすることで、植物や自然への関心が高まるこの時期に、植物園の役割や魅力を効果的にアピールすることを狙いとしています。
Q: 植物園ではどのような活動が行われていますか?
A: 世界各地の様々な植物の収集・栽培・展示はもちろん、植物の分類や生態に関する学術研究、絶滅の危機にある希少植物の保護・増殖活動(種の保存)、植物観察会や体験教室などの環境教育プログラムの実施、植物に関する情報の提供など、多岐にわたる活動を行っています。
ビー玉が奏でる夏の音色: ラムネの日
1872年(明治5年)5月4日に、東京在住の実業家であった千葉勝五郎氏が、炭酸飲料であるラムネ(当時は「檸檬水」として申請された可能性あり)の製造と販売に関する許可を当局から得たことに由来するとされる記念日です。「ラムネ」という名前は、レモン風味の炭酸飲料「レモネード」が訛ったものと言われています。
Q: なぜ5月4日が「ラムネの日」なのですか?
A: 1872年(明治5年)の5月4日に、千葉勝五郎氏がラムネの製造・販売許可を得たという歴史的な事実に由来しています。これにより、日本における炭酸飲料の普及が始まりました。(特定の制定団体はありませんが、飲料業界などで語られます)
Q: ラムネ瓶のビー玉にはどのような役割があるのですか?
A: ラムネ瓶の最大の特徴であるビー玉は、瓶の中に充填された炭酸ガスの圧力によって瓶の口に押し付けられ、栓の役割を果たしています。飲む際には、付属の突起(オープナー)でビー玉を瓶の中に押し込み、開栓します。この独特の開栓方法と、ビー玉がカラカラと鳴る音が、ラムネの魅力の一つとなっています。
Q: ラムネとサイダーの違いは何ですか?
A: 現在では風味に大きな違いはありませんが、元々は「ラムネ」がレモン風味、「サイダー」がリンゴ風味(リンゴ酒のシードルが語源)とされていました。また、容器も異なり、ラムネはビー玉で栓をした専用のガラス瓶、サイダーは王冠で栓をしたガラス瓶やペットボトル、缶などで販売されることが多いです。
国際的な消防士への感謝と追悼: 国際消防士の日 (International Firefighters’ Day, IFFD)
1999年1月4日にオーストラリア・ビクトリア州で発生した大規模な森林火災で、消火活動中に5人の消防士が殉職した悲劇をきっかけに提唱され、制定された国際的な記念日です。危険を顧みず人命救助や消火活動にあたる世界中の消防士たちへ感謝と敬意を表し、殉職した消防士たちを追悼するとともに、火災予防と安全への意識を高めることを目的としています。
Q: なぜ5月4日が「国際消防士の日」なのですか?
A: この日付は、ヨーロッパの多くの国で消防士の守護聖人とされる「聖フロリアヌス(Saint Florian)」の祝日(聖名祝日)であることに由来しています。聖フロリアヌスは、古代ローマ時代の兵士で、火災から人々を守ったという伝説があります。
Q: 消防士はどのような仕事ですか?
A: 火災現場での消火活動や人命救助はもちろん、交通事故や自然災害(地震、水害など)現場での救助活動、急病人やけが人の救急搬送(救急隊員として)、火災予防のための広報活動や建物の査察、防災訓練の指導など、地域住民の生命と財産を守るために、非常に幅広い、そして危険を伴う重要な任務を担っています。
Q: この日にはどのようなことが行われますか?
A: 世界各地で、消防士への感謝を示すイベント、殉職消防士の追悼式典、消防訓練の公開、防火・防災に関する啓発キャンペーンなどが実施されます。消防署などが赤と青のリボン(赤は火、青は水、そして追悼と国際性を象徴)をシンボルとして掲げることもあります。