5月19日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
日本人初の世界王者誕生!: ボクシングの日
日本プロボクシング協会が2010年(平成22年)に制定。1952年(昭和27年)5月19日に、東京の後楽園球場(当時)で行われた世界フライ級タイトルマッチで、挑戦者の白井義男(しらい よしお)選手がチャンピオンのダド・マリノ選手(アメリカ)に15ラウンド判定勝ちし、日本人として初めてプロボクシングの世界チャンピオンに輝いた歴史的な日を記念しています。
Q: なぜ5月19日が「ボクシングの日」なのですか?
A: 1952年(昭和27年)5月19日に、白井義男選手が日本人として初めてプロボクシングの世界タイトルを獲得した、まさにその歴史的な日付に由来しています。
Q: 白井義男選手の勝利は、当時の日本にどのような影響を与えましたか?
A: 第二次世界大戦の敗戦からまだ日が浅く、復興途上にあった当時の日本にとって、世界という舞台での白井選手の快挙は、国民全体に大きな勇気、希望、そして感動を与えました。ラジオ中継を通じて多くの人々が熱狂し、ボクシングというスポーツへの関心を一気に高めるきっかけとなりました。
Q: この記念日はどのような目的で制定されましたか?
A: 日本のプロボクシング界における歴史的な偉業を称え、後世に伝えるとともに、ボクシングというスポーツの魅力や価値を広く社会にアピールし、競技の普及と発展を図ることを目的としています。
香りから学ぶ、豊かな感性「こう(5)い(1)く(9)」: 香育の日
アロマテラピーの普及・啓発活動を行う公益社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ)が制定。日付は「こう(5)い(1)く(9)」(香育)と読む語呂合わせから。「香育」とは、子どもたち(や大人)を対象に、自然の香り(主に植物の精油)を通じて、五感を磨き、豊かな感性や生命の大切さ、自然とのつながりを学ぶ教育活動のことです。

Q: なぜ5月19日が「香育の日」なのですか?
A: 日付の「5(こう)1(い)9(く)」で「こういく(香育)」と読む、覚えやすく活動内容を直接示す語呂合わせから、この日が記念日として制定されました。
Q: 「香育(こういく)」とは、具体的にどのような活動ですか?
A: 「香育」は、子どもたち(場合によっては大人も含む)を対象に、植物から抽出された精油(エッセンシャルオイル)などの自然の香りを用いて、楽しみながら嗅覚を刺激し、感性を豊かにすることを目的とした教育プログラムです。香りの体験を通じて、自然への興味関心を深め、生命の尊さや環境への配慮などを学ぶきっかけを提供します。
Q: 香育では、どのようなことを体験できますか?
A: 様々な植物の香りを嗅ぎ分けたり、香りから連想するイメージを絵や言葉で表現したり、香りのする粘土や石鹸、スプレーなどを作るアロマクラフト体験をしたりします。五感を使い、遊び感覚で楽しみながら、自然の恵みや香りの持つ力について学ぶことができます。
地域の味を楽しむ「ご(5)とう(10)ちぐ(9)るめ」: ごとぐるの日
ご当地グルメに関する情報発信やイベント企画などを行う株式会社ごとぐる(東京都)が制定。日付は「ご(5)とう(10=とお)ちぐ(9)るめ」(ご当地グルメ)と読む語呂合わせから。
Q: なぜ5月19日が「ごとぐるの日」なのですか?
A: 日付を「5(ご)10(とお→と)9(ぐ)」と読み、制定した会社名であり「ご当地グルメ」の略称でもある「ごとぐる」と読む語呂合わせから、この日が記念日として制定されました。
Q: 「ごとぐる」とは、どのような意味合いで使われていますか?
A: 「ご当地グルメ」を略した言葉で、その土地ならではの食材や伝統的な調理法、地域の人々に愛されている料理や食品などを指します。高級な郷土料理から、手軽なB級グルメまで幅広く含み、地域の食文化や魅力を発信するキーワードとして使われます。
Q: この記念日はどのような目的で制定されたと考えられますか?
A: 制定した株式会社ごとぐるの事業に関連し、日本全国に存在する多様な「ご当地グルメ」の魅力や楽しさを広くPRし、食を通じた地域活性化や観光振興につなげることを目的としていると考えられます。この日をきっかけに、まだ知らない地域の美味しいものを探求する人が増えるかもしれません。
日本の近代化を支えた基礎素材: セメントの日
1875年(明治8年)5月19日に、当時の工部省(現在の経済産業省や国土交通省の前身の一つ)が管轄する官営深川セメント製造所において、技術者の宇都宮三郎(うつのみや さぶろう)らが、日本で初めてポルトランドセメント(現在の主流となっているセメント)の焼成(原料を高温で焼くこと)に成功したことを記念する日です。
Q: なぜ5月19日が「セメントの日」なのですか?
A: 1875年(明治8年)の5月19日に、日本の近代化に不可欠な建設材料であるポルトランドセメントの国産化に初めて成功したという、日本の産業技術史における重要な日付にちなんでいます。(特定の制定団体はありませんが、セメント業界などで記念されています)
Q: 国産セメントの製造成功は、どのような意義がありましたか?
A: 明治時代の日本は、富国強兵・殖産興業のスローガンの下、道路、鉄道、港湾、官庁舎、工場など、近代的なインフラ整備を急ピッチで進めていました。それまで高価な輸入品に頼っていたセメントを国内で安定的に生産できるようになったことは、これらの建設プロジェクトを円滑に進め、日本の近代化を土台から支える上で極めて重要な意味を持ちました。
Q: セメントとコンクリートの違いは何ですか?
A: セメントは、石灰石や粘土などを主原料として焼成・粉砕して作られる粉末状の結合材です。このセメントに水と砂、砂利(骨材)を混ぜ合わせて練り、固めたものがコンクリートです。セメントはコンクリートを作るための主要な材料の一つです。
世界王者の足跡、新たな門出: IBFの日・IBOの日
プロボクシングの世界タイトル認定団体であるIBF(国際ボクシング連盟)とIBO(国際ボクシング機構)が設立された、あるいは活動を開始したとされる日付に由来する記念日とされています。(※ただし、両団体の正確な設立日や記念日制定の経緯については情報が少なく、広く認知されている記念日ではありません)
Q: IBFとIBOとはどのような団体ですか?
A: どちらもプロボクシングの世界タイトルを認定し、ランキングを管理する国際的な組織です。主要な世界タイトル認定団体としては、WBA(世界ボクシング協会)、WBC(世界ボクシング評議会)、IBF、WBO(世界ボクシング機構)の4団体が有名ですが、IBOも多くの有力選手がタイトルを獲得しており、一定の権威を持っています。
Q: なぜ複数の世界タイトル認定団体が存在するのですか?
A: ボクシング界の歴史の中で、興行的な理由や運営方針の違いなどから、団体が分裂したり、新たに設立されたりしてきた経緯があります。そのため、同じ階級に複数の世界チャンピオンが存在することが一般的となっています。