ポケモンGOを始めてから、いつもの街がなんだか輝いて見えるようになり、素敵な冒険の舞台に変わりました。スマートフォンを手にポケモンを追いかけて、公園や川沿いを歩くのは、まるで宝探しゲームのようで、心が躍ります。
ポケストップを回したり、グレートスローを狙ってボールを投げたり、相棒ポケモンと一緒に歩いたり。そんな楽しい日々の中で、最近少しだけ心が晴れない気持ちになっています。なぜなら、ウミディグダがどうしても見つからないのです。
ウミディグダは、ディグダとはまた違う、海辺などに棲むポケモンで、ポケモンGOでは特定のエリアでしか出会えない、少し珍しい存在です。ひょっこりと顔を出している姿がとても愛らしくて、図鑑にぜひ加えたいと願っているのですが、私の住む街には本物の砂浜がありません。
近所の川沿いや公園が「ビーチエリア」のようだと聞いて、期待しながら出かけてみるのですが、ウミディグダはまるでかくれんぼが得意なように、なかなか姿を見せてくれません。
SNSでは「ここで捕まえました!」という投稿がたくさん並んでいて、攻略サイトには「夕方が狙い目です!」とか「このエリアが出やすいです!」と書かれています。それを信じて、夜の公園に行ってみたり、少し遠くの水辺まで足を伸ばしてみたりもしました。でも、結果はいつも、残念ながら見つかりません。ウミディグダは、私を避けているのでしょうか…?
そんな風にウミディグダを探しているうちに、ポケモンGOのタスクが次々と溜まっていきます。「ポケモンを10匹捕まえる」「きのみを5個使う」といった気軽にできるものから、「特定のポケモンを進化させる」とか「レイドバトルで勝つ」といった少し大変なものまで、まるでたくさんの宿題のようです。
お仕事や家のこと、友人との予定もあり、忙しい毎日の中で、ポケモンGOのタスクまでなかなか手が回らない状況です。ウミディグダも見つけられず、タスクもクリアできない時など、少し疲れてしまう瞬間もあります。
でも、ふと思いました。ポケモンGOのタスクは、なんだか私の毎日と似ているな、と。
ゲームの中では、タスクを一つ達成してもまた新しいものが現れて、まるで終わりのないマラソンのようです。現実の生活でも、仕事のメールに返信したり、家の片付けをしたり、やりたいことを全部やろうとすると、頭がいっぱいになってしまいます。
すべてを完璧にやろうとすることは、ウミディグダを絶対に見つけなくては!と意気込む気持ちと、どこか似ているのかもしれません。
ある日、いつもの散歩道で、スマートフォンをそっとポケットにしまいました。今日はウミディグダ探しはお休みです。
風の音に耳を澄ませたり、木の葉が揺れるのを眺めたり、ただ歩く時間を楽しんでみました。ポケモンGOは冒険のきっかけをくれますが、冒険とは「捕まえること」や「クリアすること」だけではないのですね。
相棒ポケモンがそばにいてくれるのを感じながら、ベンチでぼんやりと空を見上げていたら、なんだか心がすっと軽くなりました。
今は、ウミディグダを一生懸命に探すのは少しお休みしています。でも、諦めたわけではありませんよ。
忙しい毎日の中で、いつかふとした瞬間に、ウミディグダがひょっこりと現れてくれると信じています。海辺を旅している時や、近所を散歩している時、といった具合でしょうか。その瞬間は、きっと小さな宝物のように輝かしい思い出になるはずです。
ポケモンGOは、歩くたびに新しい発見をくれます。ウミディグダを探しながら、忙しい毎日の中で少し立ち止まって、自分のペースを大切にすることを教えてくれたように感じます。
完璧でなくても良いのですね。一歩ずつ、自分のペースで進んでいけば。
ウミディグダにいつか会えると信じて、今日も私は楽しく歩き出します。
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