4月9日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
サロンの誕生、芸術の公開へ: 美術展の日
1667年4月9日に、フランスのパリにある王立絵画彫刻アカデミー(Académie royale de peinture et de sculpture)が、ルーヴル宮殿内のサロン・カレ(方形の間)で、世界で初めてとされるアカデミー会員の作品を一般公開する美術展覧会を開催したことを記念する日です。これが後の「サロン・ド・パリ」(官展)の前身となりました。

Q: 美術展の日は、どのような目的で制定されましたか?
A: 特定の団体によって制定された記念日ではありませんが、それまで王侯貴族など限られた人々のものであった美術作品が、広く一般市民に公開される「美術展」という形式が誕生した、近代美術史における重要な転換点を記念する日として認識されています。芸術文化の発展と普及について考えるきっかけとなります。
Q: なぜ4月9日が「美術展の日」なのですか?
A: 1667年4月9日に、フランスの王立絵画彫刻アカデミーが、会員の作品を一般に公開する初めての公的な展覧会をパリのルーヴル宮殿で開催したという史実に基づいています。これが、定期的に開催される公募展や企画展といった、現代の美術展の原型となりました。
Q: 「サロン・ド・パリ」はどのような役割を果たしましたか?
A: 17世紀後半から19世紀にかけて、フランスで最も権威のある公式美術展覧会でした。アカデミー会員だけでなく、若手芸術家にとっても作品を発表し、評価を得るための重要な登竜門であり、当時の美術界の動向を左右する大きな影響力を持っていました。一方で、その保守的な審査基準が、印象派など新しい芸術運動の反発を招く原因ともなりました。
「よ(4)いP(9)マン」で国産野菜を応援: よいPマンの日
ピーマンの主要産地である茨城県、高知県、宮崎県、鹿児島県のJA(農業協同組合)グループなどで構成される「がんばる国産ピーマン」プロジェクトが制定。日付は、「よ(4)いP(9)マン」(良いピーマン)と読む語呂合わせと、プロジェクトに参加する主要4県のピーマンという意味合いも込めています。「P」と数字の「9」の形が似ていることにちなんでいます。
Q: よいPマンの日は、どのような目的で制定されましたか?
A: 日本国内でピーマンを生産する主要4県のJAグループが連携し、一年を通じて供給される安全・安心で新鮮な国産ピーマンの消費拡大を図ることを目的としています。また、ピーマン特有の苦味が少なく食べやすい品種の開発や、栄養価(ビタミンC、カロテンなど)、多様な調理法などをPRし、子どもから大人まで幅広い世代にピーマンをもっと好きになってもらうことも目指しています。
Q: なぜ4月9日が「よいPマンの日」なのですか?
A: まず「よ(4)いP(9)」という語呂合わせがあります。これは、アルファベットの「P」と数字の「9」の形が似ていることに由来します。さらに、プロジェクトに参加する主要産地が4県であることから「4県のピー(9)マン」という意味も込められています。春になり、ピーマンの出荷が増え始める時期でもあります。
Q: 美味しいピーマンの選び方や保存方法は?
A: 色が濃く鮮やかで、表面にハリとツヤがあり、ヘタの切り口がみずみずしいものを選びましょう。持った時に重みを感じるものが新鮮です。保存する際は、水気をよく拭き取り、ポリ袋などに入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。カットした場合は、種とワタを取り除き、ラップで包んで保存すると長持ちします。
「フォー(4)ク(9)」ソングを口ずさむ日: フォークソングの日
株式会社テイチクエンタテインメントの社内レーベルであり、かつて「かぐや姫」「風」「イルカ」など多くのフォークシンガーが所属した日本クラウン株式会社のポップス系レコードレーベル「PANAM(パナム)」が制定。日付は「フォー(Four=4)ク(9)」と読む語呂合わせから。
Q: フォークソングの日は、どのような目的で制定されましたか?
A: 1960年代後半から1970年代にかけて、若者を中心に社会現象ともなった日本のフォークソング(アコースティックギター弾き語りを中心とした、メッセージ性の強い歌や叙情的な歌など)の歴史的な意義や音楽的な魅力を再評価し、その音楽ジャンルを後世に伝えていくことを目的として制定されました。PANAMレーベルの功績を称える意味合いもあります。
Q: なぜ4月9日が「フォークソングの日」なのですか?
A: 英語で数字の4を意味する「フォー(Four)」と数字の「9(く)」を組み合わせた「フォー(4)ク(9)」という語呂合わせが、「フォークソング」の「フォーク」に掛かっていることから、この日が選ばれました。
Q: 日本のフォークソングにはどのような特徴がありますか?
A: 当初の反戦歌や社会的なメッセージを持つ歌から、個人の内面や恋愛、青春、望郷などを歌った叙情的な歌まで、幅広いテーマが扱われました。アコースティックギター一本での弾き語りスタイルが多く、シンガーソングライターが登場し活躍したことも特徴です。代表的なアーティストに、吉田拓郎、井上陽水、かぐや姫、アリスなどがいます。
大仏様の誕生日?: 大仏の日
752年(天平勝宝4年)旧暦4月9日に、奈良・東大寺の大仏(盧舎那仏:るしゃなぶつ)の完成を記念し、開眼供養会(かいげんくようえ:魂を入れる儀式)が盛大に行われたことに由来する記念日です。
Q: 大仏の日は、どのような出来事を記念していますか?
A: 奈良時代に聖武天皇の発願によって造立された東大寺の大仏(盧舎那仏)が完成し、魂が吹き込まれる儀式である開眼供養会が盛大に行われた歴史的な日を記念しています。
Q: なぜ聖武天皇は大仏を造立したのですか?
A: 当時、相次ぐ疫病の流行、飢饉、社会不安などに見舞われていたため、仏教の力によって国を鎮め、人々の平安を願って、国家的な事業として大仏造立を発願したとされています。華厳経の教えに基づき、すべてを照らす仏である盧舎那仏が造られました。
Q: 大仏の開眼供養会はどのような儀式でしたか?
A: 天皇や皇族、貴族、僧侶など1万人以上が参列し、インド僧の菩提僊那(ぼだいせんな)が導師を務め、大仏の目に筆で点を入れて魂を込める儀式が行われました。雅楽や舞楽も奉納され、国家の安泰と仏教の興隆を示す壮大な儀式であったと伝えられています。
子宮頸がん予防を呼びかける日: 子宮頸がんを予防する日(子宮の日)
「し(4)きゅう(9)」(子宮)と読む語呂合わせから、婦人科がんや女性の健康に関する啓発活動を行う団体などによって提唱されている記念日です。特に、子宮頸がんの予防、検診、正しい知識の普及を呼びかける日とされています。
Q: なぜ子宮頸がん予防が重要なのでしょうか?
A: 子宮頸がんは、若い世代の女性(20代~40代)に比較的多く発症するがんですが、主な原因であるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染予防(HPVワクチン接種)と、がんになる前の段階(前がん病変)で発見・治療が可能な「子宮頸がん検診」によって、ほぼ100%予防・早期発見できるがんとされています。定期的な検診受診が非常に重要です。
Q: 子宮頸がん検診はどのように行われますか?
A: 主に、子宮頸部(子宮の入り口)の細胞をブラシなどでこすり取って、異常な細胞がないかを顕微鏡で調べる「細胞診」が行われます。痛みはほとんどなく、短時間で済みます。多くの自治体では、20歳以上の女性を対象に、2年に1回の検診費用助成を行っています。
Q: この記念日はどのようなことを呼びかけていますか?
A: すべての女性が、子宮頸がんに関する正しい知識を持ち、予防(ワクチン接種)と早期発見(検診)の重要性を理解し、自らの健康を守るための行動をとることを呼びかけています。また、検診を受けやすい環境づくりや、患者への支援についても考えるきっかけの日です。