12月31日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
一年の感謝と新たな年への準備: 大晦日
一年最後の日。古くは「大晦(おおつごもり)」とも言いました。「晦日(みそか、つごもり)」は月の最後の日を意味し、一年最後の特別な晦日であることから「大」をつけて大晦日と呼びます。新年を迎える準備をし、年神様(としがみさま)をお迎えする大切な日とされています。

Q: 大晦日は、どのような意味を持つ日ですか?
A: 一年の最後の日であり、過ぎ去った年を振り返り、新しい年を迎えるための準備をする重要な節目です。日本では、家の大掃除をして清め、年越しそばを食べて長寿や厄除けを願い、除夜の鐘を聞いて煩悩を払い、静かに新年を待つという習慣が古くからあります。
Q: 年越しそばを食べる習慣にはどのような意味がありますか?
A: そばは細く長いことから「長寿延命」や「家運長命」を願う、切れやすいことから「一年の苦労や厄災、借金を断ち切る」、金銀細工師が散らばった金粉を集めるのにそば粉を使ったことから「金運上昇」など、様々な縁起の良い意味が込められているとされています。
Q: 除夜の鐘を108回撞くのはなぜですか?
A: 仏教において人間が持つとされる108つの煩悩(ぼんのう:心の迷いや苦しみを生む原因)を、鐘を一つ撞くごとに一つずつ取り除き、清らかな心で新年を迎えるためと言われています。多くの寺院で大晦日の夜から元旦にかけて鐘が撞かれます。
文化の共有へ、権利満了の日: 著作権保護期間の最終日
著作権法によって定められた著作物の保護期間が満了する日です。日本では、原則として著作者の死後70年(共同著作物は最後に死亡した著作者の死後70年、映画の著作物は公表後70年など)が保護期間とされており、この期間が満了する年の12月31日をもって著作権が消滅します。
Q: 著作権保護期間の最終日は、どのような意味を持つ日ですか?
A: 著作権法によって保護されていた著作物(小説、音楽、絵画、映画など)の権利が消滅し、翌年の1月1日から「パブリックドメイン(公有)」の状態となり、原則として誰でも自由に利用できるようになる日を意味します。文化的な資産が社会全体の共有財産となる節目です。
Q: 著作権の保護期間は、どのように定められていますか?
A: 日本の現行著作権法では、原則として個人の著作物は著作者の死後70年間、団体名義の著作物や映画の著作物は公表後70年間保護されます。保護期間は国によって異なり、国際的な条約などによって調整されています。(※以前は死後50年でしたが、TPP協定の発効に伴い延長されました)
Q: 著作権が消滅すると、何が自由にできるようになりますか?
A: 著作権者の許諾を得なくても、その著作物を複製、翻訳、翻案、上演、演奏、上映、公衆送信(インターネットでの公開など)といった形で、原則として自由に利用できるようになります。これにより、過去の優れた作品が新たな創作活動や研究、教育などに活用されやすくなります。ただし、著作者人格権(氏名表示権、同一性保持権など)は保護期間満了後も一定の配慮が必要とされています。
魔法が解ける前に…?: シンデレラデー
夜の12時(0時)を境に日付が変わる大晦日を、童話『シンデレラ』で魔法が解けてしまう時間に例えた、ロマンチックな呼び方です。(特定の制定団体があるわけではありません)
Q: なぜ12月31日が「シンデレラデー」と呼ばれるのですか?
A: 『シンデレラ』の物語で、魔法使いにかけられた魔法が夜の12時に解けてしまうという設定にちなんでいます。夜12時を過ぎると新年を迎える大晦日を、その魔法が解ける瞬間に例え、一年が終わる切なさや、新しい年への期待感を込めてこう呼ぶことがあります。
Q: シンデレラデーはどのように過ごすのが良いとされていますか?
A: 特に決まった過ごし方はありませんが、夜12時という時間を意識して、恋人同士でロマンチックな時間を過ごしたり、友人たちとカウントダウンパーティーを楽しんだり、あるいは静かに一年を振り返り、新たな気持ちで新年を迎える準備をする時間と捉えることができます。
Q: シンデレラの物語の教訓は何でしょうか?
A: 意地悪な継母や姉にいじめられながらも、優しさや希望を失わずにいたシンデレラが、魔法使いの助けを得て舞踏会へ行き、王子様と結ばれるという物語は、「正直で誠実な心を持ち続ければ、いつか幸せが訪れる」という教訓や、夢を信じることの大切さを教えてくれます。