3月18日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
明治時代へタイムスリップ: 明治村開村記念日
1965年(昭和40年)のこの日、愛知県犬山市に「博物館明治村」が開村しました。通称「明治村」と呼ばれ、明治時代の建築物を保存展示する野外博物館であり、また明治時代をコンセプトとしたテーマパークでもあります。
Q: なぜ明治村が作られたのですか?
A: 日本が高度経済成長期にあった当時、近代化の過程で失われつつあった明治時代の貴重な建築物を後世に伝え、その歴史的・文化的な価値を保存する必要性が高まったためです。初代村長の谷口吉郎氏(建築家)と初代館長の土川元夫氏(名古屋鉄道社長・当時)の尽力により、全国から価値ある建造物を移築・復元する形で開村に至りました。
Q: 明治村にはどのような特徴がありますか?
A: 広大な敷地に、国の重要文化財に指定されている建物を含む60以上の明治時代の建造物が移築・展示されており、当時の街並みや雰囲気を体感できるのが最大の特徴です。SL(蒸気機関車)や京都市電の運行、ハイカラ衣装のレンタル、当時のグルメを再現したメニューなども楽しめ、歴史学習とレジャーを兼ね備えた施設となっています。
歌聖たちの魂に思いを馳せる: 精霊の日
万葉集の代表的歌人である柿本人麻呂、平安時代の情熱的な女流歌人である和泉式部、そして絶世の美女としても知られる小野小町。この三人の優れた歌人の忌日が、3月18日であると古くから伝えられていることに由来する記念日です。

Q: なぜこの3人の忌日が3月18日と伝えられているのですか?
A: これは歴史的な事実に基づくものではなく、後世に生まれた伝説や伝承によるものです。具体的な根拠は明らかではありませんが、いずれも日本の和歌文学史上に燦然と輝く偉大な歌人であることから、人々が彼らの霊を慰め、その才能を偲ぶために特定の日(春の彼岸に近いこの日)に関連付けたのではないかと考えられています。
Q: 画像の百人一首はこれらの歌人と関係がありますか?
A: はい、小倉百人一首には、柿本人麻呂(人麿)、和泉式部、小野小町の和歌がいずれも選ばれています。この日に彼らを偲び、その素晴らしい歌に触れてみるのも一興でしょう。例えば、小野小町の「花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」などが有名です。
Q: 「精霊」という言葉にはどのような意味が込められていますか?
A: ここでの「精霊」は、亡くなった人の魂や霊魂を指していると考えられます。特に、優れた業績を残した人物や、伝説的な人物の魂を敬意を込めて呼ぶ場合に用いられることがあります。この記念日は、偉大な歌人たちの霊に思いを馳せる日と言えるでしょう。
安全な歩行を支える発明: 点字ブロックの日
岡山県視覚障害者協会が2010年(平成22年)に制定。1967年(昭和42年)のこの日、世界で初めて視覚障害者誘導用ブロック(点字ブロック)が日本の道路に敷設されたことを記念しています。
Q: 世界初の点字ブロックはどこに設置されたのですか?
A: 岡山県立岡山盲学校に近い、現在の岡山市中区の国道250号(旧国道2号)原尾島交差点周辺に設置されました。これは、視覚障害者の安全な歩行を実現するための画期的な出来事でした。
Q: 点字ブロックは誰が発明したのですか?
A: 岡山県在住だった発明家の三宅精一(みやけ せいいち)氏によって考案されました。視力を失った友人の「安全に道を歩きたい」という切実な願いを聞き、私財を投じて開発に取り組んだと言われています。彼の発明は、今や世界中の視覚障害者の歩行を支えています。
Q: 点字ブロックにはどのような種類と役割がありますか?
A: 主に2種類あります。一つは進行方向を示す線状の「誘導ブロック(ラインブロック)」で、歩行方向をガイドします。もう一つは危険箇所や注意喚起(階段前、横断歩道前、案内板前など)を示す点状の「警告ブロック(ポイントブロック)」で、立ち止まって注意を促す役割があります。これらの組み合わせによって、視覚障害者の安全な移動を助けています。
健康な眠りを考える: 睡眠の日(春)
睡眠健康推進機構が制定。世界睡眠医学協会が定めた「世界睡眠デー(World Sleep Day)」(毎年春分の日の前の金曜日)に合わせて制定された記念日の一つです。春分の日に近いこの時期に、睡眠の重要性や睡眠障害について考え、健康的な睡眠習慣を促進することを目的としています。
Q: なぜ春に睡眠の日が設けられているのですか?
A: 国際的な記念日である「世界睡眠デー」に合わせて設定されていることが主な理由です。また、春は新生活の始まりや環境の変化、寒暖差などにより、生活リズムや睡眠リズムが乱れやすい季節でもあります。そのため、この時期に改めて睡眠の質に関心を持ってもらう良い機会となります。(ちなみに、9月3日も「秋の睡眠の日(グッスリの日)」として制定されています。)
Q: 健康的な睡眠のために大切なことは何ですか?
A: 毎日なるべく同じ時間に寝起きする規則正しい生活リズムが基本です。寝る前のカフェイン摂取や過度な飲酒、明るい光(特にスマートフォンのブルーライト)を浴びることは避けるべきです。日中の適度な運動や、バランスの取れた食事、リラックスできる入浴なども質の高い睡眠につながります。自分に合った寝具を選ぶことも重要です。