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歴史 雑学 114

歴史 No.114|「金持ちが天国の門をくぐるのは、駱駝が針の穴を通るより難しい。」 駱駝は艫綱の誤訳。

「金持ちが天国の門をくぐるのは、駱駝が針の穴を通るより難しい。」 駱駝は艫綱の誤訳。

このトリビアについての解説

この有名な聖書の言葉は、富を持つ者が精神的な救いを得ることの難しさを強調しています。

もともとのギリシャ語聖書では「κάμηλος」(カメーロス)という単語が使われており、これは確かに「ラクダ」を意味します。

しかし、一部の学者は、この箇所は比喩的な表現であり、文字通りの解釈を避けるべきだと主張しています。

問題は、「針の穴」という表現にもあります。

一部の人々は、「針の穴」をエルサレムの城壁にあった、人がやっと通れるほどの小さな門を指すと解釈してきました。

しかし、この解釈を裏付ける歴史的な証拠は乏しいのが現状です。

誤訳説については、ギリシャ語の別の単語「κάμιλος」(カミロス)が、「船の綱」または「太いロープ」を意味するという主張があります。

つまり、「ラクダ」ではなく「ロープ」が針の穴を通るのは不可能であるという比喩だと解釈できるわけです。

しかし、この「カミロス」説は、聖書の写本や古代の文献において、支持を得られていません。

「カメーロス」が「ラクダ」を意味するという解釈が、圧倒的に有力です。

結論として、「ラクダと針の穴」の言葉は、富を持つ者がその富に執着し、精神的な価値を軽視する傾向を警告するものであり、比喩的な表現として理解するのが適切でしょう。

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