5月12日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
「ランプの貴婦人」の誕生日: ナイチンゲール・デー
「近代看護教育の母」として知られるイギリスの看護師、フローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale)の誕生日(1820年5月12日)を記念する日です。国際赤十字社(ICRC)が、ナイチンゲールの偉大な功績を称え、看護活動への貢献を顕彰する目的で1920年頃から提唱し始めました。
Q: なぜ5月12日が「ナイチンゲール・デー」なのですか?
A: この日は、「近代看護教育の母」として知られるイギリスの看護師、フローレンス・ナイチンゲールの誕生日(1820年5月12日)です。彼女の偉大な功績を記念し、赤十字社によって制定されました。
Q: ナイチンゲールはどのような功績を残しましたか?
A: ナイチンゲールは、クリミア戦争(1853-1856年)に従軍し、戦地の野戦病院における劣悪な衛生環境を改善することで、負傷兵の死亡率を劇的に低下させました。夜間もランプを手に病棟を見回り、献身的に看護にあたったことから「ランプの貴婦人(The Lady with the Lamp)」と呼ばれました。帰国後は、統計学的なデータに基づき病院改革や看護教育の重要性を訴え、ロンドンに世界初の非宗教的な看護師養成学校を設立するなど、近代看護制度の確立に多大な貢献をしました。
Q: この日はどのように記念されていますか?
A: 赤十字社や看護系の団体などが、ナイチンゲールの功績を称えるイベントや、看護に関する講演会、セミナーなどを開催することがあります。看護の精神を再確認する日とされています。
世界の看護師へ感謝と敬意を: 国際看護師の日 (International Nurses Day)
看護師の国際的な組織である国際看護師協会(ICN)が1965年(昭和40年)に制定。日付は、近代看護の創始者であるフローレンス・ナイチンゲールの誕生日(1820年5月12日)にちなんでいます。世界中の看護師の社会への貢献を称え、その労苦に感謝し、看護の役割や重要性に対する理解を深めることを目的としています。
Q: なぜ5月12日が「国際看護師の日」なのですか?
A: こちらも「ナイチンゲール・デー」と同様に、近代看護の基礎を築いたフローレンス・ナイチンゲールの誕生日(1820年5月12日)に由来しています。国際看護師協会(ICN)が、ナイチンゲールの功績を称えるとともに、世界中の看護師の日々の努力と社会への貢献に敬意を表す日として制定しました。
Q: 「ナイチンゲール・デー」とは別に制定されたのはなぜですか?
A: 「ナイチンゲール・デー」が主に赤十字社によって提唱されたのに対し、「国際看護師の日」は世界各国の看護師協会が加盟する国際組織ICNによって、より国際的な規模で、看護職全体の重要性と貢献を強調し、啓発するために制定されました。毎年特定のテーマが設定され、世界中でキャンペーンが展開されます。
Q: 看護師はどのような役割を担っていますか?
A: 医師の診療補助だけでなく、患者さんの療養上の世話(身の回りのケア、精神的なサポートなど)、病状の観察、医療機器の管理、患者さんや家族への説明・指導、他の医療専門職との連携など、非常に多岐にわたる専門的な役割を担っています。チーム医療の中心的な存在であり、人々の健康と生命を守る上で不可欠な専門職です。
日本の海の安全を守る組織の発足: 海上保安の日
日本の領海及び接続水域における法執行、海難救助、海洋汚染の防止、海上交通の安全確保などを担う国土交通省の外局である「海上保安庁」が、1948年(昭和23年)5月12日に設立・開庁したことを記念する日です。当初は「開庁記念日」とされていましたが、より国民に親しまれるように、2000年(平成12年)から「海上保安の日」に改称されました。
Q: なぜ5月12日が「海上保安の日」なのですか?
A: 1948年(昭和23年)の5月12日に、第二次世界大戦後の日本の海上における安全と治安を維持するための専門機関として「海上保安庁」が設立され、業務を開始した、まさにその歴史的な日付を記念しています。
Q: 海上保安庁はどのような仕事をしているのですか?
A: 海上保安庁は「海の警察」であり「海の消防」でもある、非常に幅広い任務を担っています。主なものとしては、領海警備、密輸・密漁・不法入国などの海上犯罪の取り締まり、海難事故発生時の捜索・救助活動、船舶火災の消火活動、海洋汚染の監視・防除、安全な航行のための水路測量・海図作成・灯台等航路標識の管理、火山噴火予知など、日本の海の安全と安心を守るための様々な業務を行っています。
Q: 海上保安庁の緊急通報用電話番号は何番ですか?
A: 海上での事件・事故の緊急通報用電話番号は「118番」です。海難、人身事故、密輸・密漁の目撃、油の排出などを発見した場合は、速やかに118番へ通報することが推奨されています。
ビタミンCの女王!南国フルーツの記念日: アセロラの日
アセロラの産地として有名な沖縄県国頭郡本部町(もとぶちょう)の町役場や商工会、観光協会、熱帯果樹研究会などで構成される「アセローラの日」制定委員会が1999年(平成11年)に制定。アセロラの魅力をPRし、地域振興を図る日です。

Q: なぜ5月12日が「アセロラの日」なのですか?
A: この記念日は、沖縄県本部町で制定されました。日付の明確な理由は公表されていませんが、一般的には、沖縄でアセロラの収穫が始まる時期(初夏)にあたる5月頃から、5月12日が選ばれたと言われています。本格的な夏の到来を前に、爽やかなアセロラを楽しむのに適した時期です。
Q: アセロラはどのような果物ですか?
A: 西インド諸島や南アメリカ北部などが原産の、フトモモ科(またはキントラノオ科)の熱帯果樹になる、サクランボに似た赤い小さな果実です。最大の特徴は、レモンの約34倍とも言われる圧倒的なビタミンC含有量で、「ビタミンCの女王(王様)」とも呼ばれます。強い酸味がありますが、その栄養価の高さから、生食よりもジュース、ジャム、ゼリー、サプリメントなどに加工されて利用されることが多いです。
Q: 日本ではどこで主に栽培されていますか?
A: アセロラは寒さに弱く、暖かい気候を好むため、日本では主に沖縄県で栽培されています。特に、この記念日を制定した沖縄本島北部の本部町(もとぶちょう)は、日本におけるアセロラ栽培の先駆けであり、中心的な産地として知られています。
いつでも安全な医療を: 民生委員・児童委員の日
1917年(大正6年)5月12日に、岡山県で民生委員・児童委員制度の前身とされる「済世顧問(さいせいこもん)制度」が発足したことを記念する日です。民生委員・児童委員は、地域住民の身近な相談相手として、福祉に関する様々な支援活動を行っています。(特定の制定団体はありません)
Q: 民生委員・児童委員の日は、どのような出来事を記念していますか?
A: 地域住民の生活上の困りごと相談に応じ、必要な支援につなげるという、現在の民生委員・児童委員制度の源流となった、岡山県の「済世顧問制度」が始まった歴史的な日を記念しています。
Q: 民生委員・児童委員とはどのような人たちですか?
A: 厚生労働大臣から委嘱された、非常勤特別職の地方公務員(ただし無報酬のボランティア)です。地域住民の中から、社会奉仕の精神に富み、人格・識見が高く、地域の実情に精通した人が選ばれます。「児童委員」は、民生委員が兼ねることになっており、特に子どもや子育て家庭に関する支援を担当します(主任児童委員は専任)。
Q: 民生委員・児童委員はどのような活動をしていますか?
A: 地域住民(高齢者、障害者、子ども、子育て家庭、生活困窮者など)からの生活上の様々な相談に応じ、必要な情報提供や助言、関係機関(行政、福祉施設、医療機関など)への橋渡しを行います。また、地域の実情を把握し、見守り活動や、地域福祉活動への協力なども行っています。守秘義務があり、相談内容の秘密は守られます。
「豆(≒12)」腐の日?: 豆腐の日(毎月12日)
日本豆腐協会が1993年(平成5年)に制定。10月2日の「豆腐の日」に加え、「とう(10)ふ(2)」の語呂合わせで毎月12日も「豆腐の日」としています。健康的で栄養価の高い豆腐を、年間を通じて食べるきっかけの日です。(※注:5月12日固有の由来ではありません)
Q: 5月12日の「豆腐の日」は、他の月の12日と何か違いがありますか?
A: 特に違いはありませんが、5月は気候が暖かくなり、冷奴(ひややっこ)がより美味しく感じられる季節です。薬味(ネギ、生姜、ミョウガなど)を変えたり、様々なタレやドレッシングを試したりして、シンプルながら奥深い豆腐の味わいを楽しむのに良い時期です。また、豆腐を使ったサラダなども食卓に取り入れやすいでしょう。
Q: 豆腐はどのように作られますか?
A: 大豆を水に浸してすり潰し、加熱して豆乳(とうにゅう)を搾り取ります。この豆乳に「にがり」(主成分は塩化マグネシウム)などの凝固剤を加えて固めたものが豆腐です。固め方や水分量によって、木綿豆腐、絹ごし豆腐、充填豆腐などの種類があります。