11月12日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
近代的な装いの始まり: 洋服記念の日
全日本洋服協同組合連合会が1972年(昭和47年)に制定。1872年(明治5年)11月12日(旧暦10月12日)に、「礼服ニハ洋服ヲ採用ス」という太政官布告が出され、それまでの公家風・武家風の和服礼装が公式に廃止されたことに由来します。
Q: 洋服記念日は、どのような出来事を記念していますか?
A: 明治政府が、公式な場での礼服として、従来の和装に代わって洋服を採用することを定めた太政官布告が出されたことを記念しています。これにより、日本の服装史における大きな転換点が訪れました。
Q: 礼服として洋服が採用されたことで、どのような変化がありましたか?
A: この布告により、役人(官吏)や軍人、警察官などが、大礼服(最も格式の高い儀式用)や通常礼服(日常の執務用など)として洋服を着用することが義務付けられました。これがきっかけとなり、徐々に一般市民の間にも洋装が広まっていくことになります。
Q: なぜ明治政府は洋服を礼服として採用したのですか?
A: 文明開化政策の一環として、西洋諸国に範をとり、近代国家としての体裁を整える目的がありました。また、西洋列強と対等な外交関係を築く上で、服装においても国際標準に合わせる必要があると考えられたためです。
「いい(11)ひふ(12)」で肌の健康を考える: 皮膚の日
日本臨床皮膚科医会が1989年(平成元年)に制定。日付は「いい(11)ひ(1)ふ(2)」(いい皮膚)と読む語呂合わせから。
Q: 皮膚の日は、どのような目的で制定されましたか?
A: 皮膚の健康と、皮膚疾患についての正しい知識を普及させ、皮膚科専門医への早期受診を促すことを目的としています。皮膚を大切にする意識を高める日です。
Q: なぜ11月12日が「皮膚の日」なのですか?
A: 「いい(11)ひ(1)ふ(2)」(良い皮膚)という覚えやすい語呂合わせから、この日が選ばれました。
Q: 皮膚にはどのような大切な役割がありますか?
A: 皮膚は体を外部の刺激(紫外線、乾燥、細菌など)から守るバリア機能、体温を調節する機能、痛みや温度などを感じる感覚機能、体内の水分蒸発を防ぐ機能など、生命維持に不可欠な多くの重要な役割を担っています。
旬到来!「いい(11)に(2)ら」で元気に: いいにらの日
高知県内のJA(農業協同組合)で構成される高知県農業協同組合(JA高知県)が制定。日付は、高知県でニラの出荷量が増える11月と、「いい(11)に(2)ら」と読む語呂合わせから。
Q: いいにらの日は、どのような目的で制定されましたか?
A: 高知県が全国有数のニラの産地であることをアピールし、その栄養価の高さや美味しさを広く知ってもらい、高知県産ニラの消費拡大を図ることを目的として制定されました。
Q: なぜ11月12日が「いいにらの日」なのですか?
A: 高知県でハウス栽培などのニラの出荷量が増える時期である11月と、「いい(11)に(2)ら」という覚えやすい語呂合わせから、この日が選ばれました。
Q: ニラにはどのような栄養がありますか?特徴的な香りの成分は何ですか?
A: カロテン(体内でビタミンAに変わる)、ビタミンC、ビタミンE、カリウム、食物繊維などが豊富に含まれています。独特の強い香りは硫化アリルの一種である「アリシン」によるもので、ビタミンB1の吸収を高める効果や、疲労回復、滋養強壮効果などが期待されています。
世界へ羽ばたいた女性たち: 留学の日
一般社団法人・海外留学協議会(JAOS)が制定。日付は、1871年(明治4年)11月12日(旧暦)に、岩倉使節団の一員として、日本初の女子国費留学生5名(津田梅子、山川捨松、永井繁子、上田悌子、吉益亮子)が横浜港からアメリカへ向けて出発したことに由来します。

Q: 留学の日は、どのような出来事を記念していますか?
A: 日本初の女子国費留学生5名が、岩倉使節団とともに横浜港からアメリカへ向けて出発した、日本の国際交流と女子教育の歴史において重要な出来事を記念しています。
Q: 当時、女性が留学することにはどのような意義がありましたか?
A: まだ女性の高等教育や社会進出が一般的でなかった時代に、国費で海外へ留学することは画期的なことでした。彼女たちには、西洋の進んだ知識や文化を学び、将来日本の女子教育の発展に貢献することが期待されていました。
Q: この留学生たちはその後どうなりましたか?
A: 全員が志半ばで帰国したわけではありませんが、特に津田梅子(後の津田塾大学創設者)や山川捨松(後の大山巌夫人、鹿鳴館時代の中心人物)、永井繁子(後の女子音楽教育家)らは、帰国後、それぞれの分野で日本の近代化と女子教育の発展に大きく貢献しました。
コラーゲンの補給を意識する日: コラーゲンペプチドの日
コラーゲンペプチドの普及を目指す「コラーゲンペプチド工業組合」(現:日本ゼラチン・コラーゲンペプチド工業組合)が制定。日付は「いい(11)皮(1)膚(2)」(いい皮膚)と読む語呂合わせから。
Q: なぜ「いい皮膚」の語呂合わせでコラーゲンペプチドの日なのですか?
A: コラーゲンは皮膚の真皮層の主成分であり、肌のハリや弾力を保つ上で重要な役割を果たしています。そのため、皮膚の健康とコラーゲン(およびその吸収を高めたコラーゲンペプチド)を結びつけ、「いい皮膚」の語呂合わせの日を記念日としたと考えられます。
Q: コラーゲンペプチドとは何ですか?コラーゲンとの違いは?
A: コラーゲンはタンパク質の一種で、そのままでは分子が大きく消化吸収されにくい性質があります。コラーゲンペプチドは、コラーゲンを酵素などで分解し、より分子を小さくして消化吸収しやすくしたものです。食品やサプリメント、化粧品などに利用されています。
Q: コラーゲンペプチドを摂取するとどのような効果が期待されますか?
A: 肌のハリや潤いの維持、関節の健康維持、骨密度の維持などへの効果が研究されています。ただし、摂取したコラーゲンペプチドがそのまま肌や関節のコラーゲンになるわけではなく、体内でアミノ酸に分解された後、コラーゲンの合成を促進するなどのメカニズムが考えられています。