オーストラリア北東部の熱帯雨林に自生するギンピ・ギンピは、触るだけで激痛をもたらす。
**詳細説明:**
オーストラリア北東部のクイーンズランド州に自生するギンピ・ギンピ(学名:*Dendrocnide moroides*)は、「世界で最も痛い木」の異名を持つ、非常に危険な植物です。この木は、イラクサ科に属し、その葉や茎には微細な針状の毛が無数に生えています。
この毛は「トリコーム」と呼ばれ、触れると容易に皮膚に刺さり、非常に強力な神経毒を注入します。その痛みは、最初に電撃のような激痛として感じられ、その後、数週間から数か月、あるいは数年間も続く、焼け付くような痛みに変わることがあります。
ギンピ・ギンピの毒成分はモロイド酸と呼ばれるペプチドであり、神経細胞に作用して強烈な痛みを引き起こします。過去には、触れた馬が狂乱して崖から飛び降りた例や、人間が自殺を図った例もあるほど、その苦痛は深刻です。
ギンピ・ギンピは、成長すると高さ3メートルに達することもありますが、幼木の段階では柔らかい葉を持ち、一見すると無害に見えるため、誤って触れてしまう危険性があります。このため、ギンピ・ギンピが生息する地域では、注意喚起の標識が設置されていることが一般的です。もし誤って触れてしまった場合は、テープなどで毛を取り除き、医療機関を受診することが推奨されます。
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