3月27日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
舞台芸術で繋がる平和への願い: 世界演劇の日 (World Theatre Day)
ユネスコ傘下の国際的な舞台芸術団体である国際演劇協会(ITI – International Theatre Institute)が1961年に制定した国際デーです。舞台芸術が持つ文化交流や相互理解の促進力を讃え、その重要性を世界的にアピールし、演劇を通じて平和への願いを発信する日とされています。
Q: なぜ世界演劇の日が制定されたのですか?
A: 演劇が言語や文化の違いを超えて人々の心をつなぎ、社会的な課題や人間の普遍的な感情を表現する力を持つことを再認識し、その価値を国際社会で共有するためです。また、世界中の舞台芸術家たちの活動を支援し、表現の自由を守るという目的もあります。
Q: 国際演劇協会(ITI)とはどのような団体ですか?
A: 1948年にユネスコの提唱で設立された、舞台芸術分野における世界最大の国際非政府組織(NGO)です。世界各国のセンターを通じて、演劇、ダンス、音楽劇などの舞台芸術に関する国際交流、情報交換、若手芸術家の育成、舞台芸術の教育的・社会的役割の推進など、幅広い活動を行っています。
Q: この日には具体的にどのようなイベントが行われますか?
A: 世界各地の劇場や演劇関連団体で、記念公演、フェスティバル、ワークショップ、セミナー、展示会などが開催されます。また、毎年国際的に著名な演劇人が選ばれ、「国際メッセージ」として演劇の力や平和への思いを発信するのが恒例となっています。
日本の心を象徴する花: さくらの日
公益財団法人「日本さくらの会」が1992年(平成4年)に制定しました。日付は「3×9(さくら)=27」と読む語呂合わせと、日本の自然暦である七十二候の一つ「桜始開」(さくらはじめてひらく)が重なる時期であることから選ばれました。

Q: なぜ「3×9=27」が桜の語呂合わせになるのですか?
A: 数字の「3」を「さ」、数字の「9」を「く」と読み、掛け合わせると「さ×く=27」となることから、「さくら」に結びつけた語呂合わせです。覚えやすく、春らしいイメージと合っています。
Q: 七十二候の「桜始開」とは何ですか?
A: 七十二候は、古代中国から伝わった季節区分法で、一年を約5日ごとに72の候に分けたものです。「桜始開」は、二十四節気の「春分」の次候(3月25日~29日頃)にあたり、文字通り「桜の花が咲き始める頃」という意味です。日本の豊かな自然や季節の移ろいを大切にする心を表しています。
Q: 日本さくらの会はどのような活動をしていますか?
A: 日本さくらの会は、日本の国花ともいえる桜の保護・育成、全国各地への植樹活動、さくら名所の保存や選定(「さくら名所100選」など)、さくらに関する知識の普及啓発、国際親善への貢献など、日本のさくら文化を守り育て、次世代へと継承するための様々な公益活動を行っています。
Q: 桜は日本人にとってどのような存在ですか?
A: 桜は古くから日本の春を象徴する花として、和歌や文学、美術の題材となり、人々の生活や文化に深く根付いてきました。満開の美しさだけでなく、潔く散る姿に儚さやもののあはれを感じたり、入学や卒業など人生の節目と重なることから、希望や新たな始まりを連想させたりするなど、日本人にとって特別な思い入れのある花です。花見の習慣も、大切な年中行事として親しまれています。