タンザニア北部に位置する自然保護地域のひとつ『ンゴロンゴロ保全地域』。300万年前に出来た火山噴火跡のカルデラ「ンゴロンゴロクレーター」面積は8,288㎡もあり、南北16km、東西19kmにおよぶ世界で2番目に大きいカルデラの広大な敷地には、湿原や湖、森林や草原などが広がり、多くの野生動物が暮らしています。
ンゴロンゴロはスワヒリ語で「巨大な穴」と言う意味で、外輪山の標高は約2400m、カルデラ内部の平野の標高は約1800m程度と規模の大きさに対して高低差があります。
世界遺産(自然遺産)に登録されたのは1979年。その後、隣に位置するケニアのダム建設計画が明らかにより1984年に危険遺産(世界遺産としての意義を揺るがすような何らかの脅威にさらされている、もしくはその恐れがある物件を指す)とされましたが、財政支援等の尽力もあり2010年に複合遺産として拡大登録が認められました。
クロサイ、アフリカゾウ、ライオン、ヒョウ、バッファロー、シマウマ、カバ、ガゼル、インパラ、ヒヒ、イボイノシシ、ワシ、ホロホロ鳥、ペリカン、カンムリヅル、クジャクなど様々な動物たちが暮らしています。
18世紀前後に移住してきたマサイ族が暮らしています。それもありタンザニア政府は敢えてンゴロンゴロ地域を国立公園には指定せず、保全地域として管理しているとのこと。
観光でも訪れることが可能なので、世界最大の自然サファリパークを楽しもう!
日本からンゴロンゴロ保全地域までの移動時間は約25時間。ベストシーズンは6〜9月の乾季みたいです。ちなみに平均予算は55万円からだそうです(HISサイトより)
観光の見どころ
・ンゴロンゴロクレーター
世界最大級のカルデラで、広大な草原が広がり、約2万5000頭の野生動物が生息しています。ゾウやライオンなどを間近で観察できます。
・オルドヴァイ渓谷
谷幅数百メートル、全長40キロメートルに及ぶ巨大な渓谷で、アウストラロピテクスの化石が発見された地域です。
ンゴロンゴロ保全地域の基本情報
位置: タンザニア北部のグレートリフトバレー東部
特徴: 世界で2番目に大きなカルデラで、山に囲まれているため乾季の影響を受けず、1年中水と緑に恵まれています。9つの火山が分布しており、多くの動物が暮らしています。
歴史: 1979年に世界自然遺産に登録され、2010年に世界複合遺産に追加されました。オルドヴァイ渓谷ではアウストラロピテクスの人骨が発見されています
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