12月4日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
宇宙を超えた友情物語、日本公開: 映画『E.T.』が日本で公開された日
1982年(昭和57年)のこの日、スティーブン・スピルバーグ監督によるSFファンタジー映画『E.T.』(The Extra-Terrestrial)が日本で封切られました。E.T.とは「地球外生物(Extra-Terrestrial)」の略。地球探査に来て一人取り残されてしまった異星人と、孤独な少年エリオットとの種族を超えた心の交流を描いた物語です。

Q: 映画『E.T.』は、どのような内容の映画ですか?
A: 地球に取り残された異星人E.T.と、彼を発見し匿うことになった少年エリオット、そしてその兄妹たちとの間に芽生える純粋な友情と、大人たち(政府機関)からE.T.を守ろうとする冒険を描いた物語です。感動的なストーリーと普遍的なテーマで、世界中で大ヒットしました。
Q: 映画『E.T.』は、いつ日本で公開されましたか?
A: 1982年(昭和57年)12月4日に日本で公開されました。当時の配給収入記録を更新するほどの社会現象となりました。
Q: 映画の有名なシーン「指と指を合わせる」は本編にないのですか?
A: はい、ポスターなどで非常に有名なこのシーンですが、実は映画本編の中には完全には同じ形では登場しません。E.T.がエリオットの指の傷を癒やすシーンなどが元になっていると考えられていますが、ポスターのデザインとして創作された象徴的なイメージです。
感染症治療に光明: 破傷風血清療法の日
1890年(明治23年)12月4日に、ドイツ留学中の日本の細菌学者・北里柴三郎(きたさと しばさぶろう)と、ドイツの医学者エミール・フォン・ベーリングが、共同で破傷風とジフテリアに対する「血清療法」の発見を発表したことを記念する日です。
Q: 破傷風血清療法は、誰によって発見されましたか?
A: 日本の北里柴三郎とドイツのエミール・フォン・ベーリングによって共同で発見・発表されました。北里は破傷風菌の純粋培養にも成功しており、この発見の基礎を築きました。
Q: 血清療法とはどのような治療法ですか?
A: 病気の原因となる毒素(トキシン)に対して、あらかじめ動物(馬など)にその毒素を少量ずつ注射して作らせた抗体(抗毒素)を含む血清を、患者に注射することで、体内の毒素を中和し治療する方法です。これにより、それまで致死率の高かった破傷風やジフテリアの治療に道が開かれました。
Q: この発見はどのように評価されましたか?
A: 血清療法の発見は、感染症治療における画期的な進歩であり、多くの人々の命を救うことにつながりました。この業績により、エミール・フォン・ベーリングは1901年に第1回ノーベル生理学・医学賞を受賞しました(北里柴三郎は共同研究者でしたが、受賞は逃しました)。
新たな誓いで愛を深める: プロポーズで愛溢れる未来を創る日
ブライダル関連企業などが提唱している記念日。欧米では、結婚記念日などに改めて愛を誓い合う「バウ・リニューアル(Vow Renewal:誓いの更新)」や、結婚後もパートナーへ愛を伝え続ける「エターナルプロポーズ(Eternal Propose:永遠の誓い)」といった習慣があり、こうした文化を日本にも広め、夫婦やカップルの絆を深めることを目的としています。(日付の由来は不明瞭です)
Q: プロポーズで愛溢れる未来を創る日は、どのような目的で制定されましたか?
A: 結婚という節目だけでなく、その後も互いの愛や感謝を確かめ合い、伝え合うことの大切さを啓発し、欧米の「バウ・リニューアル」や「エターナルプロポーズ」のような習慣を日本にも根付かせることを目的としています。
Q: バウ・リニューアルとエターナルプロポーズとは、どのような意味ですか?
A: 「バウ・リニューアル」は、結婚している夫婦が、結婚記念日などの節目に、改めて結婚式の時のような誓いの言葉を交わし、愛を再確認するセレモニーのことです。「エターナルプロポーズ」は、結婚後も記念日などに、改めて愛情や感謝の気持ちを込めてプロポーズのような形で想いを伝えることを指すようです。
Q: 日本でこのような記念日が提唱される背景は何ですか?
A: 結婚後の夫婦関係においても、愛情表現やコミュニケーションを大切にし、マンネリ化を防ぎ、いつまでも新鮮な気持ちで絆を深めていこうという考え方が広まってきていることが背景にあると考えられます。
互いの違いを認め合う心を育む: 人権週間 開始日
毎年12月10日の「世界人権デー」を最終日とする1週間(12月4日~10日)は、日本では「人権週間」と定められています。これは、1948年12月10日に国連総会で「世界人権宣言」が採択されたことを記念し、人権尊重の思想を広く普及させ、国民一人ひとりが人権問題への関心と理解を深めることを目的として、法務省と全国人権擁護委員連合会が主唱している週間です。
Q: 人権週間はどのような目的で設けられているのですか?
A: すべての人間が生まれながらにして持つ、自由で平等な権利である「人権」の大切さを改めて認識し、いじめ、差別、虐待、ハラスメントなど、様々な人権侵害の問題に関心を持ち、それらをなくしていくための取り組みを社会全体で進めることを目的としています。
Q: 世界人権宣言とは何ですか?
A: 第二次世界大戦の反省に基づき、すべての人々が享受すべき基本的な人権(生命、自由、安全への権利、思想・良心・宗教の自由、表現の自由、教育を受ける権利など)を国際的に保障するために、国連総会で採択された宣言です。世界の人権保障の基本原則となっています。
Q: 人権週間にはどのような活動が行われますか?
A: 全国の法務局、地方自治体、学校、人権擁護団体などが連携し、人権に関する講演会、シンポジウム、映画上映会、作文コンテスト、街頭啓発活動、人権相談などが実施されます。人権について学び、考える機会が提供されます。