**M&M'sの赤色製造中止の背景**
M&M'sの赤い色の製造中止は、1970年代に起きた、食品着色料「赤色40号(Red Dye No. 40)」と「赤色2号(Red Dye No. 2)」をめぐる騒動に起因します。
「赤色2号」は、当時広く食品に使用されていた着色料でしたが、動物実験で発がん性の疑いが浮上し、1976年にアメリカ食品医薬品局(FDA)によって使用が禁止されました。
M&M'sには「赤色40号」が使用されており、「赤色2号」は使用されていませんでした。しかし、消費者の間では「赤い着色料=危険」というイメージが広まり、M&M'sの売上が落ち込む事態となりました。
この状況を受け、M&M'sを製造するマース社は、消費者の不安を払拭するために、1976年から1987年までの間、赤いM&M'sの製造を一時的に中止しました。赤色の代わりにオレンジ色のM&M'sが導入されました。
その後、FDAが「赤色40号」の安全性を改めて確認し、問題がないと判断したため、マース社は1987年に消費者投票を実施。「赤色を復活させるか、ターコイズブルーを導入するか」という投票の結果、赤色の復活が決定し、現在に至ります。
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