5月10日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
気象情報の提供を通じて社会に貢献: 日本気象協会創立記念日
1950年(昭和25年)5月10日に、日本の気象情報サービスの向上と普及を図る目的で、運輸省(現:国土交通省)所管の「財団法人 気象協会」として設立されたことを記念する日です。(2009年に一般財団法人へ移行、現在の「一般財団法人 日本気象協会」)

Q: なぜ5月10日が「日本気象協会創立記念日」なのですか?
A: 1950年(昭和25年)の5月10日に、現在の日本気象協会の前身である「財団法人 気象協会」が設立された、まさにその歴史的な日付に由来しています。
Q: 日本気象協会はどのような活動をしていますか?
A: 気象庁から提供される観測データや予測資料などを基に、より詳細で専門的な天気予報、気象解説、気象関連情報(防災情報、季節情報、健康情報など)を作成し、テレビ・ラジオ・新聞・インターネットなどのメディアや、企業・自治体などへ提供しています。また、気象に関するコンサルティング、調査研究、環境アセスメント、気象予報士の育成支援、気象教育の普及など、幅広い活動を行っています。
Q: 天気予報はどのようにして作られるのですか?
A: 地上や上空の気象観測データ(気温、気圧、湿度、風向・風速など)、気象衛星からの画像データ、気象レーダーのデータなどをスーパーコンピュータに入力し、大気の動きを物理法則に基づいて計算(数値予報)します。その結果を基に、気象予報士が専門的な知識と経験を加えて、最終的な天気予報を作成します。
素肌に優しい天然繊維「コッ(5)トン(10)」: コットンの日
綿(コットン)製品の需要喚起を目的に、日本紡績協会が1995年(平成7年)に制定。日付は「コッ(5)トン(10)」と読む語呂合わせと、コットン素材の衣料品が夏物として本格的に店頭に並び、販売のピークを迎える5月頃であることから。
Q: なぜ5月10日が「コットンの日」なのですか?
A: 主な理由は二つあります。一つは「5(コッ)10(テン→トン)」と読む語呂合わせです。もう一つは、コットン素材のTシャツやシャツ、タオルなどが夏に向けて需要が高まり、店頭での販売が最盛期を迎えるのが5月頃であることから、この時期が選ばれました。
Q: この記念日は誰が制定したのですか?
A: 日本国内の紡績会社(綿糸や綿織物を製造する会社)で構成される「日本紡績協会」が、天然繊維であるコットンの持つ優れた特性(吸湿性、通気性、肌触りの良さなど)を広くアピールし、その需要を喚起するために1995年に制定しました。
Q: コットン素材の特徴は何ですか?
A: ワタ(綿花)の種子から取れる天然の繊維で、吸湿性・吸水性が高く、汗をよく吸い取ります。通気性も良いため、夏は涼しく感じられます。肌触りが柔らかく、優しい着心地です。丈夫で洗濯にも強く、染色しやすいという特徴もあります。一方で、乾きにくく、シワになりやすいという側面もあります。
日本の大地を知る第一歩: 地質の日
一般社団法人 日本地質学会や、国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センターなど、地質学に関連する複数の組織・学会が2007年(平成19年)に制定。日付は、1876年(明治9年)5月10日に、アメリカの地質学者ベンジャミン・スミス・ライマンらが、日本で初めてとなる広域的な地質図「日本蝦夷地質要略之図」(200万分の1)を作成し、完成させたことに由来します。
Q: なぜ5月10日が「地質の日」なのですか?
A: 1876年(明治9年)の5月10日に、明治政府のお雇い外国人であったアメリカの地質学者ベンジャミン・スミス・ライマンとその調査チームによって、日本で初めての広域的な地質図「日本蝦夷地質要略之図」が完成したという、日本の地質学研究における記念碑的な出来事に由来しています。
Q: この記念日はどのような目的で制定されましたか?
A: 地球科学(Geoscience)の一分野である「地質学」が、私たちの足元にある大地(地層、岩石、鉱物、化石など)の成り立ちや歴史、そしてそこで起こる様々な現象(地震、火山噴火、地すべりなど)を解き明かし、資源探査や防災、環境保全など、社会の様々な場面で重要な役割を果たしていることについて、国民の理解と関心を深めることを目的としています。
Q: 地質学は私たちの生活にどのように役立っていますか?
A: 地震や火山噴火、地すべりといった自然災害のリスク評価と防災対策。石油、天然ガス、石炭、金属鉱物、地下水などの資源探査と開発。トンネル、ダム、高層ビルなどの建設における地盤調査と安定性評価。土壌汚染や地下水汚染などの環境問題の調査と対策。地球の歴史や生命の進化の解明など、非常に幅広い分野で私たちの安全で豊かな生活を支えています。
紅茶を手軽な価格で世界へ広めた創業者: リプトンの日
紅茶ブランド「リプトン」を展開するユニリーバ・ジャパン株式会社が制定。日付は、「リプトン」ブランドの創業者であり、「紅茶王」とも称されるイギリス(スコットランド出身)の実業家、サー・トーマス・リプトン(Sir Thomas Lipton)の誕生日(1848年5月10日)にちなんでいます。
Q: なぜ5月10日が「リプトンの日」なのですか?
A: 高価だった紅茶を、品質管理を徹底し、産地から直接消費者に届ける画期的な方法で、手頃な価格で大衆に普及させ、世界的な紅茶ブランド「リプトン」を築き上げた創業者、サー・トーマス・リプトンの誕生日(1848年5月10日)を記念して制定されました。
Q: トーマス・リプトンはどのような人物でしたか?
A: 貧しい家庭に生まれながら、若くして渡米し商才を磨き、帰国後、食料品店を開業して成功を収めました。その後、紅茶ビジネスに参入し、スリランカ(当時セイロン)に自社茶園を購入し、「茶園から直接ティーポットへ(From the tea gardens direct to the tea pot)」をモットーに、品質の良い紅茶を低価格で販売するビジネスモデルを確立しました。また、ヨットレース「アメリカスカップ」に何度も挑戦したことでも知られています。
Q: リプトンは紅茶の普及にどのように貢献しましたか?
A: それまで量り売りが中心だった紅茶を、ブランド名を明記したパッケージで販売し、品質への信頼性を高めました。また、現在広く普及している「ティーバッグ」を、一般向け商品として初めて販売したのもリプトンであり、紅茶をより手軽に楽しむ文化を世界中に広める上で大きな役割を果たしました。
メイドさんの日?語呂合わせを楽しむ日: メイドの日
「メイ(May=5)ド(十=10)」と読む語呂合わせから、この日は「メイドの日」として、主にインターネット上やアニメ・漫画ファンなどの間で広まった非公式な記念日です。メイド服やメイド喫茶などの文化を楽しむ日とされています。
Q: なぜ5月10日が「メイドの日」なのですか?
A: 5月の英語名「May(メイ)」と、数字の「10(とお、テン)」を組み合わせて「メイド」と読む、言葉遊び(語呂合わせ)に由来しています。
Q: メイド服はどのような歴史がありますか?
A: 元々は19世紀後半のイギリスなどで、上流・中流階級の家庭に仕える女性使用人(メイド)が着用していた制服が原型です。そのクラシックなデザインが、後に日本の漫画やアニメ、ゲームなどのフィクション作品の中で、特定のキャラクター属性として取り上げられ、独自の文化として発展しました。
Q: メイド喫茶とはどのような場所ですか?
A: メイド服を着用した店員(メイドさん)が、客を「ご主人様」「お嬢様」として迎え、給仕などのサービスを行う、日本(特に秋葉原)発祥のコンセプトカフェの一種です。独自の萌え文化や世界観を楽しむ場所として、国内外から注目を集めています。
五島列島の魅力をPR「ご(5)とう(10)」: 五島の日
長崎県の五島列島にある五島市が制定。日付は「ご(5)とう(10)」(五島)と読む語呂合わせから。五島列島の豊かな自然や歴史、文化、食などの魅力を全国に発信し、観光振興や地域活性化を図る日です。
Q: なぜ5月10日が「五島の日」なのですか?
A: 「五(5)島(とう=10)」という、地名をそのまま読んだ分かりやすい語呂合わせから、この日が選ばれました。
Q: 五島列島はどのような場所ですか?魅力は何ですか?
A: 長崎県の西方の東シナ海に浮かぶ、大小約150の島々からなる列島です。美しい海岸線や豊かな自然景観が魅力で、島全体が西海国立公園に指定されている部分もあります。また、遣唐使船の寄港地としての歴史や、江戸時代のキリスト教弾圧を逃れた潜伏キリシタンの歴史と文化が色濃く残っており、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界文化遺産に登録された教会群なども重要な観光資源となっています。海の幸や五島うどんなどのグルメも人気です。
Q: 五島の日には何かイベントがありますか?
A: 五島市や関連団体などが、この日に合わせて、五島の物産展、観光PRイベント、島内での割引キャンペーンなどを企画・実施することがあります。
街路樹を通じて緑を考える日: 街区表示板の日
住所の表示などに使われる「街区表示板」に関連する記念日ですが、日付の由来や制定団体は不明瞭です。街路樹など、街の景観や環境に関心を向ける日とされることもあります。(※情報が少なく、正確性に欠ける可能性があります)
Q: 街区表示板とは何ですか?
A: 住居表示に関する法律に基づき、市町村が設置する、街区(道路などで囲まれた区画)の符号(番号など)を表示した板のことです。主に電柱や建物の壁などに取り付けられており、住所を分かりやすく示す役割があります。
Q: なぜ街区表示板の記念日が設けられているのですか?
A: 日常的に目にしながらも、あまり意識されることのない街区表示板に注目することで、住所表示の仕組みや、街の成り立ち、都市計画などへの関心を促す意図があるのかもしれません。また、街路樹など周辺の景観要素と合わせて、街づくりについて考えるきっかけの日とも言えます。(※ただし、記念日としての認知度は高くありません)