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文学 No.51|「ロミオとジュリエット」が明治19年に日本で初めて翻訳されたときの書名は「露妙樹利 戯曲春情浮世之夢」

「ロミオとジュリエット」が明治19年に日本で初めて翻訳されたときの書名は「露妙樹利 戯曲春情浮世之夢」

このトリビアについての解説

「ロミオとジュリエット」が日本に初めて紹介されたのは、明治19年(1886年)のこと。

坪内逍遥によって翻訳されたのですが、そのタイトルが何とも雅(みやび)で風流(ふうりゅう)! 「露妙樹利 戯曲春情浮世之夢(ろみおじゅり ぎきょくしゅんじょううきよのゆめ)」 シェイクスピアの悲劇が、まるで浮世絵のような響きを持つ物語へと変身を遂げました。

直訳すると「ロミオとジュリエット 戯曲 春の情け 浮世の夢」といった意味合いでしょうか。

当時の翻訳事情を考えると、原題をそのままカタカナで表記するよりも、日本の読者に親しみやすい言葉で表現しようとした意図が窺えます。

坪内逍遥は、西洋の文学作品を日本に紹介するにあたり、単に翻訳するだけでなく、日本の文化や美的感覚に合わせた表現を模索していたのでしょう。

このタイトルからは、明治時代の翻訳者たちの苦心と、西洋文化を日本に取り入れようとする熱意が感じられます。

今となっては、ちょっと古風で趣のあるタイトルですが、当時の読者にとっては、新鮮で魅力的な響きだったのかもしれません。

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