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歴史 雑学 202

歴史 No.202|フランスでは16世紀ごろまで手づかみで食べていた

フランスでは16世紀ごろまで手づかみで食べていた

このトリビアについての解説

16世紀ごろまでのフランスでは、食事を手づかみで行うのが一般的でした。

フォークのような食器は存在していましたが、主に調理や料理の盛り付けに使用され、個人が食事に用いる習慣は一般的ではありませんでした。

食事は共同の皿から直接取ることが多く、パンをスプーンのように使ったり、指でつまんで口に運んだりしていました。

これは、当時の社会における食器の普及率が低かったことや、食文化における「共有」の概念が強かったことが背景にあります。

ルネサンス期に入り、イタリアからカトリーヌ・ド・メディシスがフランス王アンリ2世に嫁いだ際、彼女が持ち込んだ洗練された食文化がフランス宮廷に大きな影響を与えました。

彼女はフォークの使用を奨励し、食卓での作法を重要視するようになります。

ただし、フォークが一般的に普及するのは18世紀以降のことです。

それまでは、上流階級の間でのみ徐々に広まり、庶民の間では手づかみの食事が長く残りました。

つまり、フォークが当たり前になるまでには、かなりの時間がかかったのです。

手づかみ食の終焉は、単に食器の変化だけでなく、社会全体の衛生観念の向上、食文化の多様化、そしてフランス革命後の市民社会の形成といった、より大きな歴史的背景と深く結びついています。

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