3月13日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
幕末京都の治安維持組織発足: 新選組の日
東京都日野市の観光協会が制定。1863年(文久3年)のこの日、京都・壬生に詰めていた武芸に秀でた浪士達で構成された新選組の前身「壬生浪士組(みぶろうしぐみ)」に、京都守護職の会津藩主・松平容保(まつだいらかたもり)から「会津藩預かり」とする連絡が入り、京都の治安維持にあたる組織として正式に認められました。これが実質的な新選組の発足日とされています。

Q: なぜ日野市観光協会が新選組の日を制定したのですか?
A: 新選組副長の土方歳三や六番隊組長の井上源三郎など、多くの隊士が日野市(当時は多摩郡日野宿)出身であり、日野は新選組ゆかりの地として知られているためです。現在も日野市には、土方歳三資料館や井上源三郎資料館などがあり、多くの歴史ファンが訪れます。
Q: 新選組の主な役割は何でしたか?
A: 幕末の京都において、反幕府勢力(尊王攘夷派の過激派など)の取り締まりや、市中の治安維持活動を行う警察のような役割を担っていました。池田屋事件などがその代表的な活動として知られています。
Q: イラストの「だんだら模様」は何を表していますか?
A: 新選組の隊服として有名な、浅葱色(あさぎいろ)の地に白い山形の模様が入った羽織のデザインです。この模様は、歌舞伎の演目「仮名手本忠臣蔵」に登場する赤穂浪士の衣装を参考にしたと言われており、隊士たちの忠誠心を表すものとされています。
津軽海峡を貫く偉業: 青函トンネル開業記念日
1988年(昭和63年)のこの日、本州の青森県と北海道の函館市を結ぶ北海道旅客鉄道(JR北海道)の海底トンネル「青函トンネル」が約24年の歳月を経て開通し、営業を開始しました。
Q: 青函トンネルの開通にはどのような意義がありましたか?
A: それまで本州と北海道を結ぶ主な交通手段だった青函連絡船に代わり、天候に左右されず安定した大量輸送が可能になりました。これにより、両地域の物流や人の往来が大幅に改善され、経済や文化の交流促進に大きく貢献しました。また、世界最長の海底トンネル(当時)として、日本の土木技術の高さを世界に示す象徴的な出来事でもありました。
Q: 青函トンネルの建設で大変だったことは何ですか?
A: 海底下の複雑な地質や高水圧、大量の湧水との戦いが最大の難関でした。特に、掘削中に何度も大規模な出水事故に見舞われ、多くの犠牲者を出しながらも、先進的な技術と工夫を凝らして難工事を乗り越えました。
Q: 現在、青函トンネルはどのように利用されていますか?
A: 2016年からは北海道新幹線も走行しており、旅客輸送の大動脈として機能しています。また、貨物列車も多く運行されており、日本の物流を支える重要なインフラであり続けています。
水産資源管理の礎: 漁業法記念日
1949年(昭和24年)のこの日、現在の「漁業法」が施行されました。この法律は日本の漁業に関する基本的なルールを定めています。
Q: この漁業法が制定された背景は何ですか?
A: 第二次世界大戦後の日本の漁業復興と、水産資源の持続的な利用、そして漁業従事者の経営安定を図るため、従来の漁業制度を根本的に見直し、民主的な漁業制度を確立する必要があったためです。漁業権や漁業許可、資源管理措置などの基本的な枠組みが定められました。
Q: 漁業法はどのようなことを定めているのですか?
A: 漁業権の種類や内容、漁業許可制度、漁業調整委員会による資源管理、漁業者の協同組織(漁業協同組合)など、日本の漁業の根幹に関わる事項を幅広く定めています。水産資源を適切に管理し、漁業秩序を維持するための基本法と言えます。(※近年、資源管理の強化などを目的に大幅な改正が行われました。)
ロングセラーカップ焼きそば誕生: ペヤングソースやきそばの日
まるか食品株式会社の人気商品「ペヤングソースやきそば」が、1975年(昭和50年)3月13日に発売されたことに由来します。
Q: 「ペヤング」という名前の由来は何ですか?
A: 当時カップ麺は高価な食べ物で、若いカップルに二人で一つのものを仲良く食べてほしいという願いを込めて「ペア(pair)」と「ヤング(young)」を組み合わせて「ペヤング」と名付けられました。
Q: ペヤングソースやきそばが長く愛される理由は何でしょうか?
A: 発売当初から変わらない独特のソースの味、四角い容器、かやくやソースが別袋になっている点などが特徴として挙げられます。また、「超大盛」や「激辛」など、話題性のあるユニークな商品を次々と展開していることも、人気の理由の一つと考えられます。
数字が挟むユニークな語呂合わせ: サンドイッチデー
日付の数字「313」が、数字の「1」を「3」で挟んでいる(サンドしている)ように見えることから、「サンドイッチ」にかけた語呂合わせで生まれた記念日です。
Q: この記念日は誰が制定したのですか?
A: 特定の団体によって正式に制定されたものではなく、主にインターネット上などで広まった、言葉遊び的な性格の強い記念日のようです。サンドイッチ店などが販促に利用することもあります。
Q: サンドイッチの名前の由来は何ですか?
A: 18世紀のイギリスの貴族、第4代サンドウィッチ伯爵ジョン・モンタギューに由来すると言われています。彼は大のカードゲーム好きで、ゲームを中断せずに食事をとれるように、パンに具材を挟んだものを召使いに作らせたのが始まりとされています。ただし、これには諸説あります。
Q: 日本でサンドイッチはいつ頃から食べられていますか?
A: 明治時代に西洋料理と共に日本に入ってきたと考えられています。当初は高級な食べ物でしたが、大正時代から昭和初期にかけて、パン食の普及と共に一般にも広まっていきました。駅弁としてサンドイッチが登場したのもこの頃です。