8月11日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
国民の祝日、自然への感謝を促す日: 山の日
「国民の祝日」の一つ。2014年(平成26年)に制定され、2016年(平成28年)に施行された改正祝日法により新設された。「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨としている。
Q: なぜ「山の日」が国民の祝日として制定されたのですか?
A: 日本は国土の約7割を山地が占めており、森林や水資源、美しい景観など、私たちは山の様々な恩恵を受けて生活しています。この豊かな自然を与えてくれる山に感謝し、その大切さを再認識する機会として、多くの国民の要望を受けて制定されました。
Q: なぜ日付が8月11日になったのですか?
A: 特定の歴史的な出来事に由来するわけではありませんが、いくつかの理由が挙げられます。お盆休みと連続させやすいこと、漢字の「八」が山の形に見えること、数字の「11」が木が立ち並ぶ様子に見えることなどが考慮されたと言われています。
Q: 「山の日」にはどのようなことが推奨されていますか?
A: 登山やハイキング、キャンプなどで実際に山に親しむこと、山の自然環境保全について考えること、美しい景観を楽しむこと、また山での安全な行動(山岳遭難防止)について意識を高めることなどが奨励されています。
人気お菓子の形が由来、国民の祝日にちなんで制定: きのこの山の日
株式会社明治が制定。日付はチョコレートの部分を縦に2つ並べると「8」に、クラッカーの部分を2つ横に並べると「11」になることと、国民の祝日「山の日」に合わせて「山」の名前がつく商品に親しんでもらいたいから。
Q: なぜ8月11日が「きのこの山の日」なのですか?
A: 国民の祝日である「山の日」に合わせ、同じく「山」の名前を持つ自社のお菓子「きのこの山」に親しんでもらうために株式会社明治が制定しました。さらに、商品のチョコレート部分が数字の「8」、クラッカー部分が「11」に見えるというユニークな理由も込められています。
Q: この記念日はどのような目的で制定されましたか?
A: 国民的な記念日である「山の日」に便乗する形で、自社商品のブランド認知度向上や販売促進を図ることを目的としています。楽しい語呂合わせで、消費者に商品をより身近に感じてもらう狙いがあります。
Q: 「きのこの山」とライバルとされる「たけのこの里」、どちらが先に発売されたのですか?
A: 「きのこの山」は1975年、「たけのこの里」は1979年に発売されました。「きのこの山」の方が先輩にあたります。どちらが好きかという「きのこたけのこ論争」は、長年にわたりファンの間で熱く議論されています。
日本のキノコ栽培の父を讃える日: マッシュルームの日
株式会社ワキュウトレーディングが制定。「キノコ栽培の父」と呼ばれる森本彦三郎氏の誕生日にちなんで。

Q: なぜ8月11日が「マッシュルームの日」なのですか?
A: 日本で初めてマッシュルームの商業栽培に成功し、「キノコ栽培の父」と称される森本彦三郎(もりもと ひこさぶろう)氏の誕生日(1888年8月11日)にちなんで、マッシュルームの輸入・販売などを手がける株式会社ワキュウトレーディングが制定しました。
Q: 森本彦三郎氏は日本のマッシュルーム栽培にどのように貢献しましたか?
A: 岡山県出身の実業家であった森本氏は、アメリカで学んだ栽培技術を日本に持ち帰り、気候や資材の違いによる困難を乗り越え、1922年頃に日本で初めて商業ベースでのマッシュルーム栽培を成功させました。これが日本のキノコ産業発展の礎となりました。
Q: マッシュルームは生で食べられますか?
A: はい、新鮮なマッシュルームは生で食べることができます。薄くスライスしてサラダに加えたり、カルパッチョにしたりすると、独特の食感と風味を楽しめます。もちろん、加熱しても美味しく、スープや炒め物、アヒージョなど様々な料理に活用できます。
手軽なコーヒー文化の始まりを記念: インスタント・コーヒーの日
1960年(昭和35年)のこの日、森永製菓がインスタント・コーヒーを発売した。

Q: なぜ8月11日が「インスタント・コーヒーの日」なのですか?
A: 1960年(昭和35年)のこの日に、森永製菓株式会社が国産のインスタント・コーヒー製品(森永インスタントコーヒー)を本格的に発売したことを記念しています。これにより、一般家庭でも手軽にコーヒーが楽しめる文化が広まるきっかけの一つとなりました。(※注:これ以前にも輸入品や試験的な製品は存在しました。)
Q: インスタントコーヒーはどのようにして作られるのですか?
A: まず、レギュラーコーヒーと同様に焙煎したコーヒー豆からコーヒー液を抽出します。その後、そのコーヒー液を乾燥させて粉末状や顆粒状にします。主な乾燥方法には、熱風で水分を蒸発させる「スプレードライ製法」と、凍らせてから真空状態で水分を昇華させる「フリーズドライ製法」があり、風味や溶けやすさに違いが出ます。
Q: インスタントコーヒーの魅力は何ですか?
A: 最大の魅力は、お湯や水、牛乳などを注ぐだけで、特別な器具を使わずにすぐにコーヒーが飲める手軽さです。また、保存期間が長く、比較的安価なため、時間がない時やオフィス、アウトドアなど、様々な場面で重宝されています。
歴史的実況が生まれた日、応援の力を讃える: ガンバレの日
1936年8月11日、ベルリンオリンピック女子200m平泳ぎ決勝で、前畑秀子選手が日本人女性初の金メダルを獲得しました。このレースをラジオ実況したNHKの河西三省アナウンサーが、ゴール前の大接戦の中、興奮のあまり「前畑ガンバレ!前畑ガンバレ!」と20回以上も連呼。この魂のこもった実況は日本中を熱狂させ、スポーツ中継史に残る伝説となりました。この出来事にちなんで、この日が「ガンバレの日」として知られています。
Q: なぜこの日のラジオ実況がこれほど有名になったのですか?
A: 当時の日本は満州事変後の国際的孤立や国内の不況など、暗い世相にありました。そのような状況下で達成された前畑選手の快挙と、アナウンサーの感情が爆発したかのような「ガンバレ!」の連呼は、国民に計り知れないほどの勇気と感動を与え、人々の心を一つにしました。まさに歴史的な瞬間を捉えた放送だったのです。
Q: 河西三省アナウンサーは、どのような思いで実況していたのでしょうか?
A: 前畑選手とは同郷(和歌山県)で面識もあったとされ、冷静な実況を心がけていたものの、母国の選手が世界一になるかどうかの瀬戸際で、抑えきれない応援の気持ちが自然と「ガンバレ!」という言葉になって溢れ出たと伝えられています。その人間味あふれる実況が、多くの人の心を打ちました。
Q: 「ガンバレの日」は私たちに何を教えてくれますか?
A: 目標に向かって懸命に努力する人を心から応援することの尊さや、言葉が持つ力の大きさを再認識させてくれる日です。スポーツに限らず、日常生活の中で頑張っている人に対して、温かい声援を送るきっかけを与えてくれるかもしれません。