5月21日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
京都に生まれた日本初の近代小学校: 小学校開校の日
1869年(明治2年)5月21日に、京都市に日本で最初の近代的な小学校とされる「上京(かみぎょう)第二十七番組小学校」と「下京(しもぎょう)第十四番組小学校」が開校したことを記念する日です。
Q: なぜ5月21日が「小学校開校の日」なのですか?
A: 1869年(明治2年)の5月21日に、日本の近代的な公教育制度の先駆けとなる小学校が、京都市に初めて開校した歴史的な出来事に由来しています。(特定の制定団体はありませんが、教育史上の記念日として認識されています)
Q: 日本初の近代小学校は、どのようにして設立されたのですか?
A: 明治維新後の新しい時代に対応できる人材育成の必要性を感じた京都の町衆(町人)たちが、国の学制発布(1872年)に先駆けて、自分たちで資金を出し合い、地域の自治組織であった「番組(ちょうぐみ)」を単位として自主的に設立・運営したものです。これらの学校は「番組小学校」と呼ばれ、住民の教育に対する高い意識を示す画期的な取り組みでした。
Q: 当時の小学校ではどのようなことが教えられていましたか?
A: 読み書き、算術といった基本的な内容に加え、地理、歴史、修身(道徳)なども教えられていました。西洋の教育制度も参考にしながら、近代国家の国民として必要な知識や教養を身につけることを目指していました。
新聞広告に登場!日本の探偵業黎明期: 探偵の日
探偵業に従事する個人や法人で構成される業界団体、一般社団法人 探偵協会が制定。日付は、1891年(明治24年)5月21日に、日本の新聞(朝日新聞)に初めて「探偵」の業務広告(帝國探明會によるもの)が掲載されたことに由来します。

Q: なぜ5月21日が「探偵の日」なのですか?
A: 1891年(明治24年)の5月21日に、日本の新聞(朝日新聞)に初めて「探偵」業務に関する広告が掲載されたことに由来しています。これが日本の探偵業が社会的に認知され始めたきっかけの一つと考えられています。
Q: 日本で最初の探偵広告には、どのような内容が書かれていたのですか?
A: 広告を出したのは「帝國探明會」という企業で、「詐欺師や盗人の所在を調べる」「他人の行動調査を実施する」といった内容が記載されていました。これにより、当時の探偵業(当時は「探偵社」や「興信所」などと呼ばれた)が、行方調査や信用調査、素行調査などを主な業務としていたことが窺えます。
Q: 探偵業は現在、法律でどのように定められていますか?
A: 現在、探偵業は「探偵業の業務の適正化に関する法律」(探偵業法)によって規制されています。探偵業務を行うには公安委員会への届出が必要であり、依頼者の秘密保持義務や、違法な調査(盗聴、住居侵入など)の禁止などが定められています。
「いつ(5)もニキビは皮(2)膚(1)科へ」: ニキビの日
皮膚用薬などを扱うスイスのガルデルマ株式会社と塩野義製薬株式会社が共同で制定。日付は「いつ(5)もニキビ(2)はひ(1)ふかへ」(いつもニキビは皮膚科へ)と読む語呂合わせから。ニキビ治療における皮膚科受診の重要性を啓発する日です。
Q: なぜ5月21日が「ニキビの日」なのですか?
A: 「5(いつ)も2(ニキビ)は1(ひ)ふかへ」という、ニキビができたら自己判断せずに皮膚科を受診しよう、というメッセージを込めた語呂合わせから、この日が記念日として制定されました。「1」を皮膚科の「ひ」と読ませるのがポイントです。
Q: この記念日はどのような目的で制定されたのですか?
A: ニキビ治療薬などを扱う製薬会社によって制定されました。ニキビは多くの人が経験するありふれた皮膚症状ですが、放置したり、間違ったケアをしたりすると、悪化したり跡が残ったりすることがあります。ニキビも皮膚の病気であるという認識を広め、症状に応じて皮膚科専門医による適切な診断と治療を受けることの重要性を啓発することを目的としています。
Q: ニキビを予防・改善するために大切なことは?
A: 皮膚を清潔に保つこと(ただし洗いすぎは逆効果)、バランスの取れた食事、十分な睡眠、ストレスを溜めないことなどが基本です。保湿ケアも重要です。ニキビができても潰さないようにし、症状がひどい場合や繰り返す場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。原因や症状に合わせた治療薬(塗り薬、飲み薬など)があります。
大西洋横断、孤独な翼の偉業: リンドバーグ翼の日
1927年(昭和2年)5月21日に、アメリカの飛行家チャールズ・リンドバーグ(Charles Lindbergh)が、単発単座プロペラ機「スピリット・オブ・セントルイス号」に乗り、ニューヨークからパリまでの約5,800kmを、33時間30分かけて飛行し、史上初の大西洋単独無着陸飛行に成功したことを記念する日です。
Q: なぜ5月21日が「リンドバーグ翼の日」と呼ばれるのですか?
A: 1927年の5月20日にニューヨークを出発したリンドバーグが、悪天候や睡魔と闘いながら大西洋を横断し、翌5月21日の夜にパリ郊外のル・ブルジェ空港に無事着陸した、その歴史的な日付に由来します。「翼の日」という名称は、彼の愛機「スピリット・オブ・セントルイス号」の翼と、空を翔ける偉業を象徴しています。(特定の制定団体はありません)
Q: リンドバーグの飛行はなぜ世界的な偉業とされたのですか?
A: 当時の航空技術では、エンジン故障や航法上の困難、気象条件など、長距離の大洋横断飛行は極めて危険な挑戦でした。特に、それを燃料補給なしに、たった一人で、夜間飛行も含めて成し遂げたリンドバーグの勇気、決断力、そして卓越した操縦技術は、世界中の人々を驚嘆させ、熱狂させました。この成功は、航空時代の本格的な到来を告げ、人々に空への夢と可能性を大きく広げました。
Q: スピリット・オブ・セントルイス号はどのような飛行機でしたか?
A: ライアン・エアラインズ社製の単発高翼単葉機を改造したもので、長距離飛行のために燃料タンクを増設し、軽量化のために無線機や前方の窓さえも省略されていました(潜望鏡で前方を確認)。リンドバーグの挑戦を支援したセントルイスの実業家たちに敬意を表して命名されました。現在はワシントンD.C.の国立航空宇宙博物館に展示されています。
多様な文化を尊重し対話する日: 対話と発展のための世界文化多様性デー (World Day for Cultural Diversity for Dialogue and Development)
2001年のユネスコ総会で採択された「文化的多様性に関する世界宣言」を受けて、翌2002年の国連総会で制定された国際デーです。世界に存在する多様な文化(言語、宗教、芸術、生活様式、価値観など)の豊かさを認識し、尊重するとともに、異文化間の対話と相互理解を促進し、それが平和と持続可能な発展に貢献することの重要性を訴える日です。
Q: なぜ文化多様性が重要なのでしょうか?
A: 文化的多様性は、人類共通の遺産であり、社会の活力と創造性の源泉です。異なる文化が交流し、互いに影響し合うことで、新しいアイデアやイノベーションが生まれ、社会はより豊かに発展していきます。また、多様な価値観を認め合うことは、偏見や差別をなくし、紛争を予防し、平和な共存社会を築くための基礎となります。
Q: この記念日の目的は何ですか?
A: グローバル化が進む中で、文化の画一化や、文化間の摩擦・対立が懸念される状況を踏まえ、文化的多様性を保護し、促進することの重要性を国際社会全体で共有すること。そして、文化間の対話を通じて相互理解を深め、文化が持つ平和構築や持続可能な開発への貢献力を高めることを目的としています。
Q: 私たちにできることは何ですか?
A: 自分の国の文化だけでなく、他の国や地域の文化(音楽、映画、文学、料理、歴史、言語など)に積極的に触れ、学んでみること。異なる文化背景を持つ人々と交流し、互いの違いを尊重し理解しようと努めること。ステレオタイプや偏見にとらわれず、多様な価値観を受け入れる姿勢を持つことなどが挙げられます。