【2コマ漫画】一緒に食べると美味しいよね

【2コマ漫画】一緒に食べると美味しいよね

Pon
4コマ(2コマ)マンガ

2コマ漫画。犬のわんぽんは食べるのが早い。ふにゃまるちゃんはひとり残される。
2コマ漫画。犬のわんぽんは食べるのが早い。ふにゃまるちゃんはひとり残される。

「こしょく・・・」

夕食の時間が終わりに近づいた頃、みんなが「ごちそうさま!」と賑やかに席を立っていく中で、ふにゃまるちゃんだけが、まだ小さなお皿とにらめっこ。好きなおかずはもうお腹の中へ、苦手な野菜が少し残ってしまったようです。一生懸命、小さなお口をもぐもぐさせながら、ふと顔を上げてぽつりとひとこと、寂しそうな声で呟きました。

「こしょく・・・」

ひとりだけ食べるのが遅くなってしまうと、ふにゃまるちゃんは時々こうして不安そうな顔を見せることがあります。周りに誰もいなくなってしまった食卓で、たった一人でご飯と向き合うのは、大人でも少し寂しいもの。ふにゃまるちゃんの小さな胸の中には、「早く食べなきゃ」という焦りと、「ひとりは寂しいな」という気持ちが渦巻いているのかもしれません。
このふにゃまるちゃんの「こしょく」という言葉を聞いて、ハッとさせられました。もちろん、ふにゃまるちゃんが言いたかったのは「孤食」のことでしょう。しかし、現代の家庭の食卓で問題視されている様々な「こ食」が、同時に頭をよぎったのです。

私たちの食生活には、気をつけたい「こ食」がいくつかあります。

ひとりだけで食事をする「孤食」
家族がいても、食事の時間がバラバラだったり、一人でテレビやスマートフォンを見ながら食事をしたりする状況です。食事は本来、コミュニケーションの場でもあります。孤食が続くと、食事の楽しさを感じにくくなったり、栄養バランスが偏りやすくなったり、さらには子どもの社会性や情緒の発達にも影響を与えると言われています。ふにゃまるちゃんが感じた寂しさも、この「孤食」がもたらす心のサインかもしれません。

家族がそれぞれ好きなものを食べる「個食」
家族みんなで同じ食卓を囲んでいても、お父さんはおつまみ、お母さんはダイエット食、子どもは好きなファストフード…というように、それぞれが別々のものを食べている状態です。個人の嗜好を尊重することは大切ですが、これが常態化すると、家族団らんの機会が減り、食を通じたコミュニケーションが希薄になる可能性があります。また、栄養バランスの管理が難しくなったり、子どもの好き嫌いを助長してしまうことも考えられます。

同じものばかり食べてしまう「固食」
特定のものしか食べない、あるいは決まったメニューばかりを繰り返す食生活のことです。例えば、「うちの子は卵焼きと納豆ご飯しか食べない」といったケースです。栄養が偏ってしまい、成長に必要な栄養素が不足したり、新しい味覚への挑戦を避けることで、将来的に食の楽しみが狭まってしまう可能性があります。
パンや麺などの粉ものばかりになる「粉食(ふんしょく/こしょく※文脈により)」:
ご飯よりもパンや麺類を好んで食べる傾向が強くなり、主食が粉製品に偏ってしまうことです。手軽で美味しいものが多いですが、粉もの中心の食生活は、知らず知らずのうちに糖質の摂取量が増えたり、野菜やタンパク質が不足しがちになることも。また、柔らかいものが多いため、噛む力が育ちにくいという指摘もあります。

食事量が少ない「小(少)食」
体質的に小食な場合もありますが、ダイエット意識や遊び食べなどで、成長や活動に必要なエネルギーや栄養素が十分に摂れていない状態を指します。特に成長期の子どもにとっては、体力低下や集中力不足、発育の遅れにも繋がりかねないため注意が必要です。

濃い味付けのものばかり食べてしまう「濃食」
スナック菓子やファストフード、加工食品など、塩分や糖分、脂肪分の多い、しっかりとした味付けのものを好んで食べる食生活です。濃い味に慣れてしまうと、素材本来の繊細な味覚を感じ取りにくくなり、さらに濃い味を求める悪循環に陥りがちです。将来的な生活習慣病のリスクを高める可能性も指摘されています。
これらの「こ食」は、特に味覚が形成され、生涯にわたる食習慣の基礎が築かれる幼少期には、できるだけ避けたい食べ方です。この時期の食体験は、子どもの心と体の健やかな成長に大きな影響を与えます。家族みんなで食卓を囲み、多様な食材を味わい、食事の時間を楽しむことは、栄養面だけでなく、子どもの情緒の安定や社会性を育む上でも非常に重要です。

そしてもちろん、これらの「こ食」の問題は、子どもたちだけに限った話ではありません。忙しい日々を送る私たち大人自身も、知らず知らずのうちにこれらの「こ食」に陥ってしまっている可能性があります。大人の食生活は、子どもたちにとって最も身近な食のお手本です。

ふにゃまるちゃんのぽつりとした「こしょく…」という言葉は、私たちに日々の食生活を見つめ直す大切なきっかけを与えてくれたのかもしれません。栄養バランスはもちろんのこと、誰と、どんな雰囲気で、何を感じながら食べるのか。そんな食卓のあり方にも、もう少しだけ心を配っていきたいものですね。

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