5月28日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
日本最古のゴルフ競技大会開催: ゴルフ記念日
スポーツ用品メーカーミズノの直営店・エスポートミズノ(現:MIZUNO TOKYO)が1994年(平成6年)に制定。1927年(昭和2年)5月28日に、神奈川県横浜市保土ヶ谷区にあった程ヶ谷カントリー倶楽部(ほどがやカントリーくらぶ)で、日本で最も歴史と権威のあるゴルフトーナメント「第1回 日本オープンゴルフ選手権競技」が開催されたことを記念しています。

Q: なぜ5月28日が「ゴルフ記念日」なのですか?
A: 1927年(昭和2年)の5月28日に、日本のプロ・アマチュアゴルファーの頂点を決める、最も歴史あるナショナルオープン競技「第1回 全日本オープンゴルフ選手権大会」(現在の日本オープンゴルフ選手権競技)が、神奈川県の程ヶ谷カントリー倶楽部で初めて開催されたことにちなんでいます。
Q: 5月24日の「ゴルフ場記念日」とはどう違うのですか?
A: 5月24日の「ゴルフ場記念日」は日本初のゴルフ場(神戸ゴルフ倶楽部)がオープンした日であるのに対し、この5月28日の「ゴルフ記念日」は、日本で最初の本格的なゴルフトーナメント(競技会)が開催された日を記念しています。制定した団体も異なります。
Q: 日本オープンゴルフ選手権はどのような大会ですか?
A: 日本ゴルフ協会(JGA)が主催する、日本のゴルフ競技における最高峰の大会(メジャータイトル)の一つです。プロ・アマチュア問わず、予選を勝ち抜いた選手とシード選手が出場し、その年の日本一のゴルファーの座を争います。長い歴史の中で数々の名勝負が繰り広げられてきました。
江戸の夜空を彩る慰霊と祈り: 花火の日
1733年(享保18年)旧暦5月28日(新暦では7月9日頃)に、江戸の隅田川両国橋付近で、前年に発生した大飢饉(享保の大飢饉)の犠牲者の慰霊と悪病退散を祈願する水神祭(川開き)の一環として、花火が打ち上げられたことが、「両国川開きの花火」(現在の隅田川花火大会の起源)の始まりとされていることに由来する記念日です。(※5月28日を「花火の日」とする明確な制定団体はありませんが、歴史的な由来として語られます)

Q: なぜ5月28日が「花火の日」なのですか?
A: 1733年(享保18年)の旧暦5月28日に、江戸で初めて大規模な花火(両国川開きの花火)が打ち上げられたという歴史的な出来事に由来しています。これが日本の花火大会文化の始まりの一つとされています。(新暦換算の日付や、8月1日を「花火の日」とする動きもあります)
Q: 「両国川開きの花火」は現在のどの花火大会につながっていますか?
A: この「両国川開きの花火」が、現在、東京の夏の最大の風物詩として全国的に有名な「隅田川花火大会」の直接的な起源とされています。途中、戦争などによる中断期間もありましたが、江戸時代から続く長い歴史と伝統を持つ花火大会です。
Q: 花火はいつ頃から日本にあるのですか?
A: 火薬の原料となる硝石などが伝わったのは戦国時代ですが、観賞用の花火(特に打ち上げ花火)が発展したのは江戸時代に入ってからです。平和な時代が続き、花火を作る職人(鍵屋、玉屋など)が登場し、技術が向上しました。庶民の夏の楽しみとして定着していきました。
安打製造機の金字塔!張本勲3000本安打: 3000本記念日
1980年(昭和55年)5月28日に、当時ロッテ・オリオンズに所属していた張本勲(はりもと いさお)選手が、川崎球場で行われた対阪急ブレーブス戦で、山口高志投手からライトへ本塁打を放ち、日本プロ野球(NPB)史上初となる通算3000本安打の偉業を達成したことを記念する日です。(特定の制定団体はありません)
Q: なぜ5月28日が「3000本記念日」と呼ばれるのですか?
A: 1980年(昭和55年)の5月28日に、球史に残る大打者・張本勲選手が、日本人選手として前人未到であった通算3000本安打という金字塔を打ち立てた、まさにその歴史的な日付に由来します。
Q: 3000本安打はどれくらいすごい記録なのですか?
A: 日本プロ野球の長い歴史において、通算3000本以上の安打を記録した打者は、張本勲選手ただ一人です(2024年現在)。これは、長期間にわたって第一線で活躍し続け、安定して高い打撃成績を残さなければ達成できない、まさに「アンタッチャブルレコード(不滅の記録)」とも言える、極めて偉大な記録です。
Q: 張本勲選手はどのようなバッターでしたか?
A: 在日韓国人として生まれ育ち、数々の困難を乗り越えながら、卓越したバットコントロールと広角に打ち分ける打撃技術(「安打製造機」と呼ばれた)で、首位打者7回、最多安打3回など、数々のタイトルを獲得しました。通算安打数(3085本)は日本プロ野球記録です。気迫あふれるプレースタイルと歯に衣着せぬ言動でも知られています。
良心の囚人に光を!人権擁護活動の始まり: 国際アムネスティ記念日
1961年5月28日に、イギリスの弁護士ピーター・ベネンソン(Peter Benenson)が、ポルトガルの独裁政権下で思想・信条を理由に投獄された学生たちの釈放を訴える記事「忘れられた囚人たち(The Forgotten Prisoners)」を新聞『オブザーバー』に発表したことがきっかけとなり、国際的な人権擁護団体「アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)」が発足したことを記念する日です。
Q: アムネスティ・インターナショナルはどのような活動をしていますか?
A: 世界中の人権侵害(拷問、死刑、不当な投獄、政治的迫害、表現の自由の弾圧、難民・移民の権利侵害など)の実態を、中立的な立場で調査・記録し、その事実を公表することで国際世論に訴え、各国政府や国際機関に対して人権状況の改善を求める活動(キャンペーン、アドボカシー、教育など)を行っています。特定の政府、政治、宗教、経済的利害から独立した、世界最大の市民による国際人権NGOです。
Q: この記念日はどのような意味を持ちますか?
A: 個人の良心に基づいた行動が、世界を動かす大きな力となり得ることを示す日です。思想・信条・良心を理由に不当に自由を奪われている人々(良心の囚人)の存在に光を当て、彼らの釈放と、すべての人々の人権が守られる社会の実現のために、国際社会が連帯して行動することの重要性を再認識する日と言えます。
Q: 「アムネスティ」とはどういう意味ですか?
A: 英語で「恩赦(おんしゃ)」や「大赦(たいしゃ)」を意味する言葉です。政治的な理由などで投獄されている人々への恩赦や釈放を求める、という団体の設立当初の活動目標を表しています。
五月の爽やかな緑を愛でる?: 五月みどりの日
「ご(5)がつ み(≒3?)どり(≒10?)」などの語呂合わせや、女優・歌手の五月みどりさんの誕生日(10月21日)とは異なることから、特定の日付の由来は不明瞭ですが、5月28日を「五月みどりの日」と呼ぶことがあるようです。新緑が美しい5月にちなんだ記念日かもしれません。(※公式な記念日ではありません)
Q: 五月みどりさんとはどのような方ですか?
A: 日本の女優、歌手、タレントです。1958年に歌手デビューし、「おひまなら来てね」などのヒット曲で知られます。その後、女優としてもテレビドラマや映画、舞台などで幅広く活躍されています。明るく気さくなキャラクターで、長年にわたりお茶の間に親しまれています。
Q: なぜこの日が「五月みどりの日」と呼ばれるのでしょうか?
A: 5月という月名と、「みどり」という名前、そして日付の語呂合わせなどが複合的に組み合わさって、非公式に呼ばれるようになった可能性があります。明確な制定経緯や理由は不明です。