11月20日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
すべての子どもの権利と未来のために: 世界こどもの日 (World Children’s Day)
1954年(昭和29年)に国連総会で制定された国際デーの一つです。世界中の子どもたちの相互理解と福祉の向上を目的としています。また、1989年(平成元年)11月20日には「子どもの権利条約」が国連総会で採択されたことから、この日付が特に重要な日とされています。
Q: 世界こどもの日は、具体的にどのような活動を推進していますか?
A: 子どもたちが持つ権利(生きる権利、育つ権利、守られる権利、参加する権利など)の実現を目指し、児童労働、貧困、紛争、差別、虐待など、子どもたちが直面する様々な問題への関心を高め、解決に向けた国際的な行動を促すための活動(キャンペーン、イベント、政策提言など)が行われています。
Q: なぜ11月20日が重要なのですか?
A: 1959年の「子どもの権利宣言」と、1989年の「子どもの権利条約」という、子どもの人権保障において歴史的に重要な二つの文書が、共に11月20日に国連総会で採択されたため、この日が国際的に子どもの権利を考える日として特に重視されています。
Q: 日本の「こどもの日」(5月5日)とは違うのですか?
A: 日本の「こどもの日」は、端午の節句に由来し、子どもの人格を重んじ、幸福をはかるとともに、母に感謝するという趣旨の国民の祝日です。「世界こどもの日」は、より国際的な視点で、世界中のすべての子どもの権利と福祉の向上を目指す啓発デーという違いがあります。
冬の装いを彩る「いい(11)フ(2)ァー(0)」: 毛皮の日
毛皮製品の業界団体である一般社団法人 日本毛皮協会が1989年(平成元年)に制定。日付は「いい(11)フ(2)ァー(輪=0)」(良いFur=毛皮)と読む語呂合わせから。
Q: 毛皮の日は、毛皮のどのような魅力を伝えていますか?
A: 古くから人類が利用してきた天然素材である毛皮の持つ、優れた保温性、耐久性、そして独特の風合いや高級感といった魅力をアピールし、ファッションアイテムとしての価値を再認識してもらうことを目的としています。
Q: なぜ11月20日が「毛皮の日」なのですか?
A: 「いい(11)ファー(フ=2、輪=0)」という、覚えやすい語呂合わせから、この日が選ばれました。「輪(わ)」を数字の「0」に見立てるユニークな発想です。
Q: 毛皮を取り巻く状況は変化していますか?
A: はい。動物愛護や倫理的な観点から、毛皮製品の使用に反対する声が高まり、近年では多くのファッションブランドがリアルファーの使用廃止を宣言しています。一方で、人工的に作られたエコファー(フェイクファー)の技術が向上し、リアルファーに代わる選択肢として注目されています。毛皮業界も、サステナビリティ(持続可能性)への取り組みを進めています。
日本初の毛布生産にちなんで: 毛布の日
毛布の主要産地である大阪府泉大津市の毛布工業組合(現在は「日本毛布工業組合」として全国組織)が2017年(平成29年)に制定。日付は、11月は同市で長年「泉大津毛布まつり」が開催されてきた月であること、そして、日本で初めて毛布が生産されたのが明治20年(1887年)とされることから、その「20」をとって11月20日としました。
Q: 毛布の日は、どのような経緯で制定されたのですか?
A: 日本の毛布産業発祥の地の一つであり、現在も国内生産量の多くを占める泉大津市が中心となり、地場産業である毛布のPRと、その暖かさや品質の高さをアピールするために制定されました。日本初の毛布生産年を由来としています。
Q: 日本で初めて毛布が作られたのはいつ、どこですか?
A: 記録によると、1887年(明治20年)に、大阪の井上商店(後の井上毛織)が試織したのが始まりとされています。その後、泉大津地域などで本格的な生産が始まり、日本の毛布産業が発展していきました。
Q: 毛布にはどのような素材や種類がありますか?
A: 伝統的なウール(羊毛)や綿(コットン)のほか、アクリル、ポリエステル、マイクロファイバーなどの化学繊維、シルクなど、様々な素材が使われています。素材によって、保温性、吸湿性、肌触り、重さなどが異なります。一枚ものの毛布のほか、二枚合わせ毛布、電気毛布などもあります。
ふるさとの誕生を祝う: 山梨県民の日
山梨県が、県政100周年を記念して1986年(昭和61年)に制定した、県民のための記念日。日付は、1871年(明治4年)の廃藩置県に伴う府県統合によって、甲府県などが統合され、初めて「山梨県」が発足した日(旧暦のこの日にあたる新暦11月20日)に由来します。
Q: 山梨県民の日は、具体的にどのような活動が行われるのですか?
A: 県内の公立学校などが休みになるほか、県有施設(県立美術館、考古博物館、フラワーセンターなど)の無料開放や利用料割引が実施されます。また、県や市町村、各種団体によって記念行事や、地域の歴史・文化に触れるイベント、物産展などが開催され、県民が郷土への愛着と理解を深める日となっています。
Q: 山梨県という名前の由来は何ですか?
A: 古代の甲斐国(かいのくに)に「山梨郡」という地名があり、それが県名になったとされています。「山梨」の語源については、山に多くの梨が自生していたという説や、山の斜面(山成り)を意味するという説などがあります。
Q: 山梨県の有名な特産品や観光地は何ですか?
A: ブドウ、モモ、スモモなどの果物(ワイン醸造も盛ん)、ほうとう(郷土料理)、甲州印伝(伝統工芸品)などが有名です。観光地としては、富士山、富士五湖、昇仙峡、甲府市の武田神社、石和温泉郷などがあります。
紅葉する姿も美しい癒やしの植物: 多肉植物の日
サボテン・多肉植物の生産・販売を行う株式会社岐孝園(ぎこうえん、岐阜県瑞穂市)が制定。日付は、同社が運営する農場「さぼてん村」のある地域で、多肉植物が寒暖差によって美しく紅葉し始めるのが、霜が降り始める11月20日頃であることから。

Q: 多肉植物の日の制定には、どのような背景がありましたか?
A: 近年、そのユニークな形や育てやすさから人気が高まっている多肉植物の魅力を、特に美しく色づく時期に合わせて発信し、より多くの人に親しんでもらうことを目的として制定されました。
Q: 多肉植物はなぜ葉や茎がぷっくりしているのですか?
A: 主に乾燥地帯が原産であるため、水分を体内に貯蔵できるように、葉や茎、根などが肥大化(多肉化)しています。これにより、雨が少ない環境でも生き延びることができます。
Q: 多肉植物を上手に育てるコツは?
A: 日当たりと風通しの良い場所を好みます。水のやりすぎは根腐れの原因になるため、土が完全に乾いてからたっぷりと与えるのが基本です(特に冬場は水やりを控えます)。品種によって育て方が異なるため、それぞれの特性に合わせた管理が必要です。
保存食の知恵「干」「乾」の文字から: いいかんぶつの日
昆布、わかめ、干し椎茸、ひじき、豆類、高野豆腐など、乾物(かんぶつ)の普及・啓発を行う日本かんぶつ協会が2010年(平成22年)に制定。日付は、11月は乾物の「干」の字が「十」と「一」からなるため、20日は乾物の「乾」の字が「十」「日」「十」「乞」からなる(意味としては「かんぶつを乞う」)と解釈できることから。
Q: いいかんぶつの日は、どのような干物の消費を促すための取り組みが行われていますか?
A: 日本の伝統的な保存食であり、栄養価も高い乾物の良さを再認識してもらい、現代の食生活にもっと活用してもらうことを目的としています。レシピ紹介や料理教室、啓発イベントなどが行われます。
Q: なぜ11月20日が「いいかんぶつの日」なのですか?
A: 11月は「干」=「十一」、20日は「乾」=「十日十乞」という、漢字の成り立ちやパーツを数字や意味合いに結びつけた、非常にユニークな理由からこの日が選ばれました。
Q: 乾物を使うメリットは何ですか?
A: 常温で長期間保存できるため、買い置きができ、非常食としても役立ちます。乾燥させることで旨味や栄養が凝縮されているものが多く、特に食物繊維やミネラルを手軽に摂取できます。水で戻す手間はありますが、日本の食文化を支えてきた知恵が詰まった食材です。
ピザの元祖?ナポリの味: ピザの日 (Pizza Margherita Day)
イタリアのナポリピッツァを日本に普及させた功績で知られるサルヴァトーレ・クオモ氏が代表を務める企業などが提唱。日付は、ナポリピッツァの代表格である「ピッツァ・マルゲリータ」の名前の由来となった、イタリア王妃マルゲリータ・ディ・サヴォイアの誕生日(1851年11月20日)にちなんでいます。
Q: ピッツァ・マルゲリータはどのようにして生まれたのですか?
A: 1889年に、当時のイタリア国王ウンベルト1世とマルゲリータ王妃がナポリを訪れた際、ピザ職人のラファエレ・エスポジトが、イタリア国旗の色(緑・白・赤)を模して、バジル、モッツァレラチーズ、トマトを使ったピザを献上したところ、王妃が大変気に入ったため、その名を冠するようになったと言われています。
Q: ナポリピッツァの特徴は何ですか?
A: 生地に使用する材料(小麦粉、水、酵母、塩)や作り方(手で伸ばす、高温の薪窯で短時間で焼くなど)に厳格な定義があります。縁の部分(コルニチョーネ)がふっくらと盛り上がり、中心部は薄くてもちもちとした食感が特徴です。シンプルな材料で生地の美味しさを味わいます。
Q: ピザとピッツァの違いは?
A: 基本的に同じものを指しますが、「ピッツァ(Pizza)」はイタリア語、「ピザ(Pizza)」は英語読みです。日本では、アメリカ風の厚い生地で具材が豊富なものを「ピザ」、イタリア・ナポリ風のものを「ピッツァ」と呼び分ける傾向もあります。
家族の絆を深める入浴: いい風呂の日
日本浴用剤工業会が制定。日付は「いい(11)ふ(2)ろ(0)」(良い風呂)と読む語呂合わせから。家族でお風呂に入り、親子の対話を深めたり、健康を促進したりすることを奨励する日です。
Q: いい風呂の日は、どのような目的で制定されましたか?
A: 入浴の持つ様々な効果(温熱効果による血行促進・疲労回復、リラックス効果、清潔保持など)を再認識し、家族間のコミュニケーションの場としてもお風呂を活用してもらうことを目的としています。入浴剤の利用促進も兼ねています。
Q: なぜ11月20日が「いい風呂の日」なのですか?
A: 「いい(11)ふ(2)ろ(0)」(良い風呂)という覚えやすい語呂合わせから、この日が選ばれました。寒くなり始める時期に、お風呂で温まることへの関心を高める狙いもあります。
Q: 効果的な入浴方法は?
A: ぬるめのお湯(38~40℃程度)にゆっくり(10~15分程度)浸かるのが、リラックス効果や血行促進効果が高いとされています。熱すぎるお湯や長湯は体に負担がかかる場合があるので注意が必要です。入浴剤を使うと、保温効果や保湿効果、香りによるリラックス効果などをさらに高めることができます。