**トリビア詳細解説:西郷隆盛の写真は別人!?**
国民的英雄、西郷隆盛。その銅像や肖像画は、誰もが見覚えがあるでしょう。しかし、実は私たちが「西郷隆盛」として認識している顔写真は、本人のものではないという驚きの事実があるのです。
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西郷隆盛は、生前写真を撮られることを極端に嫌いました。そのため、一枚も写真が残っていないのです。明治政府は、西南戦争後、西郷のイメージを広める必要に迫られましたが、困ったことに、参考となる資料がありません。
そこで、西郷の弟である西郷従道(つぐみち)をモデルに、顔の輪郭や体格を似せ、さらに親交の深かった薩摩藩士、大山巌(いわお)の要素も加味して、想像で描かれた肖像画が作成されました。
つまり、私たちが目にする西郷隆盛の肖像画は、弟と友人の「いいとこどり」で作り上げられた、一種の合成写真のようなものなのです。銅像も、この肖像画を元に制作されました。
もちろん、全くの別人というわけではありません。西郷を知る人々の証言に基づいて、できる限り忠実に再現しようとした努力の結晶と言えるでしょう。しかし、厳密には「本人の写真」ではない、という事実は、覚えておいて損はないでしょう。
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