5月3日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
日本の基本法、施行を祝う国民の祝日: 憲法記念日
「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する」ことを趣旨として、1948年(昭和23年)に制定された国民の祝日の一つです。1947年(昭和22年)5月3日に、国民主権、基本的人権の尊重、平和主義を三大原則とする「日本国憲法」が施行されたことを記念しています。
Q: 憲法記念日は、どのような目的で制定されましたか?
A: 第二次世界大戦後の新しい日本の礎となった日本国憲法が施行されたことを記念し、その基本原則である国民主権、基本的人権の尊重、平和主義の精神を国民が再確認し、憲法の意義や重要性について深く理解するとともに、国の将来の成長と発展を期すことを目的として、国民の祝日として定められました。
Q: なぜ5月3日が「憲法記念日」なのですか?
A: 1946年11月3日に公布された日本国憲法が、その半年後である1947年(昭和22年)5月3日に実際に効力を発し、施行された歴史的な日付に基づいています。この日から、新しい日本の国家体制が法的にスタートしました。
Q: 憲法記念日にはどのような行事がありますか?
A: 国会や地方自治体、各種団体などによって、憲法に関する講演会、シンポジウム、集会、記念行事などが開催されることがあります。また、新聞やテレビなどのメディアでも憲法に関する特集が組まれることが多いです。憲法について学び、考える機会となっています。
ペンは権力より強し、報道の自由を守る日: 世界報道自由デー (World Press Freedom Day)
1993年(平成5年)12月の国連総会で制定された国際デーです。これは、1991年5月3日にアフリカのジャーナリストたちがナミビアのウィントフックで「報道の自由と多元主義に関するウィントフック宣言」を採択したことを記念しています。世界中で報道の自由の基本原則を称え、評価し、守ることの重要性を訴える日です。
Q: 世界報道自由デーは、どのような目的で制定されましたか?
A: 民主主義社会の維持・発展に不可欠な「報道の自由」を擁護し、促進すること。政府による検閲や報道への弾圧、ジャーナリストへの暴力や脅迫に反対し、その安全を確保すること。そして、職務のために命を落としたジャーナリストたちを追悼し、その功績を称えることを目的としています。
Q: なぜ5月3日が「世界報道自由デー」なのですか?
A: 1991年5月3日に、アフリカのジャーナリストたちが、独立・多元主義・自由な報道の原則を掲げた歴史的な「ウィントフック宣言」を採択したことに由来します。この宣言が、報道の自由に関する国際的な基準を確立する上で重要な役割を果たしたため、この日が記念日として選ばれました。
Q: 報道の自由はなぜ大切なのですか?
A: 報道機関が権力からの干渉を受けずに、自由に情報を収集・報道できることは、国民が社会の出来事を知り、自ら判断するための「知る権利」を保障する上で不可欠です。権力の監視、多様な意見の表明、公正な世論形成などを通じて、民主主義社会を健全に機能させるための重要な基盤となります。
「ご(5)み(3)」を減らし、街をきれいに: ごみの日
「ご(5)み(3)」と読む語呂合わせから、この日は「ごみの日」として広く認識されています。正式に制定された記念日ではありませんが、ごみの減量や分別、リサイクル、ポイ捨て防止など、身近なごみ問題について考え、環境美化への意識を高めるきっかけの日とされています。

Q: なぜ5月3日が「ごみの日」なのですか?
A: 日本語で「ごみ」と読む際の音感が、数字の「5(ご)3(み)」という語呂合わせにぴったり合うことから、覚えやすく親しみやすいこの日が定着したとされています。ゴールデンウィーク期間中にあたり、行楽地などでのごみの問題に関心が向きやすい時期でもあります。
Q: ごみを減らすために私たちができることは?
A: まずは不要なものを買わない、使い捨て製品をなるべく使わない(リデュース)。修理して長く使う、再利用できるものは活用する(リユース)。そして、資源となるものをきちんと分別してリサイクルに出す(リサイクル)。この「3R」を心がけることが大切です。また、マイボトルやマイバッグを持参する、食品ロスを減らすなどの行動もごみの削減につながります。
Q: 地域によっては5月30日も「ごみゼロの日」とされていますね?
A: はい、「ご(5)み(3)ゼロ(0)」の語呂合わせから、5月30日も「ごみゼロの日」として、清掃活動やごみ減量キャンペーンなどが全国的に行われています。5月3日と5月30日の両方が、ごみ問題について考える良い機会となっています。
永遠のアイドル、香山リカちゃんの誕生日: リカちゃんの誕生日
玩具メーカー・株式会社タカラ(現:株式会社タカラトミー)から1967年(昭和42年)に発売されて以来、日本の女の子たちに絶大な人気を誇る着せ替え人形「リカちゃん」(フルネーム:香山リカ)の公式プロフィール上の誕生日です。
Q: なぜ5月3日が「リカちゃんの誕生日」なのですか?
A: リカちゃんのキャラクター設定として、誕生日が「5月3日」、星座が「おうし座」、年齢は「11歳(小学5年生)」と定められていることに由来します。発売元のタカラトミーによって公式に設定された誕生日です。明るく活動的なイメージから、春のこの日が選ばれたのかもしれません。
Q: リカちゃん人形はなぜこれほど長く愛されているのですか?
A: 日本の女の子の憧れを体現した親しみやすいキャラクター設定、時代に合わせて変化するファッションやヘアスタイル、豊富な着せ替え用の洋服やハウス、小物などが、世代を超えて女の子たちの心をつかみ続けている理由です。ごっこ遊びを通じて、おしゃれへの関心や、社会性、想像力を育む役割も果たしてきました。
Q: リカちゃんには家族や友達もいますか?
A: はい、リカちゃんには、音楽家の父、ファッションデザイナーの母、双子の妹(ミキちゃん、マキちゃん)、三つ子の弟妹、祖父母など、詳細な家族設定があります。また、ボーイフレンドやたくさんの友達も存在し、リカちゃんの世界観を豊かにしています。
ポーランドの近代化と民主主義の象徴: ポーランド憲法記念日
1791年5月3日に、ポーランド・リトアニア共和国において、ヨーロッパで最初の近代的な成文憲法(そして世界で2番目、アメリカ合衆国憲法に次ぐ)とされる「5月3日憲法」が採択されたことを記念する、ポーランドの最も重要な国民の祝日の一つです。
Q: ポーランド憲法記念日は、どのような目的で祝われますか?
A: 18世紀末、周辺列強(ロシア、プロイセン、オーストリア)からの圧力が高まる中で、ポーランドが国家の改革と主権維持を目指して制定した画期的な「5月3日憲法」の精神(国民主権、三権分立、基本的人権の尊重など)を称え、ポーランド国民の自由と独立への意志を確認し、国の歴史と伝統を祝うことを目的としています。
Q: 「5月3日憲法」はどのような内容でしたか?
A: 国王の権力を制限し、議会(セイム)の権限を強化すること、世襲王政の導入(それまでは選挙王制)、都市民の権利拡大、農民の保護などを定めた、当時としては非常に先進的な内容を含む立憲君主制の憲法でした。しかし、この改革を警戒したロシアなどの介入により、憲法は短期間しか効力を持たず、ポーランドは分割され消滅してしまいます。
Q: ポーランドではどのように祝われますか?
A: 首都ワルシャワをはじめ、全国各地で記念式典、軍事パレード、コンサート、歴史的な再現イベントなどが開催されます。学校や官公庁は休みとなり、街中には国旗が掲げられ、国民は国の歴史と独立を祝います。