**詳細な説明:**
トリビアで紹介されている「世界最大の花」は、正しくは「ショクダイオオコンニャク」の花序(花の集まり)を指します。誤解を招かないように、詳しく解説しましょう。
ショクダイオオコンニャク(学名: *Amorphophallus titanum*)は、サトイモ科コンニャク属に属する植物で、インドネシアのスマトラ島原産です。その最大の特徴は、開花時に見せる巨大な花序です。この花序は、中心にある巨大な肉穂花序と、それを囲む仏炎苞と呼ばれる部分で構成されています。
問題は、「花」という言葉の定義です。一般的にイメージする花びらを持つ花とは異なり、ショクダイオオコンニャクの「花」は、あくまで花序全体を指します。この花序は、高さが3メートルを超えることもあり、文字通り「世界最大」の名にふさわしい迫力です。
しかし、ショクダイオオコンニャクは開花までの期間が非常に長く、数年から十数年かかります。また、開花期間もわずか数日と短く、その上、腐肉のような強烈な臭いを放つため、なかなかお目にかかれる機会はありません。この臭いは、ハエや甲虫などの送粉者を誘引するためのものです。
つまり、ショクダイオオコンニャクの「花」は、単一の花ではなく、巨大な花序全体を指し、その開花は非常に稀で、強烈な臭いを伴う、極めてユニークな現象なのです。
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