P
PON-POO
雑学

文学 雑学 46

文学 No.46|谷崎潤一郎、吉井勇、泉鏡花と鳥鍋を囲んだとき、 無頓着な谷崎は「半煮えくらいがうまい」といって次々に鳥を引きあげてしまうので、 火の通った肉しかこわくて食えない鏡花は 「ここからは私の領分だから手を出すな」と鍋に線を引いたという。”

谷崎潤一郎、吉井勇、泉鏡花と鳥鍋を囲んだとき、 無頓着な谷崎は「半煮えくらいがうまい」といって次々に鳥を引きあげてしまうので、 火の通った肉しかこわくて食えない鏡花は 「ここからは私の領分だから手を出すな」と鍋に線を引いたという。”

このトリビアについての解説

これは、文豪たちの食卓を垣間見るようなエピソードです。

舞台は、明治から昭和にかけて活躍した小説家、谷崎潤一郎、吉井勇、泉鏡花の3人が鳥鍋を囲んだ席。

谷崎潤一郎は、耽美主義的な作風で知られ、美食家としても有名でした。

一方、泉鏡花は怪奇幻想的な作風で知られ、潔癖症だったと言われています。

このエピソードでは、谷崎が鍋奉行ぶりを発揮。

まだ十分に火が通っていない鶏肉を「半煮えくらいがうまい」とばかりに次々と引き上げてしまいます。

潔癖症気味の泉鏡花は、生煮えの肉を食べることに抵抗があり、恐る恐る火の通った肉を食べていたのでしょう。

見かねた泉鏡花は、ついに「ここからは私の領分だから手を出すな」と鍋に線を引いて、谷崎の侵略から自分の取り分を守ろうとした、というユーモラスな状況です。

この話からは、それぞれの作家の個性や食に対する価値観が垣間見えます。

この記事をシェアする
XFacebookLINE