4月23日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
本と著作権の重要性を世界で考える日: 世界図書・著作権デー (World Book and Copyright Day)
1995年のユネスコ(国際連合教育科学文化機関)総会で制定され、1996年から実施されている国際デーです。「世界本の日」とも呼ばれます。書籍や読書の素晴らしさを称え、その普及を促進するとともに、執筆や出版に関わる著作者や出版社の権利(著作権)を守ることの重要性を世界的に訴える日です。
Q: 世界図書・著作権デーは、どのような目的で制定されましたか?
A: 読書、出版、そして著作権の保護を国際的に促進することを目的としています。本がもたらす知識、教育、文化、娯楽といった価値を再認識し、特に若い世代に読書の楽しさを伝え、著作者の創造的な活動を支える著作権制度への理解を深めることを目指しています。
Q: なぜ4月23日が「世界図書・著作権デー」なのですか?
A: この日付には複数の重要な由来があります。まず、スペイン・カタルーニャ地方で古くから、守護聖人サン・ジョルディ(聖ゲオルギウス)を祝い、男性が女性に赤いバラを、女性が男性に本を贈る「サン・ジョルディの日」であること。そして、偶然にも世界文学史上の巨人であるミゲル・デ・セルバンテス(『ドン・キホーテ』作者)とウィリアム・シェイクスピア(『ハムレット』作者など)の二人の命日が、同じ1616年4月23日であること。これらのことから、本と著作権を記念する日にふさわしいとして選ばれました。
Q: この日には世界でどのような活動が行われますか?
A: 世界各地の図書館、書店、学校、出版社などで、読書会、ブックフェア、作家による講演会、著作権に関するセミナー、子ども向けのイベントなどが開催されます。また、ユネスコは毎年「世界本の首都」を選定し、その都市を中心に様々な読書推進活動を展開しています。
ビールの本質を定めた日: 地ビールの日・ビールの日
日本の地ビール(クラフトビール)の業界団体である「日本地ビール協会」を中心とする「地ビールの日選考委員会」が1999年に公募により制定し、2000年から実施しています。日付は、1516年4月23日にドイツ・バイエルン公国のヴィルヘルム4世によって「ビール純粋令(Reinheitsgebot)」が発布されたことに由来します。この法律は、ビールの原料を「大麦(麦芽)、ホップ、水」のみに限定(後に酵母も加えられる)したもので、食品に関する最古の法律とも言われています。

Q: 地ビールの日・ビールの日は、どのような目的で制定されましたか?
A: ビールの品質基準を定めた歴史的な法律である「ビール純粋令」の公布を記念し、ビールという飲み物の奥深い歴史と文化への関心を高めるとともに、近年多様化が進む日本各地の地ビール(クラフトビール)の魅力を広くPRし、その市場の活性化と発展を支援することを目的としています。
Q: なぜ4月23日が「地ビールの日・ビールの日」なのですか?
A: 1516年4月23日に、ドイツ(バイエルン公国)で「ビール純粋令」が発布されたという歴史的な事実に由来しています。この法律は、ビールの品質を保証し、粗悪な原料の使用を防ぐ目的で定められ、ドイツビールの品質の高さを世界に示す基礎となりました。
Q: 「地ビール(クラフトビール)」とはどのようなビールですか?
A: 大手のビールメーカーが大量生産するビールに対し、比較的小規模な醸造所が、多様な原料や製法を用いて、個性豊かで高品質なビールを少量生産するものを指すことが多いです。様々なスタイル(例:ペールエール、IPA、スタウト、ヴァイツェンなど)があり、豊かな香りや味わいを楽しむことができます。
近代私学の雄、三田の丘へ: 慶應義塾大学開校記念日
福澤諭吉によって創設された慶應義塾が、1871年(明治4年)4月23日に、発祥の地である芝新銭座(しばしんせんざ、現在の東京都港区浜松町付近)から、現在の三田キャンパス(旧島原藩中屋敷跡地)へ移転したことを記念する日です。慶應義塾大学ではこの日を開校記念日としています。
Q: 慶應義塾大学開校記念日は、どのような目的で制定されましたか?
A: 慶應義塾が現在の三田の地に移転し、蘭学塾から近代的な私立総合大学へと発展していくための重要な基盤を築いた歴史的な日を記念し、創立者・福澤諭吉の建学の精神(「独立自尊」など)や義塾の歴史と伝統を再確認するために制定されました。
Q: なぜ4月23日が「慶應義塾大学開校記念日」なのですか?
A: 1871年(明治4年)4月23日に、慶應義塾が芝新銭座から旧島原藩中屋敷跡地である現在の三田に移転した史実に基づいています。この移転により、より広大な敷地と充実した施設を得て、教育・研究活動の規模を拡大することが可能となり、大学としての発展の礎が固まりました。この歴史的な移転日を記念して、後に開校記念日と定められました。(※「慶應義塾」自体の創立は1858年)
Q: 福澤諭吉はどのような人物ですか?
A: 幕末から明治にかけて活躍した啓蒙思想家、教育家、そして慶應義塾の創設者です。『学問のすゝめ』『文明論之概略』などの著作を通じて、西洋の近代的な思想や学問を紹介し、日本の近代化に大きな影響を与えました。「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」という言葉は特に有名です。
子どもたちの読書習慣を育む: 子ども読書の日
2001年(平成13年)12月に公布・施行された「子どもの読書活動の推進に関する法律」によって、4月23日が「子ども読書の日」と定められました。子どもたちが読書に親しみ、読書を通じて言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにすることを奨励する日です。
Q: なぜ「子ども読書の日」が法律で定められたのですか?
A: 子どもたちの「活字離れ」や読書時間の減少が指摘される中で、子どもの時期における読書活動が、その後の人生や社会生活において極めて重要であるという認識に基づき、国や地方公共団体、そして家庭、学校、地域社会が一体となって子どもの読書活動を推進していくための法的基盤として制定されました。
Q: なぜ4月23日が「子ども読書の日」なのですか?
A: この日付は、「世界図書・著作権デー」と同じ日であり、国際的な取り組みと連動して、子どもの読書への関心を高めることを意図して選ばれました。シェイクスピアやセルバンテスといった文豪の命日であることも、読書を奨励する日にふさわしいと考えられました。
Q: 子ども読書の日にはどのような取り組みが行われますか?
A: 全国の図書館、書店、学校、NPO法人などが、子ども向けの読み聞かせ会、ブックトーク、作家による講演会、読書感想文コンクール、おすすめ本の展示、読書に関するイベントなどを開催します。親子で読書に親しむ良い機会となっています。
シジミの栄養で健康に: しじみの日
食品メーカーの株式会社サンコウフーズなどが制定。日付は「し(4)じ(≒2)み(3)」(しじみ)と読む語呂合わせから。しじみは、オルニチンやタウリン、ビタミンB12、鉄分などを豊富に含む栄養価の高い食材であり、その健康効果をPRする日です。
Q: しじみの日は、どのような目的で制定されましたか?
A: 肝機能のサポートや疲労回復効果が期待されるオルニチンをはじめ、多くの栄養素を含むしじみの健康価値を広く伝え、日常の食生活にもっと取り入れてもらうことを目的としています。
Q: なぜ4月23日が「しじみの日」なのですか?
A: 「し(4)じ(≒2)み(3)」という語呂合わせから、この日が選ばれました。(※2を「じ」と読むのは少し難しいですが、連想しやすいと考えられます)
Q: しじみを使った代表的な料理は何ですか?
A: しじみの味噌汁が最もポピュラーです。しじみから出る濃厚なだし(コハク酸)が特徴で、二日酔いの朝などにも良いと言われます。その他、佃煮、酒蒸し、炊き込みご飯、パスタの具材などにも利用されます。砂抜きをしっかり行うことが美味しく食べるポイントです。