ドラゴンクエスト1で使用されているカタカナは「イ、カ、キ、コ、シ、ス、タ、ト、ホ、マ、ミ、ム、メ、ラ、ル、レ、ロ、ン」の18文字だけ
ドラゴンクエスト(以下、DQ)シリーズの原点である『ドラゴンクエスト』(1986年発売)は、当時としては革新的なRPGでしたが、その表現には制約がありました。特に顕著だったのが、カタカナの使用制限です。
DQ1で使用されているカタカナはわずか18文字。「イ、カ、キ、コ、シ、ス、タ、ト、ホ、マ、ミ、ム、メ、ラ、ル、レ、ロ、ン」のみです。これは、当時の技術的な制約、具体的にはROM容量の限界が大きく影響しています。ゲームデータを保存できる容量が限られていたため、開発者はあらゆる面でデータ量を削減する必要がありました。
カタカナをフルセットで搭載するには、より多くのデータ容量が必要となります。そこで、DQ1の開発チームは、ゲームに必要な情報を伝えるために最低限必要なカタカナを選び抜き、この18文字に絞り込んだのです。例えば、武器や防具の名前、魔法の名前、モンスターの名前など、ゲーム中で頻繁に使用される単語を表現するために、これらの文字が巧みに使われました。
この制限は、一見すると不便に見えますが、逆に開発者の創意工夫を引き出す原動力となりました。限られた文字を最大限に活用し、プレイヤーに情報を伝えるための独特な表現方法が生み出されたのです。この制約があったからこそ、DQ1はシンプルながらも記憶に残る独特な世界観を構築できたと言えるかもしれません。
▶︎いつもありがとう!
▶︎ SNS