11月24日は何の日?何の記念日?。簡単なエピソードとぽんぷーのイラストを添えてご紹介します。ちょっとした雑学ネタとして、何となく知ってたらいつか役に立つかも?
※面白い記念日が認定されたら追加していきます。
日本における西洋音楽の幕開け: オペラ記念日
1894年(明治27年)11月24日に、東京音楽学校(現在の東京芸術大学音楽学部)の奏楽堂で、明治時代以降の日本において、初めてオペラ(グノー作曲『ファウスト』の一部など)が本格的に上演されたことを記念する日です。

Q: オペラ記念日は、どのような出来事を記念していますか?
A: 明治時代に入り西洋音楽が導入される中で、日本で初めてオペラが本格的に上演されたという、日本の音楽史・演劇史における画期的な出来事を記念しています。
Q: 日本で最初のオペラは、どこで上演されましたか?
A: 東京音楽学校(現在の東京芸術大学音楽学部)の奏楽堂で上演されました。外国人教師の指導のもと、学生たちが中心となって上演したとされています。
Q: オペラとはどのような芸術ですか?
A: 歌唱(独唱、重唱、合唱)を中心に、管弦楽の伴奏、舞台美術、衣装、演技などが一体となった総合的な舞台芸術です。物語が音楽と歌によって進行していくのが特徴で、イタリアで誕生し、ヨーロッパ各地で発展しました。
和食の基本「いい(11)ふ(2)し(4)」: 鰹節の日
かつお節(鰹節)製品などを製造・販売するヤマキ株式会社が制定。日付は「いい(11)ふ(2)し(4)」(良い節)と読む語呂合わせから。
Q: 鰹節の日は、どのような目的で制定されましたか?
A: 日本料理の基本となる「だし」に欠かせない鰹節の風味や旨味、そしてその文化的価値を再認識してもらい、消費を促進することを目的としています。同社製品のPRも兼ねています。
Q: なぜ11月24日が鰹節の日なのですか?
A: 「いい(11)ふし(ふ=2、し=4)」(良い節)という、品質の良い鰹節を連想させる覚えやすい語呂合わせから、この日が選ばれました。
Q: 鰹節はどのようにして作られますか?良いだしの取り方は?
A: カツオを捌いて煮熟し、骨を取り除き、燻製(焙乾)とカビ付け(本枯節の場合)を繰り返して作られます。非常に手間のかかる工程を経て、独特の旨味と香りが凝縮されます。だしを取る際は、沸騰直前のお湯に鰹節を入れ、火を止めて1~2分置き、静かに濾すのが基本です。煮立たせると雑味が出やすくなります。
生物学の常識を変えた一冊: 進化の日
1859年11月24日に、イギリスの博物学者チャールズ・ダーウィン(Charles Darwin)が、生物進化のメカニズムとして「自然選択説」を提唱した画期的な著作『種の起源』(On the Origin of Species)の初版をロンドンで刊行したことを記念する日です。
Q: 進化の日は、どのような出来事を記念していますか?
A: 現代生物学の基礎を築き、思想界にも大きな影響を与えたチャールズ・ダーウィンの著書『種の起源』の初版が刊行されたことを記念しています。
Q: 『種の起源』は、どのような内容の本ですか?
A: ダーウィンが長年の観察と研究に基づき、生物は環境に適応しながら変化し(進化)、その過程で生存に有利な形質を持つものが生き残り子孫を残す(自然選択)ことによって、多様な種が生まれてきたという理論を体系的に示した本です。当時の創造論(神が全ての生物を創造したという考え)に大きな衝撃を与えました。
Q: 自然選択説とはどのような考え方ですか?
A: 生物には個体差(変異)があり、その中で生存競争や環境への適応において有利な特徴を持つ個体がより多く生き残り、子孫を残す確率が高くなるという考え方です。このプロセスが世代を重ねることで、種全体が環境に適応するように変化していく(進化する)と説明しました。
甘くて美味しい旬の味覚「に(2)んじ(4)ん」: 冬にんじんの日
飲料・食品メーカーのカゴメ株式会社が制定。日付は、冬に旬を迎える「冬にんじん」の出荷が増える11月と、「に(2)んじ(4)ん」と読む語呂合わせから。
Q: 冬にんじんの日は、どのような目的で制定されましたか?
A: 秋から冬にかけて収穫され、甘みが増して美味しくなる冬にんじんの魅力をアピールし、その消費を促進することを目的としています。同社のにんじんジュースなどの製品PRも兼ねていると考えられます。
Q: なぜ11月24日が冬にんじんの日なのですか?
A: 冬にんじんの旬の時期である11月と、「に(2)んじん(じ≒4?)」という語呂合わせから、この日が選ばれました。(※語呂合わせの「4」の部分は少し読み方が難しいかもしれません)
Q: にんじんにはどのような栄養がありますか?
A: β-カロテンが非常に豊富に含まれているのが特徴です。β-カロテンは体内でビタミンAに変換され、目や皮膚の健康維持、免疫力向上などに役立ちます。また、食物繊維やカリウムなども含んでいます。油と一緒に調理するとβ-カロテンの吸収率が高まります。
日本の食文化の誇り「いい(11)日本食(24)」: 和食の日
和食文化の保護・継承を推進する一般社団法人・和食文化国民会議(略称:和食会議)が制定。日付は「いい(11)に(2)ほんしょ(4)く」(いい日本食)と読む語呂合わせから。2013年に「和食:日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録されたこともあり、その価値を再認識する日です。
Q: 和食の日は、どのような目的で制定されましたか?
A: 日本の豊かな自然や歴史の中で育まれてきた和食文化の素晴らしさ(栄養バランス、季節感、多様な食材、だし文化、年中行事との結びつき、おもてなしの心など)を国民全体で再認識し、次世代へ適切に保護・継承していくことを目的としています。
Q: なぜ11月24日が和食の日なのですか?
A: 「いい(11)にほんしょく(に=2、しょ≒4?)」という、和食の素晴らしさを讃える語呂合わせから、この日が選ばれました。(※語呂合わせの「4」の部分は少し読み方が難しいかもしれません)また、秋の収穫期であり、実りの秋に感謝する意味合いも込められています。
Q: 和食がユネスコ無形文化遺産に登録された理由は?
A: 「自然の尊重」という日本人の精神を体現した食に関する「習わし」として、(1)多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重、(2)栄養バランスに優れた健康的な食生活、(3)自然の美しさや季節の移ろいの表現、(4)正月などの年中行事との密接な関わり、という4つの特徴が評価されました。
火災からの復興と防火の誓い: 思い出横丁の日
東京都新宿区西新宿にある飲食店街「新宿西口商店街」(通称:思い出横丁)の商店街振興組合が制定。日付は、1999年(平成11年)11月24日に同横丁で大規模な火災が発生し、多くの店舗が焼失したことに由来します。この出来事を忘れず、防火防災への意識を高め、復興への努力を記憶に留めるための日です。
Q: 思い出横丁の日は、どのような出来事を記念していますか?
A: 1999年に新宿西口の「思い出横丁」で発生し、多くの店舗に被害をもたらした大規模な火災事故と、そこからの復興を記憶するための日です。
Q: 思い出横丁とはどのような場所ですか?
A: 新宿駅西口近くにある、狭い路地に焼き鳥店やもつ焼き店、居酒屋などが密集する飲食店街です。戦後の闇市の雰囲気を色濃く残しており、昭和レトロな風情が国内外の観光客にも人気を集めています。
Q: なぜこの記念日が制定されたのですか?
A: 火災という悲劇を風化させず、防火防災への教訓とすること、そして苦難を乗り越えて営業を再開し、横丁の賑わいを取り戻した店主たちの努力と、支援への感謝の意を示すために制定されたと考えられます。
日本の天文学研究の拠点設立: 東京天文台設置記念日
1921年(大正10年)11月24日に、東京府麻布区飯倉(いいぐら、現在の東京都港区麻布台)に、文部省付属の「東京天文台」が設置されたことを記念する日です。(※注:東京大学付属の天文台は1888年に設立されており、1921年はその組織改編や移転に関連する日付の可能性があります。設立自体は1888年とする資料が多いです)
Q: 東京天文台設置記念日は、どのような出来事を記念していますか?
A: 東京府麻布区飯倉に東京天文台が設置(または組織改編・移転)されたとされる日を記念しています。
Q: 東京天文台はその後どうなりましたか?
A: 天文観測に適した環境を求め、1924年(大正13年)に東京府北多摩郡三鷹村(現在の東京都三鷹市)に移転しました。戦後、東京大学附属東京天文台となり、さらに1988年(昭和63年)には他の天文研究機関と統合され、大学共同利用機関「国立天文台」として改組されました。現在も日本の天文学研究の中心的な役割を担っています。
Q: 天文台ではどのような研究が行われていますか?
A: 望遠鏡などを用いて、恒星、惑星、銀河、宇宙の構造や進化などに関する観測・研究を行っています。また、暦(カレンダー)の編纂や時刻の決定・維持といった、社会生活に不可欠な業務も行っています。
日本初の星空保護区認定を祝う: アースナイトデー
沖縄県石垣市と竹富町が制定。2018年3月30日に、両市町にまたがる「西表石垣(いりおもていしがき)国立公園」が、国際的な認証団体「ダークスカイ・インターナショナル(旧称:国際ダークスカイ協会、IDA)」によって、日本で初めて「星空保護区」(ダークスカイ・パーク)に認定されたことを記念しています。(※注:11月24日を記念日とした明確な理由は不明ですが、関連イベントなどがこの時期に行われることがあるようです)
Q: アースナイトデーは、どのような目的で制定されましたか?
A: 光害(ひかりがい:過剰な人工光による悪影響)のない、本来の美しい星空を守ることの重要性を啓発し、西表石垣国立公園の星空保護区認定を記念するとともに、その豊かな自然環境と星空の魅力を発信することを目的としています。
Q: 星空保護区とは何ですか?
A: 光害の影響が少なく、暗く美しい夜空と星空を保護・維持するための優れた取り組みを行っている地域として、ダークスカイ・インターナショナルが認定する制度です。認定には、屋外照明に関する厳しい基準や、星空保護のための教育・啓発活動などが求められます。
Q: 西表石垣国立公園の星空の魅力は何ですか?
A: 周囲に大きな都市がなく、人工光の影響が非常に少ないため、天の川や肉眼では見えにくい微光星、南十字星(日本国内では限られた地域でしか見えない)など、本来の夜空の美しさを堪能することができます。星空観察ツアーなども人気です。
コメント
へー、11月24日ってこんなに色々あるんですね!特に思い出横丁の日の由来、ちょっと切ないけど、記憶に残すって大事だなぁ。