5月26日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
甲子園名物、ホームランの夢を乗せて: ラッキーゾーンの日
1947年(昭和22年)5月26日に、兵庫県西宮市にある阪神甲子園球場の外野グラウンドに、日本で初めてとなる「ラッキーゾーン」が設置されたことを記念する日です。(特定の制定団体はありません)
Q: なぜラッキーゾーンは設置されたのですか?
A: 甲子園球場は両翼・中堅ともに非常に広く、ホームランが出にくい球場として知られていました。特に戦後、金属バットの不足から木製バットが主流となり、飛距離が出にくくなったことで、試合展開が単調になる懸念がありました。そこで、試合をより面白くし、ホームランの魅力を高めるために、外野フェンスの手前に高さ約1.6mの金網の柵を設け、その柵を越えればホームランとする「ラッキーゾーン」が設置されました。
Q: なぜラッキーゾーンは撤去されたのですか?
A: 時代が下り、選手の体格向上やトレーニング方法の進化、金属バットの普及などにより、ラッキーゾーンがなくてもホームランが十分に出るようになりました。また、広い外野を活かした守備や走塁の面白さが見直されたこと、そして1992年からの球場改修計画に伴い、グラウンドを本来の広さに戻すという方針から、1991年(平成3年)シーズン終了後に撤去されました。
Q: ラッキーゾーンは甲子園以外にもありましたか?
A: はい、甲子園のラッキーゾーン設置後、他のいくつかのプロ野球球場(後楽園球場、大阪球場、西宮球場など)でも、ホームランを増やす目的で同様のラッキーゾーンが設置された時期がありました。現在はありません。
24時間耐久!自動車レースの最高峰開幕: ル・マンの日
1923年(大正12年)5月26日に、フランス北西部の都市ル・マンにあるサルト・サーキットで、現在も続く世界で最も有名な自動車耐久レース「ル・マン24時間レース」の第1回大会がスタートしたことを記念する日です。

Q: なぜ5月26日が「ル・マンの日」なのですか?
A: 1923年の5月26日午後4時に、第1回ル・マン24時間レースがスタートした、まさにその歴史的な日付に由来しています。(特定の制定団体はありませんが、モータースポーツ界では重要な日です)
Q: ル・マン24時間レースとはどのようなレースですか?
A: フランスのル・マン市郊外にある、一部公道も使用する全長約13.6kmのサルト・サーキットを舞台に、24時間という極めて長い時間、複数のドライバーが交代しながら走り続け、その間の総走行距離を競う自動車耐久レースです。車両の速さだけでなく、燃費性能、耐久性、信頼性、そしてチームの戦略やピットワークなど、総合的な力が試される過酷なレースとして知られています。
Q: なぜこのレースは「世界三大レース」の一つと言われるのですか?
A: F1モナコグランプリ(公道レースの象徴)、アメリカのインディ500(オーバルレースの最高峰)と並び、長い歴史と格式、そして世界中の自動車メーカーやトップドライバーが目標とする高い競技性を持つことから、「世界三大レース」の一つと称されています。特に耐久レースにおいては、世界最高峰のレースと位置づけられています。
梅雨前にチェック!カビ対策始めの日: 風呂カビ予防の日
洗剤やオーラルケア製品などを製造・販売するライオン株式会社が制定。日付は、同社と日本気象協会による共同調査で、過去の気象データから、お風呂のカビが特に生えやすくなる気象条件(気温25℃以上、湿度70%以上など)が揃い始めるのが、例年5月26日頃であることがわかったため。
Q: なぜ5月26日が「風呂カビ予防の日」なのですか?
A: ライオン株式会社と日本気象協会の調査により、日本の多くの地域で、カビの生育に適した気温と湿度の条件が整い始めるのが、5月26日頃であるというデータに基づいています。本格的な梅雨シーズンを前に、お風呂のカビ予防への意識を高めてもらうことを目的としています。
Q: お風呂のカビを予防するにはどうすればよいですか?
A: カビは「温度」「湿度」「栄養(皮脂や石鹸カスなど)」の3つの条件が揃うと繁殖しやすくなります。予防のポイントは、(1)入浴後に壁や床に付いた石鹸カスや皮脂汚れをシャワーで洗い流す、(2)浴室全体の温度を下げるために冷水シャワーをかける、(3)換気扇を回したり窓を開けたりして、湿度を下げてしっかり乾燥させることです。こまめな掃除と換気が最も重要です。くん煙タイプの防カビ剤などを定期的に使うのも効果的です。
Q: 発生してしまったカビはどうすればよいですか?
A: 軽度のカビであれば、浴室用洗剤とブラシでこすり落とせます。根が深い黒カビなどには、塩素系のカビ取り剤が効果的ですが、使用する際は換気を十分に行い、ゴム手袋やマスクを着用するなど、取扱いに注意が必要です。
温泉の恵みをそのままに「ご(5)くじょうなふ(2)ろ(6)」: 源泉かけ流し温泉の日
長野県下高井郡野沢温泉村にある「野沢温泉 源泉かけ流しの会」が制定。日付は、同会が主催する「源泉かけ流し全国温泉サミット」が開催された日(年によって変動する可能性あり)であることと、「ご(5)くじょうな ふ(2)ろ(6)」(極上な風呂)と読む語呂合わせから。
Q: 「源泉かけ流し」とはどのような温泉ですか?
A: 温泉が地中から湧き出た源泉のお湯を、浴槽にそのまま供給し、浴槽から溢れたお湯は循環させずに排出する利用方式のことです。常に新しいお湯が注がれるため、温泉本来の泉質や成分、鮮度を損なうことなく堪能できる、最も贅沢な入浴方法とされています。加水(水で薄める)、加温(熱を加える)、循環ろ過、消毒などを行わない、または最小限に抑えているのが特徴です。
Q: なぜ5月26日が記念日になったのですか?
A: 源泉かけ流しを宣言している野沢温泉で開催された「源泉かけ流し全国温泉サミット」の日付と、「5(ご)2(ふ)6(ろ)」で「極上な風呂」と読む語呂合わせを組み合わせて、この日が制定されました。
Q: 源泉かけ流しの温泉を見分けるポイントは?
A: 浴槽の縁からお湯が溢れている(オーバーフローしている)、湯口から常に新しいお湯が注がれている、温泉分析書などで「かけ流し」や「放流式」といった表示がある、などが目安になります。ただし、源泉の温度が高すぎる場合などは加水していることもあります。泉質や効能、そして温泉文化そのものを大切にする考え方に基づいています。
日本の大動脈、全線開通: 東名高速道路全通記念日
1969年(昭和44年)5月26日に、東名高速道路の最後の未開通区間であった大井松田インターチェンジ(IC)から御殿場IC間が開通し、これにより東京IC(東京都世田谷区)から小牧IC(愛知県小牧市、名神高速道路に接続)までの全線(約347km)がつながったことを記念する日です。
Q: なぜ5月26日が「東名高速道路全通記念日」なのですか?
A: 1969年(昭和44年)の5月26日に、段階的に開通が進められてきた東名高速道路の、最後の区間(大井松田IC~御殿場IC)が開通し、東京から愛知(小牧)までが一本の高速道路で結ばれた、まさにその歴史的な全線開通日に由来します。(特定の制定団体はありません)
Q: 東名高速道路の開通は日本の社会にどのような影響を与えましたか?
A: 日本の二大経済圏である首都圏と中京圏(およびその先の関西圏へ繋がる名神高速道路)を高速で結ぶ大動脈として、物流の効率を飛躍的に向上させ、産業の発展と経済成長に大きく貢献しました。また、人々の移動時間を大幅に短縮し、観光や帰省など、生活様式にも大きな変化をもたらし、日本のモータリゼーション(自動車社会化)を象徴する道路となりました。
Q: 東名高速道路と新東名高速道路の違いは何ですか?
A: 東名高速道路の交通量増大に対応し、代替・補完ルートとして建設されたのが新東名高速道路です。新東名は、東名よりもカーブや勾配が緩やかで、より直線的に設計されており、最高速度も一部区間で引き上げられています。また、サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)も新しい設備が充実しています。
語呂合わせと季節感で祝う日: 独立記念日・建国記念日(ジョージア)
コーカサス地方にある国、ジョージア(旧称:グルジア)の独立記念日(または建国記念日)。1918年5月26日に、ロシア革命後の混乱の中、ザカフカース民主連邦共和国から独立して「グルジア民主共和国」の建国を宣言したことを記念する祝日です。(その後ソビエト連邦に併合されますが、1991年に再独立)
Q: ジョージアはどのような国ですか?
A: 黒海とカスピ海の間に位置するコーカサス地方の国で、北にロシア、南にトルコ、アルメニア、アゼルバイジャンと国境を接しています。古くからキリスト教文化が栄え、美しい山岳風景や歴史的な教会・修道院、そしてワイン発祥の地の一つとしても知られています。独特の文字(グルジア文字)や言語を持ちます。
Q: 1918年の独立宣言はどのような意味がありましたか?
A: 長年ロシア帝国の支配下にあったジョージアが、ロシア革命という歴史的な変動期に、民族自決の原則に基づき、近代的な独立国家として歩み始めたことを示す重要な出来事でした。しかし、当時の国際情勢は不安定であり、独立は短期間で終わり、ソビエト連邦の一部となってしまいます。
Q: ジョージアではどのように祝われますか?
A: 首都トビリシをはじめ、国内各地で独立を祝う軍事パレードや式典、コンサート、文化イベント、花火などが盛大に行われます。国民が国の歴史と独立を祝い、愛国心を確認する最も重要な祝日の一つです。