5月14日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
日本の伝統玩具、近代化への一歩: けん玉の日
けん玉の国際的な普及活動などを行う一般社団法人グローバルけん玉ネットワーク(GLOKEN)が制定。日付は、現在のけん玉の原型とされる玩具「日月(にちげつ)ボール」が、1919年(大正8年)5月14日に江草濱次(えぐさ はまじ)氏によって実用新案として登録されたことに由来します。

Q: なぜ5月14日が「けん玉の日」なのですか?
A: 現在私たちが知る「けん玉」の直接的なルーツと考えられている「日月ボール」という玩具が、1919年(大正8年)の5月14日に実用新案として登録されたという歴史的な事実に由来しています。この日が日本のけん玉の誕生とも言える日です。
Q: けん玉の原型「日月ボール」とはどのようなものでしたか?
A: 広島県呉市の江草濱次氏によって考案されたとされ、太陽(日)を表す玉と、三日月(月)を表す受け皿を持つ形状から「日月ボール」と名付けられたと言われています。現在のけん玉とは皿の数や形状が少し異なっていたようです。これが改良され、現在の「けん(剣)」「玉」「皿胴(大皿・小皿)」「けん先(中皿)」からなる形に発展しました。
Q: けん玉遊びにはどのような効果がありますか?
A: 単純な遊びに見えますが、玉を皿に乗せたり、けん先に刺したりする動作は、集中力、バランス感覚、手と目の協応性(目で見ながら手を正確に動かす能力)、持続力などを養う効果があると言われています。近年では、様々なトリック(技)を競う競技としても人気があり、ストリートカルチャーとしても注目されています。
華氏温度計の発明者、ファーレンハイト生誕: 温度計の日
水銀温度計を実用化し、現在もアメリカなどで使われている温度目盛り「華氏(°F)」を考案したドイツ(当時プロイセン領)の物理学者、ガブリエル・ダニエル・ファーレンハイト(Gabriel Daniel Fahrenheit)の誕生日(1686年5月14日)にちなんだ記念日です。

Q: なぜ5月14日が「温度計の日」なのですか?
A: 精度の高い水銀温度計を初めて製作し、温度測定の標準化に貢献したドイツの物理学者、ガブリエル・ファーレンハイトの誕生日(1686年5月14日)に由来しています。
Q: ファーレンハイトは温度計に関してどのような功績を残しましたか?
A: 彼は、当時一般的だったアルコール温度計よりも精度が高く、測定範囲も広い水銀を用いた温度計を初めて実用化しました。さらに、温度の基準点を明確に定め、水の氷点を32度(°F)、沸点を212度(°F)とする「華氏温度目盛り」を考案しました。これにより、科学的な温度測定の基礎が築かれました。
Q: 華氏(°F)と摂氏(°C)の違いは何ですか?
A: 摂氏(セルシウス度)は、水の氷点を0度、沸点を100度として、その間を100等分した温度目盛りで、世界的に広く使われています。華氏は、氷と食塩の混合物の温度を0度、人間の平均体温を96度(後に氷点32度、沸点212度と再定義)とした目盛りです。換算式は °F = (°C × 1.8) + 32 または °C = (°F – 32) ÷ 1.8 となります。
近代免疫学の扉を開いた日: 種痘記念日
1796年5月14日に、イギリスの医師エドワード・ジェンナー(Edward Jenner)が、当時致死率が高く恐れられていた感染症「天然痘(てんねんとう)」を予防するため、牛痘(ぎゅうとう、牛がかかる天然痘に似た軽い病気)の膿(うみ)を8歳の少年に接種する「種痘(しゅとう)」を世界で初めて行い、その有効性を証明した歴史的な出来事を記念する日です。
Q: なぜ5月14日が「種痘記念日」なのですか?
A: 1796年の5月14日に、エドワード・ジェンナーが、牛痘にかかった乳搾りの女性の手の膿を、健康な少年の腕に接種し、その後天然痘に感染しないことを確認するという、世界初の種痘実験に成功した日付に由来しています。
Q: ジェンナーが行った種痘は、どのような意義がありましたか?
A: ジェンナーの種痘の成功は、病原性の弱いウイルス(牛痘ウイルス)を接種することで、より重篤な病気(天然痘)に対する免疫を獲得できることを科学的に証明した、画期的な出来事でした。これは「ワクチン(Vaccine)」という概念の始まりであり、近代免疫学の基礎を築きました。種痘の普及により、かつて猛威を振るった天然痘は、1980年にWHOによって根絶宣言が出されるに至りました。
Q: 「ワクチン」という言葉の由来は何ですか?
A: ジェンナーが種痘に用いた牛痘の「牛」を意味するラテン語「Vacca(ワッカ)」に由来します。後に、様々な感染症に対する予防接種全般を指す言葉として使われるようになりました。
碁盤を彩る宝石「ご(5)い(1)し(4)」: ごいしの日
宮崎県日向市で、最高級品とされる「蛤(はまぐり)碁石」の製造・販売などを手がけるミツイシ株式会社が制定。日付は「ご(5)い(1)し(4)」(碁石)と読む語呂合わせから。
Q: なぜ5月14日が「ごいしの日」なのですか?
A: 日付の「5(ご)1(い)4(し)」で「ごいし」と読む、分かりやすい語呂合わせから、この日が記念日として制定されました。
Q: この記念日は誰が制定したのですか?
A: 高級な碁石として知られる「蛤碁石」の主要な産地である宮崎県日向市の製造メーカー、ミツイシ株式会社によって制定されました。囲碁という伝統文化や、その道具である碁石、特に伝統工芸品としての蛤碁石の魅力を広めることを目的としていると考えられます。
Q: 蛤碁石はなぜ高級品とされるのですか?
A: 白石は、メキシコ産などの特定の大きな蛤(チョウセンハマグリなど)の貝殻から、厚みのある部分を一つ一つ削り出して作られます。その純白の色合い、きめ細かい質感、美しい光沢、そして手に持った時の独特の重みや感触が高く評価されています。良質な原料貝が希少であることや、碁石の形に加工するには熟練した職人の高度な技術が必要とされることから、非常に高価な碁石として知られています。(黒石は一般的に那智黒石などが使われます)
イエローが幸せのしるし?: イエローデー(韓国)
主に韓国で、バレンタインデー(2月14日)、ホワイトデー(3月14日)、ブラックデー(4月14日)に続く、非公式な恋愛関連の記念日の一つです。ブラックデーまでに恋人ができなかった人が、この日に黄色い服を着てカレーライスを食べないと、一生独り身になってしまう…という俗説があるようです。
Q: イエローデーはどのような日ですか?
A: 韓国における非公式な記念日で、4月14日のブラックデー(恋人がいない人が黒い服を着てチャジャンミョンを食べる日)を過ぎても恋人ができなかった人が、5月14日に黄色い服を着てカレーライスを食べると、独り身を脱却できるかもしれない(食べないと一生独り身?)という、ユーモラスな俗説に基づいています。
Q: なぜ黄色い服とカレーライスなのですか?
A: 「黄色」は明るさや希望を象徴する色であり、気分転換や新しい出会いへの期待を表しているのかもしれません。「カレーライス」が選ばれた明確な理由は不明ですが、黄色い色合いや、手軽に食べられる国民食であることが関係している可能性があります。
Q: 日本でもイエローデーはありますか?
A: 日本ではほとんど知られていない、韓国独自の非公式な記念日です。