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投げる哲学者「今永昇太」大先生語録

投げる哲学者「今永昇太」大先生語録


スポーツ

 今回のWBCは大谷選手の大会と言ってもいいほどの活躍ぶり&作られたかのような名シーンの数々でしたね。簡単に感想やダイジェストをまとめた記事もありますが、今回はWBC日本代表として選出された横浜DeNAベイスターズ所属の今永昇太選手をピックアップ。タイトルにもある大先生でピンと来ない方に読んでもらいたい内容になります。2022年のノーヒットノーラン達成時の映像もどうぞ!

 今永投手は、メディアやファンから「投げる哲学者」という異名で呼ばれています。早い話そこからの大先生なのですが、どのような経緯でそんな異名で呼ばれるようになったのでしょうか?それはプロデビューとなる2016年に遡ります。

最初は愛されキャラを目指すも・・・

 2015年にドラフト1位指名された今永投手。当時ベイスターズの監督だったラミちゃんことアレックス・ラミレス監督の持ちネタ?である「ゲッツ」を披露。「お笑いが好きで人を笑わせるのも好き」と公言するなど、ひょうきんな愛されキャラのようなイメージを自身でも狙っていたのかもしれません。誤算だったのは同期入団した熊原健人さんの天然ぶりを見せつけられ、何をしても一瞬で彼に持っていかれてしまうのでした。

プロデビューからの好投も虚しく

 2016年、3月29日の読売ジャイアンツ戦(横浜スタジアム)で公式戦初先発デビュー。そこから、5試合の先発のうち4試合でQS※(クオリティスタート)を達成。しかし味方の援護に恵まれず開幕4連敗となります。そんな試合が続く中、今永投手の敗戦コメントがまるで達観したかのような内容で注目を浴びることになりました。

「負けた投手の名は残らない」
中日1-0DeNA(2016年4月5日 ナゴヤドーム)
7回3安打1失点と好投した試合でのコメント

「援護がないという言い訳は防御率0点台の投手だけが言える」
阪神5-2DeNA(2016年4月14日 甲子園)
5回途中3失点も無援護で自身3連敗した試合

「三振を取れる投手より、勝てる投手の方がいい。」
「力のない人間は練習するしかない」
「相手投手もDeNAの中継ぎも粘った。僕だけが粘れなかった」

阪神2-1DeNA(2016年4月29日 甲子園)
6回途中を投げ、被安打3、2失点。14奪三振の好投 

 さすがドラ1投手という実力といったところでしょうか。横浜の悲しい伝統というのか、現監督の三浦大輔さんも洗礼を受けた無慈悲な無援護。各球団のエース級の投手との対戦が多く打てないのは仕方ないのかもしれませんが、それにしても酷い見方の援護にも関わらず達観したかのようなコメントに、「今永=意識の高いキャラ」といったイメージがメディアやファンの中で定着しつつありました。

※QS(クオリティスタート)
先発投手が6イニング以上を投げ、かつ3自責点以内に抑えた時に記録されます。「良好な先発」と言うような意味の成績評価のひとつ。

念願のプロ初勝利!!そのとき彼は

明けない夜はありません。2016年5月6日の広島との公式戦でついにプロ初勝利を掴みます。そのとき今永選手の勝利コメントでも意識の高いキャラを感じさせてくれます。

「今日は広島ではなく過去の自分に勝った」
広島0-6DeNA(2016年5月6日 マツダ)
7回を投げ、被安打6、9奪三振。

 ルーキーイヤーからわずか数ヶ月、この勝利のコメントで「今永=意識高い系」として確立したように感じます。

その後の今永大先生語録

 その後も数々の名言や迷言を残してくる今永投手。サービス精神旺盛な性格もあって、メディアやファンが自身へ求める事をわかっていて意識してコメントしてくれます。ただ、「素で天然だなって」みんなにバレちゃってる感じがなんだか愛おしいですw。

「雨だから負けていい、なんていうのはレベルが低い。幼稚な考え方。そこをどうするか考えることでランクが上がる。」
2016年8月の対ジャイアンツ戦
「雨の日に勝たないと雨男じゃないです。雨の日に負けるとシンプルに力のないピッチャーです」
2017年8月の対中日戦(雨天中止)
「こういう梅雨の時期なので。皆さんも日本の四季を楽しんでいただけたらと思います」
2021年5月(雨天中止)

「試合前は炭水化物をたくさん食べるので、きのう食事会場に(新潟名物の)笹だんごがあったけど、2つ食べた後3つポケットに入れて帰りました。計5個です」
2021年8月その後雨天中止

2022年ノーヒットノーラン達成時にも おまけに「来たよー」動画

 2022年6月7日対日本ハム戦2−0。今永投手は9回9奪三振プロ野球史上85人目、球団史上52年ぶりのノーヒットノーランを達成。その時のロッカールームでのチームメイトのやり取りなど、チームの雰囲気の良さもありますが愛されてるなぁって感じられます。

「まさか自分ができるとは思っていなかったですけど、何者でもない一投手(の自分)を見ている方々がこういう結果に導いてくれた」
「私自身、緊迫した試合展開でもあったので、ノーヒットノーランという記録よりは、まずは勝ちたいという気持ちが自分自身を無にしてくれたのではないかと思います。」

ノーヒットノーラン達成 | 21 今永昇太
横浜DeNAベイスターズ公式チャンネル

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