12月9日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
公正でクリーンな社会を目指す: 国際腐敗防止デー (International Anti-Corruption Day)
2003年(平成15年)12月9日にメキシコのメリダで「国連腐敗防止条約」が署名のために開放されたことを記念し、国連総会で制定された国際デーです。政治家や公務員による贈収賄、横領、地位の乱用といった「腐敗(Corruption)」が、民主主義や法の支配を損ない、経済発展を妨げ、社会の不安定化を招く深刻な問題であるという認識を高め、その防止と撲滅に向けた国際的な取り組みを促進することを目的としています。
Q: 国際腐敗防止デーは、どのような目的で制定されましたか?
A: 公職者による汚職や、企業間の不正な取引など、社会のあらゆるレベルにおける「腐敗」を防止し、撲滅することの重要性について、世界的な意識を高めることを目的としています。
Q: 国連腐敗防止条約とはどのような条約ですか?
A: 腐敗の防止、犯罪化、法執行、国際協力、資産回復などを包括的に規定した、腐敗対策に関する初めての国際的な法的枠組みです。日本を含む多くの国が締結しています。
Q: なぜ腐敗防止が重要なのでしょうか?
A: 腐敗は、公正な競争を歪め、経済成長を阻害し、貧困や格差を拡大させます。また、政治への信頼を失墜させ、社会の安定を脅かします。腐敗のない、透明で公正な社会を築くことは、持続可能な開発目標(SDGs)の達成にも不可欠です。
爽やかな紫蘇の香りを楽しむ: しそ焼酎「鍛高譚」の日
オエノンホールディングス株式会社傘下の合同酒精株式会社が制定。同社が製造・販売する人気のしそ焼酎「鍛高譚(たんたかたん)」が、1992年(平成4年)12月9日に発売されたことを記念しています。

Q: しそ焼酎「鍛高譚」の日は、どのような出来事を記念していますか?
A: 北海道白糠町(しらぬかちょう)産の香り高い赤シソを使用した、爽やかな風味が特徴のしそ焼酎「鍛高譚」の発売開始を記念しています。
Q: 「鍛高譚(タンタカ)」とは、どのような意味ですか?
A: アイヌ語でカレイ科の魚(タンタカ)に由来する地名が、北海道白糠町にある地名「鍛高(たんたか)」となり、その地に伝わる紫蘇を使った民話(鍛高譚)から商品名が名付けられました。ラベルにもその民話の一部が描かれています。
Q: しそ焼酎はどのように楽しむのがおすすめですか?
A: 爽やかなしその香りを楽しむために、ロックや水割り、ソーダ割りがおすすめです。梅干しやレモンを加えるのも良いでしょう。和食だけでなく、様々な料理とも合わせやすい焼酎です。
コンピュータ操作に革命を起こした発明: マウスの誕生日
1968年12月9日に、アメリカのコンピューター科学者ダグラス・エンゲルバート(Douglas Engelbart)が、サンフランシスコで開催されたコンピューター会議において、自身が発明した「マウス」を含む、画期的なコンピューターインターフェースシステム(NLS)のデモンストレーション(通称「The Demo」)を行ったことを記念する日です。
Q: マウスの誕生日は、どのような出来事を記念していますか?
A: コンピューターの操作方法に革命をもたらした「マウス」が、世界で初めて公にデモンストレーションされた歴史的な日を記念しています。
Q: マウスは、どのような目的で開発されましたか?
A: エンゲルバートは、それまで専門家しか扱えなかったコンピューターを、より多くの人が直感的に、効率よく操作できるようにするための新しいインターフェースを研究していました。マウスは、画面上のポインターを動かし、図形やテキストを操作するためのデバイスとして開発されました。
Q: 「The Demo」では他に何が発表されたのですか?
A: マウスだけでなく、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)、ハイパーテキスト、画面分割、共同編集、ビデオ会議など、現在のパーソナルコンピューターやインターネットの基本的な概念となる多くの技術が、このデモンストレーションで世界で初めて示されました。「すべてのデモの母(The Mother of All Demos)」とも呼ばれる伝説的な発表です。
障害を持つ人々の社会参加促進: 障害者の日
1975年(昭和50年)12月9日に国連総会で「障害者の権利宣言」が採択されたことを記念し、国際障害者年(1981年)を記念して厚生省(現:厚生労働省)が1981年に制定した日本の記念日です。なお、2004年の障害者基本法改正により、12月3日から9日までの一週間が「障害者週間」と定められています。
Q: 「障害者の日」はどのような目的で制定されましたか?
A: 障害を持つ人々への国民の理解を深め、障害者が社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動へ積極的に参加する意欲を高めることを目的としています。
Q: 「障害者の権利宣言」とはどのようなものですか?
A: 障害を持つ人々が、他の市民と同等の基本的な市民的及び政治的権利を有すること、そして、差別されることなく、その能力を発揮し、可能な限り自立した生活を送るための支援を受ける権利などを定めた宣言です。後の「障害者の権利に関する条約」(2006年採択)の基礎となりました。
Q: 12月3日の「国際障害者デー」との違いは何ですか?
A: 12月3日の「国際障害者デー」は国連が制定した国際的な記念日ですが、12月9日の「障害者の日」は日本が独自に定めた記念日です。どちらも障害者の権利擁護と社会参加促進を目的としていますが、日本では12月3日から9日までを「障害者週間」として、集中的な啓発活動が行われます。