未確認生物「フラットウッズ・モンスター」

　フラットウッズ・モンスター（Flatwoods Monster）は、1952年9月12日に、アメリカ合衆国ウェストヴァージニア州ブラクストン郡フラットウッズの町で未確認飛行物体（UFO）とともに目撃された未確認生物（UMA）のこと。日本では「３メートルの宇宙人」の異名でも知られ、昭和のオカルト系雑誌にもたびたび掲載されていたそうです。

事件のあった日

　1952年9月12日の午後、燃えさかる飛行物体が空を横切り、エルク川沿いガサウェイの町付近へ落下しました。目撃したのは学校の運動場で遊んでいたメイ兄弟。兄弟は、地元の農家の所有地の丘に物体が落下したことを母親に告げ、母親と兄弟は近所の子供たちと犬を連れ農場へ確認しに農場の丘へ向かいます。

　一同は丘の頂上で直径約10フィートほどの物体が燃えているのを発見。周辺では目や鼻を焼くような刺激臭のある霧が立ち込めていました。そして、その付近で10フィートもある謎の生物を目撃、浮いて近づいてくる物体に一同はパニックに陥りその場から逃げ出し警察へ連絡。現場へ調査へ向かったが何も発見できませんでした。
　
　燃えさかる飛行物体については、周辺住民の多くが目撃していたそうです。目撃したメイ夫人と少年たちは霧を吸った影響からか、鼻の痛みやのどの腫れなどの健康被害にしばらく悩まされました。
　

全米に衝撃

　この事件は地元紙で取り上げられ、数日後には全米の新聞紙面、ラジオ、テレビで報道され、地元のみならず全米でも衝撃を受ける事件となりました。同年7月にワシントンD.C.で謎の飛行物体が相次いで目撃され話題になっていた影響もあってパニック状態に。当時280人ほどが暮らすフラットウッズの町には数千人が見物に訪れたそうです。

　9月19日に放送されたニューヨークのテレビショー「We The People」にメイ夫人も出演。証言を元に10フィートもある謎の生物のイラストが番組スタッフによって作成されました。

騒ぎの沈静化

　謎の飛行物体は隕石の落下によるもので、謎の生物については目撃証言からメンフクロウの特徴と一貫しており、それを見間違えたのではないかとの推論されました。目撃後の健康被害についてもヒステリーによる症状とも言われています。その後の調査でも何も見つからない事もあり、この事件は沈静化していきます。

フラットウッズ・モンスターのその後

　沈静化後も多くのUFO研究家らがこの事件を取り上げられました。フラットウッズ・モンスターに影響を受けた作品も多くあります。

フラットウッズの町
　フラットウッズの町役場には、観光客を歓迎するためにフラットウッズ・モンスターを模した椅子を設置されています。

アニメ・漫画
　昭和のUFOやオカルトブームの影響もあり、アニメや漫画作品にもフラットウッズ・モンスターを連想させるキャラクターが多数登場しています。

ゲーム
　ウェストバージニア州を舞台にした「フォールアウト76」に登場。フラットウッズ・モンスターもめったに出会えないが遭遇する事ができます。

紹介する動画は、米国空軍が実施した未確認飛行物体に関する一連の研究である「プロジェクト・ブルーブック」を基づいて制作されたSFドラマ「プロジェクト・ブルーブック」を制作するヒストリーによる作品になります。

Project Blue Book: Declassified – The True Story of the Flatwoods Monster | History

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