日本プロ野球の軌跡:2014~2024年のスローガンと戦績を振り返る

日本プロ野球の軌跡:2014~2024年のスローガンと戦績を振り返る
投稿日 : 2025.05.05
スポーツ

日本プロ野球(NPB)は、毎年各球団が掲げるスローガンとともに、熱戦を繰り広げてきました。2014年から2024年までの11年間、セ・リーグとパ・リーグの12球団は変革と挑戦を繰り返し、ファンを魅了するドラマを生み出してきました。この記事では、各球団のスローガン、レギュラーシーズンの最終順位、クライマックスシリーズ(CS)の結果、日本シリーズの成績を詳細にまとめ、併せてこの期間の各球団の主な動きを紹介します。

スローガンにはチームの志や時代背景が反映され、成績はペナントレースからポストシーズンまでの戦いを物語ります。データはNPB公式サイトやBASEBALL KING、スポーツナビなどの信頼できる情報源を基に構成。CSSで装飾した表は、1位(緑)と6位(赤)を色分けし、視覚的にも分かりやすく整理しました。過去11年のNPBの歴史を、ぜひこの記事で振り返ってみてください。

 

データの見方

  • スローガン: 各球団の公式発表に基づく。一部球団(例:オリックス、広島)は「キャッチフレーズ」と呼称。
  • 最終順位: レギュラーシーズンのリーグ内順位(1位~6位)。NPB公式記録や提供されたウェブ結果を参照。
  • CS順位: クライマックスシリーズの結果。ファーストステージ(FS)、ファイナルステージ(F)の進出状況や勝利状況を記載。進出なしの場合は「-」。
  • 日本シリーズ順位: 日本シリーズの結果。優勝(1位)、準優勝(2位)、または出場なし(-)を記載。
  • 球団の動き: 監督交代、主要選手の移籍、優勝などの重要イベントを簡潔に記述。

セ・リーグ

横浜DeNAベイスターズ

2014~2024年の主な動き: DeNAは中畑清監督(2014~2015)、アレックス・ラミレス監督(2016~2020)、三浦大輔監督(2021~2024)の下で成長。2017年は19年ぶりの日本シリーズ進出。2024年は「横浜進化」を掲げ、3位からCSを勝ち抜き、26年ぶりの日本一を達成。度会隆輝ら若手の台頭と、牧秀悟の安定感が光った。

スローガン 最終順位 CS順位 日本シリーズ
2014 継承と革新 5位
2015 Go Beyond the Limit! 6位
2016 THIS IS MY ERA. 3位 F敗退
2017 THIS IS OUR TIME. 3位 F勝利 2位
2018 WE PLAY TO WIN! 4位
2019 Go Beyond! 2位 FS敗退
2020 STAY HUNGRY 4位
2021 横浜反撃 6位
2022 横浜頂戦 2位 FS敗退
2023 横浜頂戦 3位 FS敗退
2024 横浜進化 3位 F勝利 1位

読売ジャイアンツ

2014~2024年の主な動き: 巨人はこの期間、原辰徳監督(2014~2018、2020~2022)や高橋由伸監督(2016~2018)、阿部慎之助監督(2023~2024)の下で変革を続けた。2014年はリーグ優勝を達成したが、CSで敗退。2019~2020年は2年連続リーグ優勝を果たすも、日本シリーズではソフトバンクに連敗。2023年は阿部新監督の下で4年ぶりのリーグ優勝を達成したが、CSファイナルで敗退。2024年は「新風」を掲げ、若手育成と積極補強を進めたが、4位に終わる。

スローガン 最終順位 CS順位 日本シリーズ
2014 GIANTS PRIDE 2014 1位 F敗退
2015 GIANTS PRIDE 2015 2位 F敗退
2016 GIANTS PRIDE 2016 2位 F敗退
2017 GIANTS PRIDE 2017 新たな歴史を刻め! 4位
2018 GIANTS PRIDE 2018 革新せよ! 3位 FS敗退
2019 GIANTS PRIDE 2019 再起動 1位 F勝利 2位
2020 GIANTS PRIDE 2020 結束 1位 F勝利 2位
2021 GIANTS PRIDE 2021 不撓不屈 3位 FS敗退
2022 不屈 〜GIANTS NEVER SURRENDER〜 4位
2023 奪回 〜GIANTS PRIDE 2023〜 1位 F敗退
2024 新風 〜GIANTS CHALLENGE〜 4位

阪神タイガース

2014~2024年の主な動き: 阪神は金本知憲監督(2016~2018)、矢野燿大監督(2019~2022)、岡田彰布監督(2023~2024)の下で浮き沈みを経験。2014年は和田豊監督の下で2位もCSで敗退。2023年は岡田監督の復帰で「A.R.E.」を掲げ、18年ぶりのリーグ優勝と38年ぶりの日本一を達成。2024年は連覇を目指したが、DeNAにCSで敗退。岡田監督は勝ち越し記録を更新し、チームの安定感を示した。

スローガン 最終順位 CS順位 日本シリーズ
2014 Break! 突き破れ! 2位 FS敗退
2015 猛虎烈風 疾風迅雷 3位 FS敗退
2016 超変革!~Fan it, Do it~ 4位
2017 挑む! 2位 FS敗退
2018 執念 6位
2019 ぶち破れ!オレがヤル! 3位 FS敗退
2020 It’s 勝笑 Time! 2位
2021 挑む!超える!頂点へ! 3位 FS敗退
2022 It’s 勝笑 Time!オレがやる! 3位 FS敗退
2023 A.R.E.(エー・アール・イー) 1位 F勝利 1位
2024 A.R.E. GOES ON 2位 FS敗退

広島東洋カープ

2014~2024年の主な動き: 広島は緒方孝市監督(2015~2018)、佐々岡真司監督(2020~2022)、新井貴浩監督(2023~2024)の下で黄金期と再建期を経験。2016~2018年は3年連続リーグ優勝を達成し、「真赤激」「カ舞吼!」などのキャッチフレーズが話題に。2023年は新井監督の下で2位に復帰。2024年は西川龍馬のFA移籍(オリックス)があったが、若手の成長で3位を維持。

スローガン 最終順位 CS順位 日本シリーズ
2014 常昇魂(じょうしょうだましい) 3位 FS敗退
2015 常昇魂 RED RISING 4位
2016 真赤激(まっかげき) 1位 F勝利 2位
2017 カ舞吼!−Kabuku− 1位 F勝利 2位
2018 ℃℃℃(ドドドォー!!!) 1位 F敗退
2019 水金地火木ドッテンカープ 4位
2020 たった今 このAKAの子 舞たった 5位
2021 バリバリバリ 4位
2022 ガツガツGUTS! 5位
2023 がががが がむしゃら 2位 FS敗退
2024 しゃ! 3位 FS敗退

東京ヤクルトスワローズ

2014~2024年の主な動き: ヤクルトは小川淳司監督(2014~2014)、真中満監督(2015~2017)、高津臣吾監督(2020~2024)の下で変動。2015年と2021~2022年にリーグ優勝を達成。特に2021年は20年ぶりの日本一。2024年は若手の不調や村上宗隆のスランプで低迷し、5位に沈んだ。

スローガン 最終順位 CS順位 日本シリーズ
2014 Swallows Breakthrough 6位
2015 Swallows Breakthrough 2015 1位 F勝利 2位
2016 Swallows Breakthrough 2016 5位
2017 つばめ力 6位
2018 NEVER GIVE UP! 2位 FS敗退
2019 新時代 燕 2019 6位
2020 KEEP ON FIGHTING 3位
2021 KEEP ON FIGHTING 2021 1位 F勝利 1位
2022 KEEP ON FIGHTING 2022 1位 F勝利 2位
2023 さあ、行こうか! 5位
2024 ヤり返せ!TEAM SWALLOWS 2024 5位

中日ドラゴンズ

2014~2024年の主な動き: 中日は谷繁元信監督(2014~2016)、森繁和監督(2017~2018)、与田剛監督(2019~2021)、立浪和義監督(2022~2024)の下で苦戦。2014年以降、Aクラスは2019年の5位のみ。立浪監督の下で若手育成を進めるも、2024年は最下位が続き、投手力の強化が課題。

スローガン 最終順位 CS順位 日本シリーズ
2014 真価 〜SHINKA〜 4位
2015 強竜再燃 stand hard 5位
2016 竜魂燃勝 6位
2017 原点回帰~ゼロからのスタート~ 5位
2018 原点回帰 Dragons愛! 5位
2019 昇竜復活 WITH BLUE 5位
2020 昇竜復活 6位
2021 昇竜復活 その先へ 5位
2022 All for Victory 〜すべては勝利のために〜 6位
2023 All for Victory 〜すべては勝利のために〜 6位
2024 勇龍突進 Always be a challenger! 6位

パ・リーグ

福岡ソフトバンクホークス

2014~2024年の主な動き: ソフトバンクは工藤公康監督(2015~2021)、藤本博史監督(2022~2023)、小久保裕紀監督(2024)の下で強さを維持。2014~2020年は7度の日本一を達成。2024年は「VIVA」でリーグ優勝も、日本シリーズでDeNAに敗退。小久保監督は新人監督最多勝利記録を更新。

スローガン 最終順位 CS順位 日本シリーズ
2014 ダ!ダ!ダ! 1位 F勝利 1位
2015 熱男(アツオ) 1位 F勝利 1位
2016 熱男2016 2位 F敗退
2017 1(ワン)ダホー! 1位 F勝利 1位
2018 もう1頂!(もういっちょ) 1位 F勝利 1位
2019 奪Sh!(ダッシュ) 2位 F勝利 1位
2020 S15(サァイコー!) 1位 F勝利 1位
2021 鷹く! 3位 FS敗退
2022 もっと!もっと!もっと! 2位 F敗退
2023 鷹!鷹!鷹!(おう!おう!おう!) 3位 FS敗退
2024 VIVA(美破!) 1位 F勝利 2位

オリックス・バファローズ

2014~2024年の主な動き: オリックスは福良淳一監督(2016~2018)、西村徳文監督(2019~2020)、中嶋聡監督(2021~2024)の下で復活。2021~2023年は3年連続リーグ優勝、2022年に日本一を達成。2024年は西川龍馬の加入で打線を強化したが、3位に終わる。

スローガン 最終順位 CS順位 日本シリーズ
2014 一致団結! 4位
2015 輝氣(かがやき)2015 輝こう、一緒に。 5位
2016 俺のオリックス 6位
2017 野球まみれ 一勝懸命2017 4位
2018 BRAVE SPIRIT 勇猛果敢 4位
2019 Be Aggressive #超攻撃型 3位 FS敗退
2020 B INNOVATION #超革新系 2位
2021 ガッチリMAX! 1位 F勝利 2位
2022 全員でW(笑)おう!! 1位 F勝利 1位
2023 We Can Do It! 1位 F勝利 2位
2024 おりふぉーWW 3位 FS敗退

千葉ロッテマリーンズ

2014~2024年の主な動き: ロッテは伊東勤監督(2014~2017)、井口資仁監督(2018~2022)、吉井理人監督(2023~2024)の下で安定感を増す。2021年に2位、2023~2024年に連続2位を記録。2024年は「自分たちを超えてゆく。」を掲げ、ファーム本拠地の公募も発表。

スローガン 最終順位 CS順位 日本シリーズ
2014 翔破〜頂点へ、行こう!〜 3位 FS敗退
2015 翔破〜自分を超えろ!〜 3位 FS敗退
2016 翔破〜突き進め!〜 3位 FS敗退
2017 翔破〜限界の先へ〜 6位
2018 翔破〜MIGHTY HEART〜 5位
2019 翔破〜MVP〜 4位
2020 翔破〜MVP〜 3位
2021 この1点を、掴み取る。 2位 FS敗退
2022 この1点を、貫き通す。 5位
2023 今日をチャンスに変える。 2位 F敗退
2024 自分たちを超えてゆく。 2位 FS敗退

北海道日本ハムファイターズ

2014~2024年の主な動き: 日本ハムは栗山英樹監督(2014~2021)、新庄剛志監督(2022~2024)の下で再建。2016年にリーグ優勝と日本一を達成。2022年以降は新庄監督のユニークな采配と「新時代」を掲げた若手育成で注目。2024年は4位ながらCS進出。

スローガン 最終順位 CS順位 日本シリーズ
2014 飛躍 2位 FS敗退
2015 2位 FS敗退
2016 挑 〜熱く、泥臭く!〜 1位 F勝利 1位
2017 挑 〜FANS FIRST〜 5位
2018 挑 〜北海道とともに〜 3位 FS敗退
2019 挑 〜楽しむ、ひたむきに!〜 5位
2020 挑 〜RISE TO THE CHALLENGE〜 5位
2021 挑 〜Fighters Pride〜 5位
2022 新庄流 〜ここまでやっちゃう?〜 6位
2023 新時代 FANS ARE OUR TREASURE 6位
2024 大航海 4位 FS敗退

東北楽天ゴールデンイーグルス

2014~2024年の主な動き: 楽天は星野仙一監督(2014)、大久保博元監督(2015)、梨田昌孝監督(2016~2018)、平石洋介監督(2019)、三木肇監督(2020~2021)、石井一弘監督(2022~2024)の下で変動。2014年は最下位も、2024年は創設20周年を記念し5位を確保。

スローガン 最終順位 CS順位 日本シリーズ
2014 いざ、頂点へ! 6位
2015 Smart & Spirit 2015 3位 FS敗退
2016 Smart & Spirit 2016 3位 FS敗退
2017 Smart & Spirit 2017 鷲魂 〜Win as one〜 3位 FS敗退
2018 Smart & Spirit 2018 鷲魂 〜Win as one〜 6位
2019 Smart & Spirit 2019 鷲魂 〜NEXT〜 4位
2020 Smart & Spirit 2020 鷲魂 〜Next Stage〜 4位
2021 Smart & Spirit 2021 鷲魂 〜Break〜 5位
2022 鷲掴め! 4位
2023 鷲が掴む! 4位
2024 いただき! 5位

埼玉西武ライオンズ

2014~2024年の主な動き: 西武は田辺徳雄監督(2014~2016)、辻発彦監督(2017~2022)、松井稼頭央監督(2023~2024)の下で変動。2018~2019年にリーグ連覇を達成したが、2024年は武内夏暉の活躍もあったが最下位に沈む。

スローガン 最終順位 CS順位 日本シリーズ
2014 獅子奮迅 5位
2015 ガチ!マジ!LIONS 2015 4位
2016 BEAST!強く、猛々しく。 3位 FS敗退
2017 CATCH the ALL つかみ獲れ! 2位 FS敗退
2018 CATCH the FLAG 2018 栄光をつかみ獲れ! 1位 F敗退
2019 CATCH the GLORY 新時代、熱狂しろ! 1位 F勝利 2位
2020 Leolution! 4位
2021 BREAK IT 6位
2022 Change UP! 4位
2023 走魂 4位
2024 やる獅かない 6位

総評:2014~2024年のNPBを振り返る

2014年から2024年までの11年間、日本プロ野球は各球団のスローガンに象徴されるように、挑戦、変革、復活をテーマに激しい戦いを繰り広げました。

パ・リーグでは福岡ソフトバンクホークスが圧倒的な強さを見せ、7度の日本一を達成。特に2014~2020年の黄金期は、工藤公康監督の下で安定した戦力を誇りました。一方、オリックス・バファローズは中嶋聡監督の就任後、2021~2023年に3年連続リーグ優勝を果たし、2022年には日本一に輝くなど、劇的な復活を遂げました。千葉ロッテマリーンズや北海道日本ハムファイターズも、吉井理人監督や新庄剛志監督の個性的な采配で新たな魅力を発信。東北楽天ゴールデンイーグルスは創設20周年を迎えた2024年に安定感を取り戻し、埼玉西武ライオンズは若手育成に注力しながら再浮上を目指しています。

セ・リーグでは、広島東洋カープが2016~2018年の3連覇で黄金期を築き、新井貴浩監督の下で再び上位争いに復帰。阪神タイガースは2023年に岡田彰布監督の「A.R.E.」で38年ぶりの日本一を達成し、ファンを熱狂させました。横浜DeNAベイスターズは2024年に26年ぶりの日本一を獲得し、三浦大輔監督の「横浜進化」が結実。読売ジャイアンツは阿部慎之助監督の下で2023年にリーグ優勝を果たすも、ポストシーズンでの課題が浮き彫りに。東京ヤクルトスワローズは2021~2022年の連覇が光るが、2024年は低迷。中日ドラゴンズは立浪和義監督の下で再建中だが、Aクラス復帰には時間がかかりそうです。

この11年間、NPBは若手選手の台頭、監督交代、FAやポスティングによる選手の流動化など、変動の多い時代でした。スローガンには各球団の志が込められ、ファンとの絆を深める役割も果たしました。今後も、NPBは新たなスター選手や戦略の進化で、私たちに感動と興奮を届けてくれることでしょう。

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