3月14日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
感謝を伝えるお返しの日: ホワイトデー
2月14日の「バレンタインデー」にチョコレートなどを贈られた男性が、感謝の気持ちを込めて返礼のプレゼントをする日として、日本で定着した習慣です。
Q: ホワイトデーはどのように始まったのですか?
A: 日本発祥の習慣で、菓子業界の販売促進キャンペーンが起源とされています。諸説ありますが、福岡の老舗菓子店「石村萬盛堂」がバレンタインデーのお返しにマシュマロを贈る日として「マシュマロデー」を提唱した説や、全国飴菓子工業協同組合がキャンディーを贈る日として定めた説などが有力です。
Q: ホワイトデーのお返しには何が一般的ですか?
A: 当初はキャンディー、マシュマロ、クッキーなどが主流でしたが、現在ではチョコレートはもちろん、アクセサリー、化粧品、ハンカチ、花束など、より多様なギフトが選ばれるようになっています。贈る相手との関係性によって選ぶ品物も様々です。
Q: 海外にもホワイトデーの習慣はありますか?
A: 日本独自の文化として始まりましたが、近年では韓国、台湾、中国(一部)など、東アジアの国々にも広がりを見せています。しかし、欧米諸国では一般的にホワイトデーの習慣はありません。
πにちなんで制定: 数学の日
実用数学技能検定「数検」を実施している公益財団法人 日本数学検定協会が1997年(平成9年)に制定。円周率(π)の近似値が3.14であることから、この日が選ばれました。数学への関心を高め、数学の楽しさを知ってもらうことが目的です。(国際的には「円周率の日 (Pi Day)」としても知られています。)
Q: なぜ数学の記念日が必要だと考えられたのですか?
A: 数学が科学技術や日常生活の基礎となる重要な学問であるにもかかわらず、苦手意識を持つ人が多い現状がありました。この記念日を通じて、数学の魅力や社会における役割を再認識してもらい、学習意欲の向上や数学文化の振興につなげる狙いがあります。
Q: 「円周率の日」や「パイの日」とは違うのですか?
A: 「数学の日」は日本数学検定協会が制定したものですが、同じ3月14日は国際的に「円周率の日 (Pi Day)」として広く祝われています。また、日本パイ協会は同日を「パイの日」と制定しており、こちらは円周率のπ(パイ)と食べるパイをかけたものです。日付の由来は共通していますが、それぞれの目的や主催団体が異なります。
沖縄の味を祝う語呂合わせ: さーたーあんだぎーの日
沖縄県石垣島出身のミュージシャン「シューベルトまつだ」氏が、自身で作曲した「さーたーあんだぎーのうた」を発表した2004年(平成16年)に制定・提唱したとされる記念日です。日付は語呂合わせに由来すると言われています。

Q: どのような語呂合わせで3月14日になったのですか?
A: はっきりとした定説はありませんが、「サー(3)ター(≒Ten=10)アンダ(≒4)ギー」のように数字を当てはめる説や、沖縄方言で美味しいを意味する「まー(≒3)さん(≒14)」から来ているという説、あるいはホワイトデーに合わせて制定されたなど、いくつかの説が考えられます。シューベルトまつだ氏が語呂合わせの良さから提唱したようです。
Q: さーたーあんだぎーとはどんなお菓子ですか?
A: 小麦粉、砂糖、卵を混ぜ合わせて油で揚げた、沖縄県の伝統的な揚げ菓子です。「さーたー」は砂糖、「あんだぎー」は油で揚げたもの、という意味があります。球状で表面はサクサク、中はしっとりまたはホロホロとした食感が特徴で、祝いの席などでも食べられる縁起の良いお菓子とされています。
Q: 制定者とされるシューベルトまつだ氏はどんな方ですか?
A: 沖縄県石垣島出身のシンガーソングライターで、沖縄の文化や言葉、風景などをテーマにした楽曲を多く制作・発表しています。「さーたーあんだぎーのうた」もその一つで、沖縄の魅力を音楽を通して広める活動をされています。
ホワイトデーの定番ギフト: キャンディーの日
全国飴菓子工業協同組合(全飴協)が1978年(昭和53年)に制定。ホワイトデーにはキャンディーを贈ろうとキャンペーンを行ったことから、この日がキャンディーの日ともなりました。
Q: なぜホワイトデーにキャンディーを贈る習慣が作られたのですか?
A: 全国飴菓子工業協同組合が、バレンタインデーのお返しをする日として定着しつつあった3月14日を「キャンディーの日」と定め、大々的なキャンペーンを展開したためです。「キャンディーは口の中で長く味わえることから、『あなたが好きです』という意味を持つ」といったストーリーも付与され、贈り物としてのイメージが定着しました。
Q: 全国飴菓子工業協同組合とはどのような団体ですか?
A: 日本国内の飴菓子(キャンディー、キャラメル、ドロップなど)の製造業者によって構成される業界団体です。品質向上、安全性の確保、消費拡大のための広報活動、業界情報の交換などを目的として活動しています。
国境を越えた愛の法制化: 国際結婚の日
1873年(明治6年)のこの日、明治政府が太政官布告第103号により、日本人と外国人との間の結婚を初めて法的に認める布告を出したことに由来します。
Q: なぜこの布告が出されたのですか?
A: 明治維新を経て日本が開国し、外国人との交流が活発になる中で、国際結婚に関する法的なルールを明確にする必要が生じたためです。それまでは、国際結婚に関する統一された法規定がなく、身分関係が不安定になるケースもありました。この布告により、国際結婚が公的に認められ、手続きが定められました。
Q: この布告が出るまで国際結婚はできなかったのですか?
A: 江戸時代には原則として国際結婚は認められていませんでしたが、幕末から明治初期にかけては、非公式な形での国際結婚は存在していました。しかし、法的な裏付けがなく、生まれた子供の国籍問題なども生じていました。この布告は、そうした状況を改善し、国際結婚を法制度の中に位置づけるための重要な一歩でした。