5月11日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
夏の夜空を彩る伝統漁法の始まり: 長良川鵜飼い開きの日
岐阜県岐阜市の長良川(ながらがわ)で、毎年5月11日から10月15日までの期間行われる伝統的な漁法「鵜飼い(うかい)」の初日にあたります。約1300年の歴史を持つとされる長良川鵜飼は、国の重要無形民俗文化財にも指定されており、この日はシーズンの幕開けとして、多くの観光客が見守る中で厳かに執り行われます。
Q: なぜ5月11日が「長良川鵜飼い開きの日」なのですか?
A: 長良川鵜飼が伝統的に、毎年5月11日に始まり(鵜飼開き)、10月15日に終わる(鵜飼じまい)と定められているため、その開始日であるこの日が記念日として広く知られています。夏の訪れを告げる岐阜の風物詩のスタートとなります。
Q: 鵜飼いとは、どのような漁法ですか?
A: 訓練された海鵜(うみう)という水鳥を使って、主にアユなどの川魚を捕る古来からの漁法です。鵜匠(うしょう)と呼ばれる漁師が舟の上から巧みに鵜を操り、鵜が飲み込んだ魚を吐き出させて漁獲します。鵜の喉には縄が巻かれており、小さな魚は飲み込めますが、ある程度の大きさの魚は飲み込めないようになっています。夜にかがり火を焚いて行われ、その幻想的な光景も魅力です。
Q: 長良川鵜飼は他の鵜飼と何が違うのですか?
A: 長良川鵜飼は、日本で唯一、皇室御用達の鵜飼であり、鵜匠は宮内庁式部職鵜匠という国家公務員としての身分が与えられています。代々世襲制で受け継がれてきた伝統と格式を持つ点が特徴です。他の地域の鵜飼とは異なり、観光的な側面だけでなく、皇室への鮎の献上という重要な役割も担っています。
地域を元気にするアイドル!「ご(5)とう(10)ち(1)」キャラ: ご当地キャラの日
全国の「ご当地キャラクター」の連携や活動支援を行う一般社団法人 日本ご当地キャラクター協会が2014年(平成26年)に制定。日付は「ご(5)とう(10)ち(1)」(ご当地)と読む語呂合わせから。
Q: なぜ5月11日が「ご当地キャラの日」なのですか?
A: 「5(ご)10(とう)1(ち)」で「ごとうち」と読む、覚えやすく直接的な語呂合わせから、この日が選ばれました。
Q: この記念日はどのような目的で制定されましたか?
A: 地域活性化のために活躍する「ご当地キャラクター」(ゆるキャラ®など)の存在を広く社会にアピールし、それぞれのキャラクターが持つ地域の魅力(特産品、観光地、歴史、文化など)を発信するきっかけとすることを目的としています。キャラクターを通じて地域への関心を高め、交流を促進することも目指しています。
Q: ご当地キャラクターはどのような活動をしていますか?
A: 地域のイベントやお祭りに登場して会場を盛り上げたり、SNSなどで情報発信を行ったり、地域の特産品や観光地のPR活動を行ったり、キャラクターグッズが販売されたりと、様々な形で地域の魅力を伝え、地域を元気にするために活躍しています。
世界の頂点に日の丸!日本人初登頂: エベレスト日本人初登頂記念日
1970年(昭和45年)5月11日に、登山家の松浦輝夫(まつうら てるお)氏と植村直己(うえむら なおみ)氏が、日本山岳会エベレスト登山隊の一員として、世界最高峰エベレスト(チョモランマ、標高8,848m)の登頂に日本人として初めて成功したことを記念する日です。制定は、後に日本人初の8000m峰14座完全登頂を達成したプロ登山家・竹内洋岳(たけうち ひろたか)氏の発案によります。
Q: なぜ5月11日が「エベレスト日本人初登頂記念日」なのですか?
A: 1970年(昭和45年)の5月11日に、松浦輝夫氏と植村直己氏が、多くの困難を乗り越えてエベレストの山頂に到達し、日の丸を立てた、まさにその歴史的な日に由来しています。
Q: この記念日は誰によって制定されたのですか?
A: 日本人として初めて世界中の8000メートル峰全14座の登頂に成功したプロ登山家の竹内洋岳氏が、日本の登山史における先達の偉業を後世に伝え、称えるために発案し、日本山岳会や植村直己冒険館などの了解を得て制定されました。
Q: エベレスト日本人初登頂はどのような意義がありましたか?
A: 当時、世界最高峰への登頂は国威発揚の意味合いも強く、この成功は戦後復興から高度経済成長を遂げた日本の国力を示す快挙として、国民に大きな勇気と感動を与えました。また、日本の登山界にとっても大きな目標の一つであり、その後のヒマラヤ登山など、海外の高所登山への挑戦を大きく後押しするきっかけとなりました。
地域の食卓を支える「ご(5)とう(10)ち(1)」の味方: ご当地スーパーの日
日付は「ご(5)とう(10)ち(1)」(ご当地)と読む語呂合わせから。全国チェーンとは異なる、地域に根ざした独自の品揃えやサービスで地元の人々の食生活を支える「ご当地スーパーマーケット」の魅力に光を当てる日です。(特定の制定団体はありませんが、スーパーマーケット愛好家などの間で提唱されています)

Q: なぜ5月11日が「ご当地スーパーの日」なのですか?
A: 「ご当地キャラの日」と同じく、「5(ご)10(とう)1(ち)」で「ごとうち」と読む語呂合わせに由来しています。
Q: 「ご当地スーパー」の魅力は何でしょうか?
A: その地域ならではの新鮮な野菜や魚介類、地元のメーカーが作る調味料や加工食品、地元でしか食べられていないような珍しいお惣菜やパン、お菓子など、全国規模のスーパーマーケットでは手に入らない、個性的で魅力的な商品に出会えることです。また、地域住民の生活に密着した、アットホームな雰囲気も魅力の一つです。旅行者にとっては、地域の食文化を深く知る絶好の機会となります。
Q: この記念日はどのように楽しむのが良いでしょうか?
A: 普段利用しているスーパーマーケットの地元の商品のコーナーに注目してみたり、少し足を延ばして、自分の住む地域や旅先にある「ご当地スーパー」を探して訪れてみるのはいかがでしょうか。思わぬ掘り出し物や、新しい味との出会いがあるかもしれません。